うさぎに野菜は必要?
副食として良いじゃろう
どの野菜なら与えても良いの?与えてはダメな野菜は?そもそも野菜はどれくらい必要なの?
うさぎといえば人参ですが、うさぎ用のペレットがある中で野菜は必要なのか、どのように与えれば良いのか気になるところですよね。
あくまで牧草とペレットがメインになってくるため野菜は副食になりますが、上手に与えることでコミュニケーションがとれ健康維持にも役立ちます。
おすすめの野菜と必要量、与えてはダメな野菜、与え方のポイントをまとめました。
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野菜は主食ではない
うさぎの食べ物と言うとにんじんを思い浮かべる人も多いと思います。
しかしペットのうさぎの健康のためには、牧草とペレットを基本にするのがベストです。
これらを主食として毎日与え、野菜や野草など少し加えるのが理想的なメニューでしょう。
野菜を主食とする情報も
野菜が主食って聞いたよ
根拠を理解することが重要じゃ
野菜を主食にすると良いという情報の根拠には、歯の伸びすぎ防止と足りない栄養の補給があげられています。
しかし、牧草には食物繊維が多く含まれ、ペレットは栄養を補うための物なので、牧草を好きな時に食べられるようにし、朝晩2回のペレットを与えていれば問題ありません。
野生の時も野菜は滅多に食べれなかったしね
ごちそうだと思った方が良いじゃろう
実際、自然界のうさぎも野菜を食べられる機会はそれほど多くなくほとんど草を食べて生きていますし、人間用に作られた野菜は糖分などの栄養が高く肥満の原因にもなります。
とはいえ、うさぎは新鮮な野菜が大好きで与えるとうれしそうにもぐもぐ食べてくれるので、日常に刺激を与えたり、食欲を促進するために副食として与えるのが良いでしょう。
また、動物病院で先生より指示があった場合には、その子の健康状態に合わせていただいている指示ですので、それに従いましょう。
上手に与えるポイント
野菜を副食として与える場合にはいくつかのポイントがありますので、しっかり把握してうさぎのためになる与え方をしましょう。
ポイント
- 与える量に注意する
- 与えて良いものダメなものに注意
- よく洗い水気を切る
- 食べ残しはすぐに捨てる
これらのポイントを守るために、どのように気をつければ良いか、どのような作業をどれくらい行えば良いのか詳しく見ていきましょう。
いつからどれくらい?
1〜6ヶ月までの仔うさぎの期間は、基本的に野菜は必要ありません。栄養バランスの良いペレットと牧草をしっかり食べさせ、野菜は慣れさせる程度に与えましょう。
7ヶ月以降で骨格が出来上がってくれば野菜を副食として与えても構いません。毎日与えても構いませんが、食欲がない時やしつけ、ご褒美として与えるのが好ましいです。
毎日与える場合、1日に与える量は体重1kgあたりカップ一杯程度200ml(刻んだ状態)を基準に、ペレットと野菜含めて体重の5%程度に抑えましょう。
野菜を与えすぎちゃった
牧草を食べる量が減ってしまうぞ
欲しがるだけ野菜を与えると主食の牧草を食べる量が減るので、気をつけてください。野菜を食べ過ぎた時はペレットを少し減らして調節をしましょう。
5歳以降の高齢期になるとカルシウムや水分の多く含まれる食材を控え、ビタミン摂取の補助や食欲促進のための位置付けで少し量を減らしても良いでしょう。
餌を切り替えるポイント
どう切り替えていけば良いの?
1週間に4分の1ずつじゃ
うさぎは成長する段階に応じて、食事の内容変えていくのが望ましい食べ物です。
しかしうさぎの食事に対する思考は結構保守的で、新しい食べ物なかなか食べってくれないことも多いものです。
食事を急に切り替えるとお腹を壊すことも少なくありませんので、時間をかけて徐々にならしていきましょう。
新しい食べ物は4週間かけて、全体の4分の1ずつ切り替えていくと自然に切り替えることができます。
与えてはダメな野菜は?
犬猫同様、うさぎにも与えてはダメな食べ物が存在します。
また、おすすめの野菜であっても注意点をよく理解した上で与えた方が良い野菜もありますので、それぞれ詳しくまとめました。
うさぎは吐くことができず、誤飲すると糞として排出されるまで身体の中に止まり続けるため注意しましょう。
絶対にダメな野菜
与えてはダメなものを、理由とともにそれぞれまとめました。理由も理解し、類似する野菜も与えないように注意しましょう。
ネギ類
長ネギ、玉ねぎ等の球根を持つ野菜は赤血球を破壊して溶血性貧血を引き起こし、中毒症状が現れます。
ニラ、ニンニク、生姜
ネギ類と同様の中毒を起こし、下痢や貧血などの症状が現れます。ほんの少量で中毒死することもあります。
ジャガイモの芽や皮
ジャガイモの芽は皮に含まれるソラニンが中毒につながります。ソラニンはトマトはヘタにも含まれます。
生の豆・大豆
生の豆は消化に悪く、赤血球凝集素と言う中毒物質が含まれるので、溶血性貧血の原因になります。(納豆菌は安全)
アボカド
アボカドに含まれる成分ペルジンが有毒です。多量に含まれる養分も危険です。
ルバーブ
別名ダイオウ。便秘薬に配合されており、根や茎には下剤成分が、葉は硝酸を多く含みます。
その他
ピーナツの殻、とうもろこし等は腐ると強力な発がん性毒アフラトキシンが出るので、与えないようにするのが無難です。
注意が必要なもの
うさぎに与える上でおすすめの野菜ではあっても、与えすぎには注意が必要な野菜もあります。それぞれの理由を理解し、配分には気をつけましょう。
芋や穀物
デンプン質の多いものは消化器の病気のきっかけになることがありますから、与えすぎないように注意してください。
白菜やキャベツなどの淡色野菜
うさぎは淡色野菜を好みますが、水分が多いので下痢を引き起こすことがあり、与えすぎには注意が必要です。緑黄色野菜に比べると体積あたりに含まれる繊維も少なめです。
仔うさぎや、家に来たばかりで生活環境が変わってストレス下にあるウサギなどには沢山あげないほうが良いでしょう。
小松菜やチンゲンサイ
野菜に含まれるカルシウムはそんなに多くありませんが、尿路結石にかかっているうさぎには、カルシウムが多い野菜はあげないように注意しましょう。
小松菜、青梗菜、パセリ、大根の葉、かぶの葉などは比較的カルシウムが多いので、量を少なめにしましょう。
もしも誤飲したら
間違って食べてしまった
急いで病院に向かうのじゃ
うさぎの腸は小さく筋組織も発達していないため、誤って食べてたものを吐き出せません。
有毒なもの飲み込んで具合が悪くなっても、糞として排出されるまで体内に留まります。
普段から身の回りの物に気を配り、誤飲してしまった場合はすぐ病院へ行きましょう。
おすすめの野菜
野菜を与える場合には3〜4種類の硬軟取り混ぜた野菜の盛り合わせにして与えてください。
緑黄色野菜にはビタミン類や繊維質が豊富に含まれているので、体調を整えるためにもメニューに加えてあげましょう。
ただし生野菜はすぐに鮮度が落ちてしまうので、新鮮なものをあげましょう。
与えても良いもの
注意が必要な野菜も、与えすぎなければ問題はなく、うさぎの食欲や全体の栄養価を高めてくれるでしょう。どちらにせよ、おすすめの野菜も与えすぎには注意が必要です。
緑黄色野菜を中心に繊維質の多いもの選びましょう。特に牧草あまり食べないウサギにはブロッコリーの茎、セロリの茎などが食物繊維が豊富でおすすめです。
おすすめ
ブロッコリー、セロリ、にんじん、ケール、アスパラガス、トマト(ヘタは有毒)、カリフラワー、ラディッシュ、カボチャ、
カルシウムに注意は必要
パセリ、小松菜、青梗菜、ほうれん草、大根の葉、カブの葉、春菊
水分に注意は必要
白菜、キャベツ、レタス、サラダ菜
肥満に注意は必要
芋、大豆、落花生、エン麦、大麦、小麦、ふすま
季節ごとのサラダ
旬の野菜は非常に出回る量が増えるので手に入れやすく、美味しくて安価。その上栄養価も高いと良いことづくしです。
栄養バランスを考えると2〜3種類以上の野菜を使ったほうが良いため、旬の野菜だけを使って、おいしくてヘルシーなサラダを作ってみるのもよいでしょう。
旬のポピュラーな野菜を使って、野菜の中でも特にうさぎにお勧めの野菜を選んであります。
春のサラダ
キャベツ、サラダ菜、アスパラガス、イタリアンパセリ
そのほかセロリも旬
夏のサラダ
ミニトマト、きゅうり、ベビーリーフ
そのほかカボチャ、レタスも旬
秋のサラダ
にんじん(母、子)、青梗菜、カリフラワー
そのほか春菊、大根、カブの葉、カボチャ、レタスも旬
冬のサラダ
白菜、ラディッシュ、ブロッコリー
そのほか春菊、大根、カブの葉、小松菜、セロリも旬
与える時の注意点
野菜を与える時には何を与えるかや量だけでなく、準備の仕方や片付けにも注意しましょう。
うさぎのために野菜を与えているのに、よく洗っていない、水気を切ってない、食べ残しを放置しておくと、うさぎが体調を崩す原因にもなりかねません。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
よく洗って水気を切る
農薬や水々しいのはNGです
よく洗い水気をよく切るのじゃ
よく洗ってから水気を十分に切って与えましょう。
葉野菜は特に農薬がついていることが多いのでしっかり洗ってください。水分の取りすぎは下痢の原因になるため、よく水気を切って与えましょう。
うさぎが食べやすい大きさを確かめながら、食器などに入れてあげると良いでしょう。
食べ残しはすぐに捨てる
持ち帰りOK?
ご遠慮いただいておるのじゃ
生野菜は傷みやすく鮮度が落ちたものはお腹を壊す原因になりかねません。
また野菜の水分で床材が透けると、足裏に皮膚炎ができるソアホックになってしまうこともあります。
一生懸命作ると悲しいかもしれませんが、食べ残しはすぐに片付けるようにしましょう。
まとめ
うさぎは牧草とペレットを主食として与え、野菜は副食としてたまに与える程度でも構いません。
与えて良いものとダメなものを十分に理解し、適切な量を与えるようにしましょう。
どうしたらうさぎのためになるのか考え、一つ一つ準備していくのは大変ですが、その手間がうさぎと仲良く長く暮らせる時間を運んできてくれるでしょう。