ペット大学|犬猫うさぎの飼い方や病気

うさぎの種類と値段、月々の飼育費用はどれくらい?

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うさぎの種類と値段、月々の飼育費用はどれくらい?

ペットとして人気が高まってきているうさぎは非常に飼いやすく、月々の費用も大きくはかかりません。基本的にケージを置けるスペースがあれば飼育することが出来、草食動物の為、糞やおしっこも犬や猫に比べると臭わず、体臭もほとんどありません。しつけもある程度は出来る為、トイレを覚えることもできます。慣れてくると撫でてほしいと身体をこすりつけてくる姿は非常にかわいらしいものです。

モフモフしたいけど、犬や猫を飼うほどスペースは無い、マンションなどで鳴き声が気になる、でもハムスターやモルモットだとコミュニケーションが取りづらく物足りない!という方にお勧めです。

実際うさぎを飼育するとなるとどれくらいの費用が掛かるのでしょう。代表的なうさぎとその値段、最初にかかる費用と、月々かかる費用をまとめましたので、是非参考にしてみて下さい。

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代表的なうさぎの種類と値段

うさぎと聞くと学校で飼っていたミニウサギを想像しがちですが、実は150種類くらいのうさぎがいます。

インスタグラムやYouTubeでアップされているうさぎを見ているだけでも癒されますよね。耳が垂れている可愛い子、毛が長くライオンみたいなぬいぐるみの子、毛並みが良く撫でてて気持ちよさそうな子、正統派うさぎの凛々しい子などが人気な気がします。

そんな人気の特徴を抑えている中で、日本で飼いやすく手に入りやすい代表的なうさぎをまとめてみました。

初心者におすすめ、ミニウサギ

初心者にお勧めしたいのがミニウサギ。様々な種類のMIX、つまり雑種のため身体が強く、他の種と比べると病気にかかりづらいのが特徴です。また、雑種のため値段が安く、最初の初期費用が抑えられることも初心者におすすめな理由です。

他のうさぎの販売価格が数万円するのに対して、ミニウサギの販売価格は5,000~10,000円程度と非常に手が出しやすくなっています。

ミニウサギという名前ですが、残念ながら小さいまま成長しないわけではありません。ペットとして飼われているうさぎはすべてアナウサギという種類から派生しているのですが、そのアナウサギに比べると小さいというだけで、大体、体長30~40㎝、体重1.3~3㎏まで成長します。大きいわけでは無いのですが、ミニという名前で販売されている子うさぎの状態から変わらないと勘違いしない様にしましょう。

基本的には懐きやすい性格ですが、雑種の為、性格やカラーバリエーション、サイズは様々。種類にこだわらず、自分のお気に入りのカラーや毛質の子を探したい、子供がうさざを飼いたがっているという人におすすめかもしれません。

ピーターラビットのモデル、ネザーランドドワーフ

うさぎ!と言われて最初に思いつくシルエットに一番近いのは、ピーターラビットのモデルにもなっているネザーランドドワーフではないでしょうか。ペットとして飼育されている種類では最小で、短毛種なのでブラッシングもそこまで手がかかりません。耳も短めで丸顔の為、仔うさぎの顔のまま大きくなる印象を受けます。

値段としては、血統書が付いていない場合10,000~30,000円程度、血統書付きだと50,000~80,000円程度となっています。血統書が付いていない場合は雑種の場合もあり、想定よりも大きくなる可能性があります。

小さな身体に比べてかなり活発で動き回るため、ケージのサイズは小さめでも、出来る限り運動量は確保してあげたほうが良いです。また、神経質な子が多いため、飼い主さんには懐いても他の人にはやや距離を置いたりすることも。それはそれで独占欲が満たされて可愛い気もしますが。

小柄でかわいらしい子を飼いたい、出来るだけ小さく手のかからない子を飼いたいという独り暮らしの方におすすめかもしれません。

耳が垂れて可愛い、ホーランドロップイヤー

可愛い子に甘えられたいという方にはホーランドロップイヤーがおすすめです。耳が垂れていて丸顔のため見た目もキュートですが、性格も穏やかでマイペース、人懐っこい個体が多く、食いしん坊なので餌やおやつでコミュニケーションをとりやすいです。

ホーランドロップイヤーの値段は20,000~10,000円程度です。ネザーランドドワーフ同様、値段の違いは血統書が付いているかどうかになります。

耳が垂れているせいか体温調整は苦手な子が多くおしっこの量が多いです。食いしん坊の為、肥満になりやすいのも特徴で、ご飯の量やおやつには注意が必要です。可愛い子には沢山おやつを上げたくなってしまいますが我慢我慢。体長はミニウサギより少し大きい位ですが、太りやすいため少し重い子が多いです。

沢山コミュニケーションを取って癒されたい、可愛い姿を写真に収めてキュンキュンしたいというぽっちゃり好きの方におすすめかもしれません。

毛皮に使われるほどの手触り、ミニレッキス

顔が細く、筋肉質な体系の為、初見ではあまりぱっとしないミニレッキスですが、飼った人や定員さんには圧倒的な人気を誇るのがミニレッキスです。性格が人懐っこく甘え上手な上、毛皮にも利用されるほどの手触りはずっと撫でていられる為、ミニレッキスのファンになると他のうさぎは考えられなくなります。

値段としては20,000~60,000円程度と、1.2番人気のネザーやロップよりは少し安くなっています。ただ、近年人気が高くなってきていることもあり、若干高騰ぎみの様子。

毛が多いせいかミニレッキスも温度調節は苦手で、おしっこの量が多めです。元々毛皮や食用の為の品種だったこともあり、ご飯が好きな子が多く肥満にも注意ですが、体長や体重自体はミニウサギと大きくは変わりません。毛が多いのでブラッシングが大変そうというイメージですが、抜け毛が少ないためそれほど大変でもありません。

筆者も飼っているのはミニレッキスですが、とにかく甘え上手で完全にファンになってしまっています。個体差はありますが、甘え上手をなでなでしたいという方におすすめかもしれません。

ぬいぐるみのような見た目、アメリカンファジーロップ

最近人気が高く、インスタグラムなどでもよく見るのが毛の長いアメリカンファジーロップですね。ライオンのように毛が長い子など、ぬいぐるみのような見た目が特徴的です。性格もロップに似ており穏やかでマイペース、ネザーランドドワーフほどは活発ではないですが、ホーランドロップイヤーよりは動くので、コロコロ動いているのを見るのも癒されます。

値段としては30,000~70,000円程度で、少し高めの販売価格となりますが、見た目にこだわる人が多いため、価格よりも自分の気に入る子を探す方が大変かもしれません。

毛が長いため暑さに非常に弱く、沖縄などの熱い地域ではエアコンの常時稼働が必要になってきます。ブラッシングも大変で手を抜くとすぐに絡まってしまいますが、それだけスキンシップを取って綺麗になると愛おしさも倍増です。少し小さめの品種ではありますが、毛が長い分見た目は少し大きく見えるかもしれません。

ちょっと変わったうさぎを飼いたい、他の人と一緒は嫌だ、時間や世話をすることが好きだという人におすすめだと思います。

最初に準備するものと費用

飼ううさぎの種類が決まったら、今度は飼育に必要なものを購入する必要があります。ここでは最小限必要なものと、大体の販売価格を記載しました。

下記をすべて合わせると大体20,000円程度になるかと思います。ここに後述している餌などの月々必要なものも最初は一気に買う必要があるたり、うさぎ自体の費用も合わせると50,000円程度が必要になって来ると考えると良いでしょう。

ケージ:6,000~15,000円程度
6,000程度の安価なケージもありますが、うさぎが一番長く時間を過ごす場所な為、大きさや床材、金網の形などこだわったほうが良いかと思います。お掃除の手間を考えると引き出しトレイ付が断然おすすめです。少し大きめでトレイ付のものを選ぶと大体10,000円前後になって来るかと思います。

餌入れ:100~2,000円程度
ペレット用の餌入れと、牧草用の餌入れの2種類を飼う必要があります。安いものであれば100円程度のものもありますが、軽いものや固定では無く引っ掛けるだけのタイプはすぐにひっくり返してしまったり、食べ口が丸くなっておらず食べ難そうだったりします。ちゃんとしたものを買っても2つ合わせて1,500円程度です。

トイレ:500~3000円程度
個体によって合う合わないがあるようで、どれが良いとも言いづらいのがトイレです。うさぎのサイズとケージに合わせて買うのが良いでしょう。引き出しタイプが掃除に便利ですが1,500円程度します。どちらにしろ取り出して洗う機会も多いので1,000円いかない程度のものでもよいでしょう。

給水器:500~1,500円程度
こちらも商品による違いはほとんどありません。皿があるタイプと無いタイプがありますが、高くなる割に必要性は特に無いように思います。個体に合ったノズルの長さと太さのものを選びましょう。1,000円行かない程度で収まるでしょう。

かじり木:100~1,000円程度
すぐに必要というわけではありませんし、絶対に必要というほどでもありませんが、安いので買っておいても良いかとは思います。色々なタイプがあり値段が変わりますが、300円いかない程度のものでも問題ありません。ケージのサイズに合わせて買いましょう。

グルーミング用品:500~2000円程度
素人目では何を買えばよいのか分からず、こだわろうと思えばいくらでもこだわれてしまうのがグルーミング用品です。ブラシだけでなく、スプレーや集毛器まで買っていくとそれなりにします。ただ必須ではないため、初心者も使いやすいラバータイプのブラシとコロコロだけでもなんとかなり、その場合1000円いかない程度に収まります。

キャリアケース:1,500~5,000円程度
すぐには使わないだろうと油断していると肝心な時に困るのがキャリアケース。病院に連れていく時が最初に使う場面かと思います。おしゃれにこだわらないのであれば2,500円程度のものが良いかと思います。

爪切り:300~1,500円程度
もっと高いものもありますが、そこまでするのであれば、毎回ペットショップや動物病院に行ったほうが良いような気がします。とはいえ、爪切りを嫌がる子も多く、初めてやる場合には難しいかもしれません。小回りが利く、小さなはさみタイプのものが500円程度でおすすめです。

月々必要となるものと費用

いざ飼うと、餌やトイレシーツなどの消耗品は、無くなってくると補充していく必要があります、1か月で使い切らない商品がほとんどですが、必要になるものと大体の費用を算出してみました。

下記の商品を補充していった場合、個体や買う商品によって様々ですが、大体3,000~5,000程度に収まることが多いようです。

ペレット:600~2,000円程度
こちらは適正な量が決まっているため、ペレットの値段によって月々の費用は変わってきます。1.5㎏のペレットでも1か月以上持つため、種類にもよりますが大体のフードであれば1,000円いかないくらいになって来るかと思います。

牧草:500~2,000円程度
個体によって食べる量に結構な差があります。1袋で済む子もいれば、3袋ぐらいは食べる子もいる為、幅を持たせて記載しました。一袋に入っている量や牧草によって値段は変わりますが、大体1,500円程度使っている方が多いように感じます。

シーツ、トイレ砂:600~1,000円
種類や個体によっておしっこの量は変わりますが、トイレ砂だと7Lのもので1か月程度もつので800円程度、シーツだと40枚入りで1ヵ月もつので600円程度になってきます。トイレ砂はいっぺんに沢山買いづらいですが、シーツは120枚入りなどもあり、もっと安くなってきます。

おやつ:300~1,000円
何を上げるかによって大きく変わってきますが、1か月に1商品を消費するくらいのペースになると思いますので、飼ったおやつの値段がそのまま月々の費用になるでしょう。

その他かかる費用

トイレが壊れたなど、その他にも突発的にかかる費用はいくつかありますが、代表的なものとして病院にかかる費用があります。かかる病気や内容によって費用は変わってきますが、高額であることが殆どです。かといって様子を見ていると手を暮れになってしまう可能性も。大好きなうさぎと長く一緒に暮らしていくためにも、ある程度の出費があることは覚悟しておきましょう。

去勢・避妊:20,000~50,000円
オスの去勢をした方が良いかは動物病院の先生によって変わってくるところですが、メスの場合の避妊手術をしないと子宮癌になる可能性が非常に高いため、基本的に必須となってきます。去勢手術だと20,000~30,000円、避妊手術だと30,000~50,000円程度になってきます。

定期健診:1,500~20,000円
定期健診と言ってもどれくらいの頻度で行ったほうが良いのかは人によって様々な意見があります。簡単な健康チェックだけであれば1,500円程度で済むため、爪を切ってもらうついでに毎月行くという人もいますし、半年や1年に一回くらいでよいという人もいます。うさぎドックと呼ばれる血液検査やレントゲンまで取るような検査であれば5,000~20,000円程度しますが、これを1年に一回受けるという人もいます。

病気の際にかかる費用:2,000~100,000円
本当に病気によってかかる費用は様々です。点滴だけであれば2,000円程度で済むこともありますし、入院して手術する場合は60,000円を超えてくるような費用が発生します。どんな病気になるかはわかりませんし、一概にうさぎを飼うことで一生でどれだけの費用になるかはわかません。ただ、それだけ費用が掛かる場合もあり、老齢になるほどそのリスクは上がっていく覚悟を持って飼う決断をしてほしいなと思います。

まとめ

大体うさぎを飼うと、飼い始めに50,000円程度の費用、月々の費用は4,000円前後、老齢になると病気のリスク等もあがり、60,000円以上の病院費用が発生してくる可能性があるという感じです。

犬猫に比べると始めにかかる費用も月々の費用も掛からないため、ハードルは低いかもしれませんが、病気等で大きな出費も考えられます。

可愛いから、寂しいからというだけで飼い始めるのではなく、しっかり最後まで見る決意をもち、愛情を持って1日1日を大切に接してあげましょう。