うさぎは他のペットと同居できるの?
オススメせんが、やり方はある
動物好きにとって、犬猫、フェレットとうさぎは一緒に飼えるのか、悩み所ですよね。
うさぎが他の動物と飼えるかは、相性や飼育スペース等の条件によって変わってきます。
正しいやり方を知らないと、最悪うさぎが死んでしまう可能性も。注意しましょう。
この記事では、うさぎとペットの相性、同居の注意点や方法についてまとめました。
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犬・猫・他のペットとの相性
まずは基本的な相性をチェックしましょう。それぞれの動物ごとに相性を記載しました。
犬猫の詳しい注意点や同居方法については、本記事の中段あたりにまとめています。
犬猫以外の動物については、飼う上での注意点や方法まで、ここに記載しました。
犬との同居
犬と同居は出来る?
しつけが出来ていればじゃな
しつけができている犬なら、同じ家の中で飼うことも可能です。
ただし、狩猟犬だった品種や、体格差のある犬種は避けた方が良い場合もあります。
また、うさぎが急に逃げ出す素振りを見せると、本能的に襲いかかりたくなることも。
甘噛みなどのトラブルも起こり得ますので、同じ空間に離す時には充分気をつけます。
お互いに慣れさせる為、適切な手順を踏んでいくようにしましょう。
猫との同居
猫との同居は可能?
無理では無いが難しい場合も多いぞ
猫の殺傷能力は高く、山猫の中には野うさぎを主食にしているものもいるほどです。
犬ほど感情を抑えられず、発情期やタイミングによってうさぎを攻撃する危険があります。
同居は不可能ではありませんが、相性はあまり良くないと言えるでしょう。
基本的には、長時間うさぎのそばに近寄らせないようにすることが大切です。
犬以上に同居方法や注意点をしっかり読み、じっくり時間をかけて慣らしていきましょう。
鳥との同居
鳥とは一緒に住める?
何の問題もないぞ
小鳥の場合、他の動物に比べてうさぎとの利害関係がないので、同居させて問題なし。
それぞれ専用の居場所(ケージ)があれば、同じ部屋においても気にしません。
お互い知らない顔して、遊んだり餌を食べたりすることが多いでしょう。
お互いに物音が聞こえづらい位置にケージを設置すると、ストレスも溜まりにくいでしょう。
フェレットとの同居
フェレットとは住めないよね
絶対にダメな組み合わせじゃ
イタチ科のフェレットは、肉食動物でうさぎの天敵です。
うさぎを襲う可能性が高いので、同じ家の中で飼うのはやめましょう。
違う部屋であれば同時に飼うことも出来ますが、匂いだけでストレスを感じる可能性も。
部屋んぽなども考えると、絶対に鉢合わせないようするというのも大変です。
ハムスターやモルモット
草食動物なら大丈夫でしょ?
共通の感染症があるのでオススメはせん
うさぎにとって害は無いように見えますが、共通の感染症があるので注意が必要です。
といっても、感染症の中には、感染していてもしばらく発生しないタイプがあります。
どんなに注意しても防げない場合もあり、一緒に飼うことはオススメできません。
飼う場合には、習性や食べ物なども違いますのでケージを分けて飼いましょう。
体が小さい方にとってもストレスなので、時折同じ空間に離す程度が丁度良いです。
同居の注意点や条件
インターネットで検索すると、犬・猫との同居についてたくさん記事が出てきます。
しかし、犬や猫の視点から、「簡単に飼えると言ってしまっている」記事が多いです。
動物に絶対は無く、何かあった時に誰も幸せにならないので、おすすめはしません。
どうしても一緒に飼いたい人は、注意点と同居方法を飼う前によく確認しましょう。
絶対に守れる人だけが、自己責任で行うようにしてください。
うさぎはストレスに弱い
常に犬猫が見えるのは落ち着かない
場合によって、完全に分離できる環境が必要じゃ
草食動物であるうさぎは、野生化で肉食動物に命を狙われる対象です。
大きな耳は小さな物音でも聞き逃さないように出来ており、慣れない物音に敏感です。
慣れるまでは、犬猫の姿がケースの中から見えるだけで怯え、ストレスを感じるでしょう。
慣れてからも常に一緒だとストレスが溜まるため、完全に分けるだけの広さが必要です。
別の部屋や仕切りなどで、普段はお互いを意識しないで済む空間を作りましょう。
うさぎは簡単に怪我をする
犬に叩かれて折れた
一緒に離すときは一時も目が離せん
うさぎは素早く逃げるために骨が軽く出来ており、簡単に骨折してしまいます。
犬猫にとってはジャレているつもりでも、うさぎにとっては致命傷ということもあるでしょう。
お利口な犬猫でも、発情期やうさぎが甘噛みしたなどの理由で、野生の血が騒ぐことも。
常に自由にさせておくことは出来ず、1日に一緒にできる時間は30分〜1時間程度。
その間は常に目を光らせ、それ以外の時間はケージや部屋で切り分けましょう。
うさぎは我慢強い
本当は嫌だけど我慢してる
日々、表情や体調のチェックがかかせん
うさぎは慣れて居ないと表情が分かりづらい、怯えていても大人しいことがあります。
仲良くしているように見えて、うさぎにとって大きなストレスになっている場合も。
うさぎは縄張り意識が強い動物なので、他の動物がいるだけでも大きなストレスに。
少しでもストレスを軽減できるよう、うさぎの方が先に飼われて場合が好ましいです。
また、日々表情や体調をチェックして、必要なら引き離します。
犬・猫と同居させる方法
犬猫と同居させるには、段階を追って少しずつお互いに慣れさせていく必要があります。
この手順を省略すると、うさぎが襲われる可能性があるので、必ず行うようにして下さい。
先に犬猫がいて、後からうさぎを飼う場合、うさぎが家に慣れてからスタートしましょう。
家や飼い主に慣れるまで、バリケードや布で犬猫が見えないようにしておきます。
お互いケージに入れたままお見合い
最初はお見合いね
お互い遠くに見えるぐらいが良いぞ
いきなり同じ空間には離さず、まずは両方ともケージに入れてお見合いをしましょう。
いきなり一緒にするとお互いにストレスが大きく、うさぎが襲われる可能性があります。
お見合いといってもケージを隣に置くのではなく、遠目に見えるぐらいの距離感です。
うさぎに近寄れないようになっていれば、リードやバリケードでも構いません。
ただし、猫の場合は突破出来ないよう、注意しましょう。
数日間はケージ越しで様子をみる
どれくらいかかるの?
最低1週間はかかるじゃろう
お互いに見慣れない動物を見て最初は興奮するかもしれません。
相手の姿に慣れて様子が落ち着くまで、ケージに入れたままにしておきましょう。
うさぎ側が怯えて隠れたりせず、ケージの中を自由に行き来するまで待ちます。
うさぎは一匹飼いの時でも、1週間はストレスで体調が急変する場合も。
飼い主すら近寄らないようにするので、それ以上期間かかると考えると良いでしょう。
慣れてきたら抱っこして近くまで
抱っこして近づければ良いのね
1週間以上かけてゆっくり慣れさせるのじゃ
そろそろ大丈夫と思っても同じ部屋で遊ばせるのはまだまだ早いです。
犬や猫を抱っこしてうさぎの近くに連れて行き、さらに慣れさせましょう。
いきなり襲いかかることもあるので、匂いや声を覚えさせ、数日かけて近づけていきます。
うさぎとの触れ合いは、飼い主さんの場合でも最低1週間はかけて行っていく作業です。
家に慣れる1週間と合わせて2週間。それ以上の時間がかかると思っておきましょう。
慣れたと思っても目を離さない
いつから自由にさせて良いの?
目を離して良いことは一生ない
犬猫やうさぎもお互いの存在に慣れてきたら、一緒に部屋の中へ離してみましょう。
ただし、少しでも危険なそぶりを見せたら、すぐにうさぎをケージへ戻す必要があります。
リードで制御するか、すぐにうさぎを確保出来る位置をキープしないといけません。
一緒に暮らして何年経とうと、ちょっとしたことでうさぎの致命傷になります。
一緒の空間で自由にさせる場合は、常に目を離さないことが大切です。
うさぎと犬猫を同居させるコツ
犬猫とうさぎを同居させる上で、ポイントを押さえると、よりやりやすくなります。
基本的には一匹飼いが基本のうさぎですので、出来る事は全てやるつもりでいましょう。
力の弱いうさぎを守るためには、ある程度うさぎをひいきしないといけません。
今飼っている犬猫を大切にしたいなら、完全に分離する必要があります。
何事もうさぎを優先する
何でもかんでも私が先
上下関係をハッキリさせるのじゃ
餌の交換や遊ぶ際には、力の弱いうさぎを犬猫より優先して対応するようにしましょう。
うさぎの方が偉いことが分かれば、うさぎに手を出さなくなります。
犬猫の目の前で可愛がると、更に力の関係をはっきり理解してくれるでしょう。
ただし、うさぎだけを可愛がると、犬猫に不満が溜まります。
うさぎを可愛がった後は、必ず同じだけ犬猫も可愛がってあげるようにしましょう。
それぞれのテリトリーを守る
絶対にケージには入らないで
うさぎも犬のケージに入ってはいかんぞ
それぞれの動物には縄張りがあり、縄張りで他の動物が好き勝手する事を嫌がります。
人間でも勝手に他人が家に入ってきたり、親が自分の部屋に入ってくるのは嫌ですよね。
うさぎと犬猫も、お互いに干渉しない場所と時間を確保してあげましょう。
少なくとも、お互いのケージの中には立ち入らないよう、注意してあげる必要があります。
猫の場合、ケージ隔離が現実的ではないので、猫用の別の部屋があると良いでしょう。
短く毎日触れ合わせる
久しぶりに会うとビックリしちゃう
完全に分離できないなから毎日会うしかない
お互いに全く触れ合って居ないと、敵だと勘違いして攻撃してしまう可能性もあります。
完全に分離できないのであれば、むしろ毎日触れ合える時間を作りましょう。
ただし、うさぎのストレスにならないよう、触れ合うのは短時間です。
また、うさぎも犬猫も排泄物を思わず口にしてしまう可能性があります。
排泄物をこまめに処理し、うさぎの安全を守るためにも、目を離さないようにしましょう。
まとめ
うさぎは基本的に一匹で飼うもので、他のペットとの同居はオススメ出来ません。
一緒に自由にさせる時間は1日30分〜1時間程度だと心得ましょう。
また、うさぎは非常にデリケートな為、慣れさせて行くにも時間がかかります。
段階を追って、1ヶ月程度は根気強く慣れさせて行く必要があることを、覚悟して下さい。
どうしても同居させる場合には、力の弱いうさぎを優先してあげる必要があります。
今飼っている子を大事にしたい場合は、1匹だけの飼育が好ましいでしょう。