耳掃除をしたいんだけど
本当に必要か確認じゃ
うさぎの耳にフケや耳垢が溜まっていると耳掃除をした方が良いのか気になりますよね。
耳掃除が必要ない場合もありますし、必要な場合も正しい耳掃除の方法を知らないとうさぎの耳を傷つけてしまいます。
また、フケや耳垢が多いという場合にはダニの可能性もあり、根本的に解決しないかもしれません。
この記事では耳垢やフケが多い原因、耳掃除の方法と必要性についてまとめました。
スポンサーリンク
耳掃除は必要?
うさぎの耳には細かい血管が皮膚の近くまで沢山通っているので、ちょっとしたことでも簡単に傷付きます。
また、うさぎ自身も綺麗好きなので、ティモテと呼ばれる両手で耳を挟んでとかすような仕草で耳の掃除をおこないます。そのため、基本的には耳掃除の必要はありません。
ただし、いくつかの条件が当てはまる場合、定期的に耳掃除を行ったり、動物病院で耳掃除をしてもらう必要がありますので確認して行きましょう。
耳掃除の必要がある場合
では定期的に耳掃除が必要な場合と、動物病院で耳掃除をしてもらう必要があるのはどんな時なのでしょう。
まずは定期的に耳掃除が必要な場合ですが、主に3つになります。
- 耳の垂れている品種
- 耳を上手に掃除できない子
- 耳が乾燥していない
ロップイヤーは耳が垂れているので通気性が悪く、内部が蒸れやすいので要注意です。
耳ダニや細菌によって外耳炎になる可能性が高く、2ヶ月に1回程度の定期的な耳掃除が必要でしょう。
病院で耳掃除の必要がある場合
つぎに動物病院で耳掃除を行う必要がある場合ですが、それはうさぎの耳ダニが疑われる場合です。
耳ダニが疑われる症状は、主に6つです。
- 後ろ足で耳をかく
- 耳を振る
- 耳の奥にカサカサしたフケのようなものが見られる
- 耳の内側にカサブタのようなものが厚くつくようになる
- 耳から嫌な臭いがする
- 耳が重くなって垂れ下がる
耳ダニが寄生している場合には外耳炎も疑う必要があります。外耳炎を放置してしまうと、他の病気に繋がる可能性が高いからです。
詳しくはこの記事の「外耳炎の原因や治療など」の箇所に記載しています。
耳掃除の方法は?
飼い主がケアする場合は、綿棒にイヤークリーナーをつけて耳の見える部分のみを奥まで触れないようにそっと拭きましょう。
うさぎの耳掃除のコツは擦らず短時間で行うことです。うさぎの耳はデリケートで、特に耳の中は簡単に傷ついてしまうからです。
うさぎの耳を見てみると2つの穴があるように見えますが、上側は浅い穴で行き止まり、下側の深い穴がいわゆる耳の穴ですので、ここに綿棒が入らないように気をつけましょう。
ペット用の綿棒
うさぎの耳掃除をする場合には、ペット専用の綿棒とイヤークリーナが必要になります。
ペット用の綿棒は綿の部分が1㎝でかなり太くなっており、耳の穴の中に入り込んでしまわないようになっています。ペット用の綿棒でも綿部分が小さいものは避けましょう。
人間の綿棒でもできないことはありませんが、ペット用の綿棒を使えば万が一うさぎが突然動いても安心して耳掃除を行う事が出来ます。
ペット用のイヤークリーナー
ペット用のイヤークリーナーは、うさぎに有毒なアルコールが含まれず、刺激が少ない、汚れがよく落ちるなどの特徴があります。
人間用の耳掃除用ローションやベビーオイルも使えないわけではありませんが、成分をしっかり確認し、自信がない場合は使わないようにしましょう。
ペット用のイヤークリーナーであれば何度も耳をこする必要が無く、うさぎの耳をやさしく掃除することができるので、耳掃除を嫌がられて時間がかかることも避けられます。
耳掃除の病院代は?
病院で耳掃除をしてもらえるの?
うさぎに慣れているところは可能じゃ
うさぎの耳はデリケートなため、最も良いのは動物病院にお願いをすることです。耳掃除は大体500円程度で行ってくれることも多く、意外と費用もかかりません。
健康診断や爪切りと一緒に耳掃除も行ってもらいながら飼い方の相談を行うことで、病気の早期発見や飼育環境の改善に繋がります。
うさぎを見れる病院は少ないため、2ヶ月に1回程度、健康診断とうさぎのケアのために動物病院に通い、合う病院を探しておきましょう。
耳垢やフケの原因は?
耳の中に灰白色の耳垢がある場合には、耳ダニを疑う必要があります。
うさぎにもっともよく見られる外部寄生虫症ですが、ダニを放置すると下記のように推移してしまいます。
- 耳の奥がカサカサし、フケのような耳垢が出る
- 痒そうに後ろ足で耳をかく、頭を振る
- 菌が増殖し、外耳に感染すると外耳炎になる
- 耳の内側にかさぶたのようなものができ、臭う
- 内耳炎を併発し斜頸を引き起こす可能性も
耳の内側に異常が無くても、後ろ足で耳を何度もかく、頭を振るようであれば可能性があります。
細菌が感染するとまず外耳炎、悪化すると内耳炎を併発し、頭が傾く斜頸を引き起こすこともあるので、早めの対応が大切です。
外耳炎について詳しく見ていきましょう。
外耳炎の原因や治療など
うさぎの外耳炎はウサギキュウセンヒゼンダニというダニの感染によって引き起こされます。
ダニの糞などで菌が増殖して感染したり、ダニによって痒みがでてかいた際に伸びた爪で外耳を傷つけて細菌に感染したりと原因は様々です。
カサブタのようなものは増殖したダニやダニの糞、はがれて炎症を起こした皮膚などですので、かなり症状が進行している可能性が高いでしょう。
予防・対策
外耳炎の原因となるウサギキュウセンヒゼンダニは、宿主から離れても暫くは生きていくことができます。
他のうさぎと直接接触していなくても注意しましょう。
- 飼育環境を常に清潔に保つ
- 複数で飼育している場合はダニに感染したうさぎを隔離する
- うさぎが発症したら使っていたケージ内のものを全て消毒する
- 飼い始めたら早めに動物病院に連れて行き、ダニを含めた健康診断をしてもらう
基本的に多頭飼いしていない場合は感染する機会がありませんが、元々持っている可能性があるので、飼い始めの健康診断で確認しましょう。
また、日頃からケージを清潔に保ち、免疫力を落とさない事も大切です。
対処と治療方法
もし耳ダニや外耳炎の恐れがある場合は、飼い主自身の耳掃除は中止し、病院で治療を受けましょう。
素人が容易に耳の深い部分をいじるのは、鼓膜を破ったり、聴覚損失を招くこともあり危険です。併発した外耳炎などの治療も必要なため、獣医さんに任せましょう。
- 耳ダニの除去や洗浄を行う
- 塗り薬や注射によって原因となるダニを駆虫する。
- 耳ダニの成長周期である約3週間を目安に2〜4回の治療を行う
耳ダニやその卵が少しでも残っていれば再発するので、完治まで根気が必要です。
投薬治療では耳ダニを駆虫するだけで、その卵は駆除できず、一度の治療で完治することがないからです。
何度も通う必要があるので、近くの動物病院がおすすめですが、うさぎを見れる病院も少ないので、動物病院検索サイトで探すと良いでしょう。
まとめ
うさぎの耳垢やフケが酷い場合は、耳ダニや外耳炎を疑う必要があります。
外耳炎になっている場合は、内耳炎を併発し斜頸になる可能性もあるので早めに病院に行きましょう。
普段からケージ内を清潔にし、健康診断で耳ダニも診てもらうようにしましょう。
また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。
うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。
高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。
実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。
気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。
あわせて読みたい