放し飼いに憧れるわ
危険の予防が大切じゃ
狭いケージじゃ可哀想、常にうさぎと一緒がいいという人は放し飼いも考えるのでは。
一般的にはオススメされませんが、どうしてダメなのか知れば対策も打てるものです。
トイレや普段のしつけ、レイアウトなどの注意点を守れば不可能ではありません。
この記事では、室内やベランダで放し飼いする方法・注意点についてまとめました。
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なぜ放し飼いはダメなのか
では、放し飼いを行うためにも、何故おすすめされないのかを見ていきましょう。
とても沢山の理由がありますが、大きく分けると5つです。
- 室内には危険が多い
- ストレスが溜まる
- わがままになりやすい
- 飼い主さんもストレス
例えば室内に危険が多いと一つにまとめていますが、対策すべきところは沢山あります。
この記事の注意点を見て、向いていないかなと思ったら、無理に行わないのも手です。
室内には危険が多い
誤飲や感電の危険があるよね
怪我やソアホックの危険もある
うさぎにとって、室内には危険なものが沢山あります。
コードやコンセントをかじって感電することもあれば、変なものを食べてしまうことも。
誤飲だけでなく、高いところから落ちたり、隙間に挟まって怪我することもあります。
床が滑ると足に負担がかかり、ソアホックになりやすいなど、良いことはありません。
ストレスが溜まる
縄張りが広いとダメなの?
心配な場所が増えるからの
うさぎは縄張り意識が強いため、自分の縄張りに他の人が立ち入るのを嫌います。
ケージという区切りが無い放し飼いでは、部屋全体が自分の縄張りと勘違いしがち。
縄張りを勝手に人が行き来し、自分だけの場所が無い放し飼いはストレスがたまります。
狭いケージ内だとストレスが溜まるのでは、と考えている人には意外かも知れません。
わがままになりやすい
自由にできる私がえらい
わがままになると世話が大変じゃ
うさぎに気を使わないといけない放し飼いでは、うさぎが上下関係を間違えがちです。
自分の方が上だと思っていると、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいます。
抱っこやグルーミングを嫌がるようになると、普段の世話が大変に。
スプレーやマウンティングなどの問題行動も増え、夜にうるさく暴れたりします。
飼い主さんもストレス
飼い主さんは気をつけることが沢山
常に気を張ってないといけなくなるぞ
うさぎと一緒に暮らす場合、うさぎを怪我させないよう、注意しないといけません。
座る時は踏まないよう、歩く時には蹴らないようにも注意。
ドアの開け閉めで挟んでしまわないようにと、常にうさぎに気を使います。
うさぎが誤飲しないよう、常に部屋を掃除し、ものが落ちていてはいけません。
管理がしづらい
屋外だと寒いし、寂しい
カラスなどの天敵にも注意じゃ
室内の場合は大丈夫ですが、ベランダなどの屋外はうさぎの管理が大変。
常にうさぎが目に入るわけではないので、体調不良に気づくのは遅くなります。
温湿度の管理も難しく、うさぎにとって快適な16〜26度、40〜60%を保つのは困難です。
カラスや犬猫の襲撃にも備えないといけないので、管理するものも増えます。
放し飼いの注意点
先ほど書いたように、放し飼いには沢山の危険があります。
そのため、放し飼いをするためには沢山の注意点を守らないといけません。
全て守れる場合にだけ、放し飼いを選択するようにしましょう。
ケージは用意する
常に誰かと一緒なんて気が狂う
一人の時間も必要じゃからの
放し飼いと言うと自由に部屋を行き来できるのを想像しがちですが、ケージは必要です。
絶対に飼い主さんが入ってこない自分の縄張りがないと、ストレスが溜まるからです。
人間も家族ですら常に同じ部屋にいると、自分の時間が欲しいとなりますよね。
必ずケージは購入し、トイレや給水ボトルなど必要なものを設置しましょう。
こまめな掃除
放し飼いで一番怖いのは、うさぎの誤飲です。
下記のものは手元に置きがちで、うさぎも口にしやすく、非常に危険な物の例です。
紙類
新聞や雑誌、ティッシュ、チラシなど。特に光沢のあるものは消化されにくく危険。
ゴム・プラスチック
消化されにくく、引っかかりやすいため、お腹に詰まってうっ滞の原因に。
タバコ・薬
少量でもうさぎが中毒を起こし、死ぬ可能性もある危険なもの。手の届かないところに。
化粧品・殺虫剤・洗剤
同じく少量でも中毒を起こす危険が高く、うさぎが破って誤飲しやすい。
観葉植物
ヒヤシンス、ポトス、スズラン、シクラメンなど、中毒を起こすものが多い。
危険な物の排除
コードやコンセントは危険ね
大事にしているものも噛んでしまうぞ
誤飲しなくても、噛むだけで危険になるものもあり、噛めないようが必要です。
代表的なものとしては、電気コードやコンセント(正確にはプラグ)など。
電気コードは保護シートで覆い、プラグもキャップで塞ぎましょう。
うさぎは部屋の角を噛んだり、壁を引っ掻くのも大好きなので、保護した方が無難です。
うさぎの場所を常に把握
大好きな飼い主さんにダッシュ
骨が弱いんじゃから気をつけるのじゃ
常にうさぎがいる場所を把握するようにし、怪我をさせないよう注意しましょう。
うさぎは早く走れるよう骨が軽くできており、非常に脆いので、すぐに折れます。
座る時にはうさぎを踏まないか注意し、歩く時も蹴らないように注意してください。
ドアの開け閉めを行う際には、挟まないようにと、脱走にも注意が必要です。
床やカーペット
ツルツル滑って歩きにくいわ
マットや毛の短いカーペットは必須じゃ
うさぎの足裏の毛は薄く、肉球がないため、硬い床の衝撃をもろに受けます。
自然界では柔らかい地面を歩いているので、フローリングにはマットが必要です。
滑っても足に負担がかかり、怪我の危険もあるので、滑らない素材にしましょう。
カーペットでも構いませんが、爪が引っかかって折れないよう、毛の短いものにします。
家具や柵の配置
登れるなら登るよね
隙間にも入っていきがちじゃの
うさぎは狭いところが好きなので、隙間があれば入っていってしまいます。
しかし、うさぎが暮らしていた穴と違い、家具は硬いので動けなくなることも。
家具の間に、うさぎが入れるような隙間は作らないよう配置しましょう。
高いところから落ちても怪我するので、高いところに登れる足場もないかチェックです。
放し飼いのレイアウト
放し飼いの注意点がまもれるなら、次はどのようなに放し飼いするか決めましょう。
放し飼いのやり方は主に3通り。
- 庭付き一戸建てスタイル
- シェアハウススタイル
- ベランダスタイル
決まった名前があるわけではないので、私が勝手に王道のスタイルに名前をつけました。
手軽なのはシェアハウススタイルですが、庭付き一戸建てスタイルが断然おすすめです。
シェアハウススタイル
ケージを置きはしますが、うさぎは部屋の中を自由に行き来できるスタイル。
ほとんどが飼い主さんとうさぎの共同スペースで、一応自室としてケージがある形です。
- メリット:狭い部屋でも放し飼いできる
- デメリット:危険が多く、ストレスもかかる
室内で犬を飼う時に近いスタイルですが、キッチンなどの危険な場所は柵で塞ぎます。
手軽ではありますが、危険が多く、気を使うためお互いにストレスが多いです。
庭付き一戸建てスタイル
ケージの周りを柵で囲い、うさぎがケージと柵の中を自由に行き来できるスタイル。
柵の中はうさぎ専用のスペースとなり、飼い主さんはなるべく入らないようにします。
- メリット:管理が楽で危険やストレスが少ない
- デメリット:広いスペースが必要
ツイッターやインスタグラムなど、SNSをしている人に多いのではないでしょうか。
ケージ飼いの発展型で、危険やストレスも少ないため、一番おすすめの飼い方です。
ベランダスタイル
屋外にケージや小屋を設置し、ベランダ内を自由に行き来できるスタイル。
ベランダ自体がうさぎの専用スペースとなり、飼い主さんからは普段見えません。
- メリット:広いスペースが確保しやすい
- デメリット:最も危険が多く、温度管理が困難
部屋が狭くても、ベランダを全面使えるので、うさぎに広いスペースを確保できます。
しかし、うさぎに危険が多いため、基本的に選択することはないでしょう。
放し飼いの時の世話
部屋のレイアウトや危険物の排除だけで、放し飼いは危険です。
放し飼いの場合は、わがままにならないよう、世話のやり方も工夫しましょう。
ポイントは、うさぎにとって大事なことを、ケージの中でさせることです。
餌を与える時
餌はケージで食べないとダメ?
飼い主さんの言うことを聞くのじゃ
うさぎにとって最も大事な餌は、ケージの中で与えてください。
絶対に人間が入ってこないケージの中で、安心して餌を食べることが大切です。
また、食べる場所を飼い主さんにコントロールされることで、上下関係ができます。
ケージ内が一番安心できる場所だと理解させると、飼育が楽になるでしょう。
寝る時
ケージの外に出たいよう
うさぎの縄張りはケージだけじゃ
うさぎが寝る場所もケージの中にし、ここでも飼い主さんが主導権を握ります。
思春期以降はケージから出すように、暴れるかもしれませんが、無視してぐっと我慢。
少しずつ自分の縄張りはケージだけだと理解し、安心するようになってきます。
うるさい場合は、すのこを金網に立てかけ、金網を噛んで暴れられないようにガード。
また、夏や冬は、ヒーターやひんやりマットをケージに入れて、快適にしてあげましょう。
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トイレのしつけ
同じところでトイレはしたいわ
消臭スプレーは必須じゃ
放し飼いにしている場合、一番苦労するのがトイレのしつけです。
部屋の中でおしっこをされると飼い主さんとしても、げんなりしてしまいますよね。
基本はトイレをケージに設置し、部屋でした場合は、すぐに拭き取り消臭しましょう。
臭いが残ると、そこでおしっこをするようになってしまいます。
どうしても同じ場所でする場合は、そこにトイレを設置するのも手です。
まとめ
うさぎの放し飼いには、怪我やわがままになる危険があり、お互いにとってストレスです。
危険なものを排除し、うさぎの居場所を常に把握して、怪我をさせないように注意。
基本的には庭付き一戸建て形式のレイアウトで、うさぎとの空間を切り離します。
うさぎにとって大事なことは全てケージで行い、上下関係を明確にしましょう。