ペット大学|犬猫うさぎの飼い方や病気

うさぎのデキモノやしこりは病気?【膿瘍|腫瘍(癌)】

calendar

reload

うさぎのデキモノやしこりは病気?【膿瘍|腫瘍(癌)】

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

しこりがあるんだけど

no-img2″> <figcaption class= かえる

悪性なのか確認じゃ

 

うさぎの身体にしこりやデキモノがあると、何かの病気ではないかと心配ですよね。

もし腫瘍や膿瘍だった場合には悪化して行く可能性が高いため、早めに治療を開始する必要があります。

早めに発見し、治療を受けることができれば、治る可能性も高くなってくるでしょう。

この記事では、うさぎのデキモノやしこりが病気なのかどうか、膿瘍、腫瘍の場合どのような治療になるのかまとめました。

スポンサーリンク

しこりやデキモノは病気?

しこりやデキモノのように、身体が部分的に膨れたり腫れたりしている状態を腫瘤(しゅりゅう)といいます。

腫瘤は小さいものから大きいものまで様々ですが、下記の3つに分かれてきます。

  • 膿瘍:体の一部に炎症が起こり膿が溜まる病気
  • 良性腫瘍:しこり、デキモノ
  • 悪性腫瘍:癌

腫瘤なのか肥満やガスなのかの見分け方ですが、肥満であれば体全体、ガスや腹水の場合はお腹全体が膨らむのに対し、腫瘤は部分的に膨らむことが特徴です。

膿瘍は触るとブヨブヨして分かりやすいのに対し、腫瘍は見たり触ったりしただけでは種類や良性か悪性かがわかりません。

結果が出るまでに1週間程度かかることもありますが、動物病院を受診して検査してもらいましょう。

腫瘤を見つけたら

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

腫瘤を見つけたけどどうすればいい?

no-img2″> <figcaption class= かえる

悲観的にならず、まずは動物病院で検査じゃ

 

腫瘤は種類にかかわらず小さいうちに見つけた方が、切除も治療も簡単です。

腫瘤は深刻な病気に思いますが、様々な膨らみの総称です。悲観的にならず、見つけたらできるだけ早く獣医師の診断を受け、検査結果を待って対処しましょう。

腫瘤の正体を突き止めるまでの流れは、動物病院でサンプルを採取し、専門の検査機関で検査してもらうというのが一般的です。

膿瘍(のうよう)

細菌

膿瘍は皮膚の下にできる皮下膿瘍が有名ですが、関節、骨、肺、歯根、眼球の後部などあらゆる場所へ、年齢を問わずできます。

特に顔周りにはできやすく、歯に異常がある場合は細菌に感染し膿となり、顔周辺にたまって顔が膿ます。

時間が経つと皮膚が腐ってやぶけることもあるため、早めの治療が肝心です。

原因や対策

膿瘍は細菌が小さな傷から皮下に侵入したり、炎症を起こすことが原因で発症しますが、特に他の病気がある場合、免疫力が低下してできやすくなります。

膿瘍になる危険がある病気は主に下記の4つです。

  • 擦り傷などの外傷で細菌に感染
  • 不正咬合で口や口内を傷つける
  • 結膜炎などで鼻涙管が詰まる
  • 骨折や肺疾患で炎症をおこす

日々の健康チェックで膿瘍を見つけたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

もし発症したら他のうさぎとの接触を避け、うさぎの行動範囲は十分に消毒が必要です。

また身の回りに怪我の原因になるものがあれば、処分してください。古くなったささくれやすのこなども怪我の元になりますので交換しましょう。

治療

膿瘍が出来ていた場合、どのような治療や治療後のケアが必要なのでしょうか。

状態にもよりますが、基本的には下記のような流れで治療を行います。

  1. 切開手術や注射器での吸引などで膿を出す
  2. 消毒薬で洗浄し、抗生剤を投与
  3. 毎日患部の消毒

膿瘍の完治には1から2ヶ月ぐらいかかります。根気も必要になりますが、治療効率を高めるためにも家でのケアが重要になるでしょう。

術後に再び膿がたまらないように、切開した患部の洗浄を日課にする必要がありますが、毎日欠かさず動物病院に通うのは、なかなか難しいものです。

通院は週1から2回行い、それ以外の日は家で飼い主が洗浄を行うと良いでしょう。

洗浄の仕方

傷口の洗浄には、動物病院から支給される、ゾンデと生理食塩水を使用します。

ゾンデとはシリンジの先に取り付け、経口投与、給餌、洗浄など幅広い場面で使われている先が丸くなった注射針のような医療器具です。

洗浄の流れ

  1. 生理食塩水を人肌程度に温める
  2. 生理食塩水をゾンデに入れる
  3. うさぎの保定
  4. 切開した穴の部分にゾンデの先を差し込む
  5. ゆっくりと流し込む

洗浄は1日1回を目安にしておこないます。患部の洗浄中にうさぎが暴れる可能性もあるため、できれば2人でおこないましょう。

どうしても暴れるときは、バニーラップでうさぎの顔だけ出してタオルに包み、1人がうさぎをしっかり抱えます。

腫瘍(癌)について

手術室

細胞が異常増殖する病気で、良性と悪性があり、皮膚や子宮、腎臓、肺など内臓や骨などの部分にできます。

皮膚の場合はコブ状になったり、内臓の場合はお腹にしこりができて、肛門や尿道から出血したりすることもあります。

皮下にできた場合はしこりやできものとしてすぐわかりますが、内臓の場合は体調不良として現れるので分かりにくく、気づいた時はかなり進行していることもあります。

原因や対策

原因は先天性のもの、老化、寄生虫、ウィルスの感染など様々な要因が挙げられます。

極端に偏った餌の与え方も間接的な原因となることがあるようですが、原因が特定できないので、確実な予防というのはできません。

  • ストレスのない環境
  • 病院で定期的に健康診断を受ける
  • 日頃からスキンシップをとり変化に気づく

上記3つに気をつけ早期発見、早期治療を心がけましょう。

特に5歳以上の高齢のうさぎは、免疫力が下がってきます。免疫力を下げないようストレスのない生活環境を整え、今まで以上に体調の変化に注意を払ってあげましょう。

生殖器の腫瘍

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

癌は防げないってこと?

no-img2″> <figcaption class= かえる

防げる癌もあるぞい

 

うさぎに多い悪性腫瘍は皮膚の腫瘍のほか、メスなら乳腺腫瘤、オスなら精巣腫瘍があります。

乳腺腫瘍と精巣腫瘍は高齢になるにつれ発症リスクが高くなりますが、これらは若いうちに去勢、避妊手術を行うことで予防できます。

去勢手術はうさぎを去勢しなかった理由【効果や死亡リスクは?】に、避妊手術はうさぎの避妊手術をしない場合のリスクと成功率【数字で知りたい】にまとめました。

治療

腫瘍は良性か悪性か、どの部分にできたかなどを考え、薬で治せる場合は抗がん剤や抗生物質の投与、可能な場合は手術で切除します。

ただ、内臓の場合などは特に発見しにくく、取り除けない場合は緩和ケアに移行し、辛さを和らげてあげる方向に切り替えないといけません。

悲しいではありますが、うさぎの最後をどう過ごすのか、どうすればうさぎは幸せなのか、看取り方について考えましょう。

治療費や手術費用

腫瘍の状態やついている箇所、動物病院に変わってきますが、大体の費用は下記の通りです。

かなり幅があるので、あくまで参考にしていただければと思います。

治療費

  • 診察料:1,000〜3,000円前後
  • 病理(癌)検査:10,000円前後
  • レントゲン検査:4,000〜6,000円前後
  • 手術費用:10,000〜100,000円以上する場合も
  • 抗生物質:1,000〜3,000円前後

抗生物質や抗がん剤などの薬だけで治療できる場合には30,000円前後になってくると思いますが、手術が必要なものでは100,000円を超えることも多いようです。

もしもの際に手術で迷わないためにもペット保険はうさぎが若く入れるうちに検討しておいた方が良いでしょう。

まとめ

うさぎにしこりやデキモノができたからからといって、必要以上に悲観的になる必要はありませんが、万が一に備えて動物病院で検査してもらうのが良いでしょう。

膿瘍にしろ腫瘍にしろ、診断された場合にはその後の対応やフォローが大切になってきます。

うさぎにとってどうすれば幸せなのか、どうすれば飼い主さん自身も納得できるのか、しっかりと考えましょう。

また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。

うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。

高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。

実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。

気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。