ペット大学|犬猫うさぎの飼い方や病気

うさぎの赤ちゃんの育て方|赤ちゃんの餌や注意点|人工保育

calendar

reload

うさぎの赤ちゃんの育て方|赤ちゃんの餌や注意点|人工保育

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

うさぎの赤ちゃん可愛い!

no-img2″> <figcaption class= かえる

むやみに触っては危険じゃ!

 

初めてうさぎの赤ちゃんを目の前にすると、どう育てて良いかわかりませんよね。

うさぎは生後3〜6週間まで母乳を必要とするため、育て方の不明点も多いはずです。

※うさぎが生後6週間以上(購入)の場合はうさぎの飼い方をご覧ください。

ただし、焦って行動すると育児放棄に繋がることもあるので、かえって危険です。

この記事では、出産後の注意点、成長過程、人工保育のやり方についてまとめました。

スポンサーリンク

出産後に注意すること

ダメなこと・注意点

生まれたばかりの赤ちゃんうさぎは目も見えず、耳もまだ聞こえません。

毛も生えておらず、体重は30〜80グラム程度。かなり未熟な状態といえます。

しかし、飼い主が心配して巣箱を覗き込んだり、動かしたりするのは絶対にNG。

育児を辞めてしまったり、母うさぎが仔うさぎを食べてしまうこともあります。

掃除は控え、餌と水を取り替えるだけの、必要最低限の世話に留めましょう。

育児放棄の原因

出産後しばらくの間、メスうさぎはかなり神経質になっています。

この時期に機嫌を損ねると、育児放棄の原因になりますので、注意しましょう。

産後2週間はそっとしてあげて、毎日の世話は食事と水換えだけにします。

約2週間ほど経ち、巣箱やケージの汚れがひどいようなら、やっと掃除です。

母うさぎをケージの見えないところに移動し、素早くワラや干し草を交換しましょう。

育児放棄の原因

  • 赤ちゃんや巣箱を触られた
  • 育児中に餌や水が足りなかった
  • 覗かれたり騒音で落ち着かなかった
  • 母うさぎの体調が良くなかった

母うさぎの授乳

うさぎが授乳する回数はとても少なく、早朝中心に1〜2回行われる程度です。

慣れた人の前では日中に授乳することがありますが、それでも回数は変わりません。

授乳時間もとても短く、5〜6分程度。それ以外の時間、母うさぎは巣箱の外にいます。

育児放棄では?と心配になりますが、うさぎの習性なので大丈夫です。

大丈夫かなと仔うさぎを触ったせず、母うさぎに任せておいてください。

母うさぎの餌

授乳中の母うさぎは、たくさんの母乳を出すため、かなり水を飲みます。

エネルギーも必要なため、エサを普段の2倍は食べるようになるでしょう。

そのため、アルファルファや、高タンパクのペレットを与え、水を切らさないようにします

授乳中のうさぎには、粗たんぱく質18%、脂肪5%程度のエサが望ましいです。

母うさぎ用として市販されているエサから、店員さんと相談して選びましょう。

仔うさぎの成長過程

成長過程

離乳までの仔うさぎの体重増加には、7日目、14日、30日の3つの節目があります。

少しずつうさぎらしくなっていき、よちよちと動き回る姿には愛くるしいものがあります。

子育ては母うさぎに任せ、飼い主さんは仔うさぎの成長を微笑ましく見守りましょう。

同じ兄弟で1匹だけ体重が増えない場合は、その子に何か異常があるかもしれません。

また離乳中の子すべてに、発育不良が見られる場合もあります。

この場合、母うさぎが病気、もしくは母乳の出方が悪い可能性を考えましょう。

生後1日

生まれたばかりの仔うさぎには、毛も生えていません。

それどころか目も耳も開いておらず、見ることも聞くことも、動くこともできません。

生まれた時の体重は、品種によって異なりますが、大体30〜80gです。

生えてくる毛の色によって地肌の色が違うので、大体の色も分かります。

生後4〜6日

全身にようやく産毛が生えてきます。

毛色は、ちゃんと品種独特の特徴を持っているはずです。

目や耳はまだ閉じたままなので、巣箱の中でじっとしています。

生後1週間

この頃、うさぎの最大の特徴である耳の穴が開きます。

しかしまだ目は開かないので、巣箱の中でじっとしているはずです。

体重が生まれたときの2倍になりますが、まだまだ赤ちゃんらしさが抜けないでしょう。

生後10日

かなり毛も揃い、うさぎっぽくなってきます。

成長の早い赤ちゃんうさぎは、この頃から目が開くようになります。

目が見えるようになると、ぐんと行動的になり、巣箱から外に出てくることも。

生後2週間

目が片方ずつ開いてきます。

この頃になると、母乳のほかに餌を少しずつ食べ始め、全体に丸々としてくるでしょう。

少しずつ歩くこともできますが、うさぎ独特の跳ね方はまだできません。

体重は生まれた頃の4倍ほどにも増加。見た目がずいぶんうさぎらしくなってきます。

生後3〜4週間

どんどん活発になり、うさぎらしい飛び跳ねるようになってきます。

母乳だけでなく、母うさぎと同じ食べ物を食べるように。

よちよちと巣から出てきた仔うさぎが、恐る恐る母うさぎの餌を口にします。

その仔うさぎの可愛さといったらありません。

生後1ヶ月〜1ヶ月半

体重は生まれたときの約10倍になります。

歯も永久歯に生え変わり、ペットショップで見かける姿そのままです。

次第に母乳を飲む量が減っていき、生後6週間目ほどで、ほぼ完全に乳離れ。

高タンパクで、食べやすいソフトタイプのペレットを、たっぷり食べさせてあげましょう。

MEMO餌を食べない場合、離乳食として細断した牧草や野菜を細切りにしたものと、ペレットを砕いたりふやかしたものとを与えます。

それでも食べないようなら指につけてこうさぎの口につけてみるか、スポイトで与えてみましょう。

生後1ヶ月半〜2ヶ月

生後1ヶ月半から2ヶ月経ったら、母うさぎから離しても構いません。

母乳に頼らず、餌だけを食べているか確認したら、里子に出すのもOKです。

家で仔うさぎを飼い続ける場合は、1匹ずつ別々のケージで飼うようにしましょう。

性成熟する3ヶ月ごろまでに分けないと、兄弟間で交尾をしてしまいます。

MEMO仔うさぎが完全に離乳し、母うさぎから離すことができたら、母うさぎにはしばらくゆっくり休ませてあげてください。

うさぎは交尾排卵ですので、出産後すぐにでも受胎させる事は可能です。

しかし、次の繁殖を行うには毛づやの様子など、母うさぎの体力が回復しているかを確認してから、最低6ヶ月は間隔をあけるようにしましょう。

生後4〜6ヶ月

性成熟し、もう立派な大人です。繁殖まで出来ます。

生まれた子を家で飼う場合、避妊・去勢手術をしないと、どんどん増えていきます。

健康診断もかねて、動物病院で見てもらい、一緒に相談すると良いでしょう。

人工保育が必要な場合

仔うさぎが巣から出てしまっているのを、発見することがあります。

そのまま手で戻すと育児放棄に繋がるので、軍手をはめてケージに戻しましょう。

軍手に母うさぎの匂いをつけておくと、さらに安全です。

そのまま母うさぎが面倒を見てくれるようであれば、人工保育の必要はありません。

しかし、育児を放棄してしまった時や、体温が下がっている仔うさぎには要注意。

人が面倒を見てあげる、人工保育が必要です。

人工保育に必要なもの

目が開く前のうさぎの場合、餌を与えるための哺乳器は、スポイトを持ちます。

生後2週間以上になれば、犬や猫用の哺乳瓶が使いやすいでしょう。

仔うさぎの巣箱となる保育器は、段ボール箱でオッケーです。

保育器の温度を保つための保温器は、ペットヒーターがおすすめ。

人工保育に必要なもの

  • 哺乳器
  • 保育箱
  • 保温器
  • 温度計
  • 市販の動物用粉ミルク
  • 市販の小児用ビタミン剤
  • 台所用のはかり(体重計)

保育環境

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

動けるようになるまでは保育室での飼育ね

no-img2″> <figcaption class= かえる

温度と湿度を常に気遣うのじゃ

 

生後2週ほどは、保育室内温度30〜31度、湿度50〜60%が望ましいとされています。

仔うさぎが餌を食べ始めるようになったら、22〜25度位まで下げましょう。

常に仔うさぎの様子と温度計を見ながら、温度を調節します。

人工ミルクを飲まなかったり、じっと動かないようなら、温度が低すぎる恐れがあります。

また終始動いている場合は、暑過ぎることが多いようです。

人工ミルクの作り方(例)

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

最近はうさぎ用のミルクもあるよね

no-img2″> <figcaption class= かえる

2〜8回に分けて与えるのじゃ

 

犬用粉ミルク1に対し、水を3加えたもの100mlを用意。

そこに、40%のブドウ糖10mlと、子供用総合ビタミンシロップ剤を0.5〜10mlを加えます。

1回のミルクの量は仔うさぎの体重の5〜6%程度。

だいたい、生後1周目までが5ml、2週目までが15ml、3週目までが25mlです。

ミルクの温度を39度位に調整し、1日2〜8回に分けて与えます。

赤ちゃんうさぎの排便について

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

刺激してあげないとフンが出ないの

no-img2″> <figcaption class= かえる

湿ったガーゼや脱脂綿で優しくさするのじゃ

 

生後15〜21日ごろまではお腹をさすって、排尿・排便を促さないといけません。

仔うさぎの肛門や陰部周辺を、湿ったガーゼや脱脂綿で刺激してあげましょう。

ミルクを飲んでるときのフンは、ペースト状になっていますが、下痢ではありません。

下痢をしている場合は臭いがきつくなるので分かります。

また、下痢の原因で最も多いのは冷えたミルクを飲ませた時です。

フンの様子を見ながら人工ミルクの温度を調節してください。

人工保育の場合の体重

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

体重が明らかに増えてない時は注意ね

no-img2″> <figcaption class= かえる

焦らず動物病院に電話で相談じゃ

 

人工保育の場合、保育の開始後3〜4日間と、離乳したての頃に少し体重が減少します。

しかし、徐々に哺乳時の発育状態に追いつきますので、安心してください。

また、生まれた時の体重や、発育の度合いは品種間でかなりの差があります。

母乳で育っている他の兄弟と比べるか、生まれてからの体重増加ペースを見ましょう。

明らかに発育が遅れている場合は要注意ですが、焦りは禁物です。

離乳させる

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

食べなくて良いからエサを入れておくのね

no-img2″> <figcaption class= かえる

徐々に興味を示してくるはずじゃ

 

生後1ヵ月から1ヵ月半位になったら、離乳させましょう。

ミルクを飲んで丸々し、順調に体重が増えていれば、離乳して大丈夫です。

とりあえずは食べなくても良いので、野菜やペレットを飼育箱の中に入れておきます。

そうすると、少しずつそれらの餌に興味を持って食べるようになるでしょう。

体重が減ってそうであれば、すぐに体重測定をして確認が必要です。

動物病院に相談する

 

no-img2″> <figcaption class= うさぎ

動物病院には必ず相談ね

no-img2″> <figcaption class= かえる

初心者に人工飼育は難しいからのう

 

初心者に人工保育は難しいものです。

人工保育を決めた段階で、獣医師に相談することをおすすめします。

何かあった時はすぐ動物病院に連れて行き、指示を仰いでください。

仔うさぎは非常にデリケートなので様子を見ず、すぐに連れて行きましょう。

まとめ

赤ちゃんが生まれたばかりの母うさぎは非常にデリケートです。

心配になるかもしれませんが、生まれて2週間は餌と水の交換だけにしましょう。

仔うさぎはすごい速度で成長し、3週間もすれば母乳以外も食べ始めます。

高タンパクで、柔らかいペレットを与えるようにしましょう。

もしも歩く前に巣から出ている仔うさぎがいたら、軍手を使って戻しましょう。

それでも育児放棄されるか、仔うさぎの体温が低い場合は人工飼育が必要です。