どうやってふやかすの?
温度や時期に注意じゃ
子犬や老犬はご飯をふやかした方が良いと聞いたけど、どうふやかすのか分からない。
今ふやかして与えているけど、問題ないのか、いつまで続ければ良いのか。
そんな疑問にお応えする為、犬のご飯のふやかし方や期間についてまとめました。
どんな子にどれくらいの温度が良いか知り、安全にふやかして与えましょう。
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犬のご飯をふやかすメリット
まず、ご飯をふやかすメリットを知り、愛犬はご飯をふやかすべきなのか把握しましょう。
メリットを知っておけば、ふやかす時のポイントや期間について分かりやすくなります。
ポイントを抑え、飼い主さん側で臨機応変に対応できるようになりましょう。
消化しやすくなる
消化の負担が減るのね
子犬や老犬に良いのじゃ
ご飯をふやかすと吸収しやすくなり、消化にかかる負担を軽減することができます。
そのため、消化能力の低い子犬や老犬には、ふやかした方が良いと言われるのです。
また、体調が悪く消化能力の落ちている成犬にもご飯をふやかすことは有効です。
逆に、消化能力に問題がない犬にはふやかすメリットが薄いとも言えます。
飲み込みやすくなる
子犬や老犬は飲み込む力も弱いよね
ふやかすと飲み込みやすくなるぞ
ご飯をふやかすとフードが柔らかくなる為、飲み込みやすくなるメリットもあります。
犬はもともとご飯をあまり噛まずに飲み込んでしまう性質があります。
しかし、飲み込む力が弱い子犬や老犬のはうまく飲み込めず咳き込んでしまう場合も。
そうなると食欲も落ちて十分な栄養が取れなくなる為、ふやかすことが有効なのです。
食いつきが良くなる
匂いが立ち込めるよね
食欲がそそられるのじゃ
ご飯をふやかすことで閉じ込められていた栄養が溶け出し、良い匂いが発生します。
ふやかすことで食べやすく良い匂いがするため、犬の食いつきが良くなるのです。
ペットフードの変更は愛犬にとっても負担がかかる為、極力しない方が良いものです。
特に老犬は食欲も落ちるため、体の不調も無く食欲が落ちるようなら試してみましょう。
犬のご飯をふやかすデメリット
次にご飯をふやかすデメリットについてもみていきましょう。
どんなことにもメリットがあればデメリットもあり、絶対に正しい方法などありません。
デメリットを知れば、ふやかすべきか、いつやめるべきかも判断しやすくなります。
手間がかかる
結構ふやかすのは面倒だよね
すぐにあげてしまいたいからのう
じつは、一番のデメリットは飼い主さん側で手間がかかる点になってきます。
ご飯をふやかすにはぬるま湯を用意し、ふやかす時間もかかるため、非常に手間です。
また、愛犬がふやかすことに慣れてしまうと、ふやかさないと食べない事態にも。
そうなると止めるに止められず、ご飯のたびに時間を使ってしまうことになるでしょう。
必要な時期以外は極力ふやかさない方が、お互いにとって良い選択です。
歯周病のリスクがある?
歯石や歯垢がつきやすくなるのね
歯磨きで予防出来るがの
ご飯を柔らかくすることで、歯の表面に付着しやすくなるというデメリットもあります。
硬い方が物理的に研磨作用が期待でき、形状が大きい方が噛む回数も増えるからです。
噛む回数が多い方が、歯石・歯垢が減少するという報告もあります。
ただし、もともと犬はあまりご飯を噛まず、虫歯になりにくい口内環境です。
虫歯より歯周病に気をつけるべきですが、歯周病は歯磨きで防ぐことができます。
噛む力が鍛えられない?
噛む力も弱まりそう
ふやかすのは関係ないぞ
先ほど書いた通り、硬くて大きなご飯の方が噛む回数が増えます。
ただし、もともとご飯を噛まない犬は、ご飯で噛む力を鍛えているわけではありません。
普段の狩りで鍛えているため、むしろロープなどのおもちゃで遊ばせる方が効果的です。
ふやかすことでの噛む力が衰えることはありませんので、心配しなくても大丈夫です。
犬のご飯のふやかし方・温度
では、実際にどのように犬のご飯をふやかせば良いのか見ていきましょう。
ポイントは、ふやかす温度、水の量、与え方の3点になってきます。
それぞれのポイントを守り、ドッグフードの栄養を十分に摂れるようにしましょう。
ふやかす温度
40度くらいがいいのね
ふやかした後に丁度良い温度じゃ
まずはご飯をふやかす温度ですが、40度程度のぬるま湯が最適です。
理由は、もしもお湯が熱すぎると、熱に弱いドッグフード内の栄養が壊れてしまうから。
そのため、熱いお湯をドッグフードにかけて40度に冷ましてもアウトです。
必ずドッグフードにかける前の温度が40度になってから掛けるようにしましょう。
ちなみに、水でふやかしても柔らかくならず、子犬の場合お腹を壊す原因にもなります。
MEMO犬のご飯をふやかすにはだいたい5分〜10分程度かかります。
時間を短くしたい場合には、お湯をかけた後ラップをするとふやける時間が短縮されます。
ちなみに電子レンジでチンは熱いお湯を掛けるのと同じなのでNGです。
水の量
粥状から始めるのね
だんだん調整していくのじゃ
次にご飯をふやかす水の量ですが、最初はフードが粥状になる程度がちょうど良いです。
フードが浸る程度のぬるま湯をいれれば、ふやけた時に丁度よくなるでしょう。
ただし、子犬は少しずつ固形にしていく必要があるので、水を少しずつ減らします。
糞が掴めないほど柔らかい場合は水が多いので、減らしていきましょう。
逆に糞がゴツゴツと硬い場合には減らすペースが早いので、少し水の量を増やします。
老犬などの場合も最初は粥状にし、糞の状態から適量を調整していくと良いでしょう。
MEMO
ふやかす水はミネラルウォーターやミルクより、ただの水道水の方が効果的です。
ドッグフードは水と一緒に取るだけで必要な栄養が補えるようになっています。
余分なものを加えるとそのバランスが崩れるため、水道水を使いましょう。
与え方
ふやかしたフードは早めに与えるのね
食べさせる直前に作るのじゃ
ふやかしたドッグフードを与える場合には、作り置きをしないようにしましょう。
作るのに手間がかかるからと作り置きしたくなる気持ちはわかりますが、危険です。
ふやかした時点で栄養は溶け出しているので、早く食べないと栄養が壊れてしまいます。
また、時間が経つと腐りやすくもなっているので、与える直前に作りましょう。
ご飯は20〜30分したら取り下げますが、まだ食べている場合は下げなくても大丈夫です。
犬のご飯をふやかすのはいつまで?
では最後に、犬のご飯をふやかすのはいつからいつまでなのか見ていきましょう。
メリット・デメリットで大体の時期は書きましたが、より詳細な期間についてです。
とはいっても個体差があるので、期間より愛犬の状態で判断することになります。
離乳期になったらふやかす
離乳期っていつ頃?
母親のご飯に興味を持ち始めたらじゃ
愛犬が離乳期の生後6〜7週頃になると、母乳から離乳食に切り替えていきます。
愛犬の状態としては母親のフードに興味を持ち始める時期です。
母親のフードに成長期用フードを混ぜ、粥状にしたものを少量与えましょう。
RER×3の4分の1程度の量で、1日5〜6回程度を等間隔の時間で与えます。
成犬時体重の50%になったら固形に
生後何ヶ月で決めないの?
犬種や個体差に左右されるからの
いつまでという指定はありませんが、成犬時体重の50%程度になれば必要ありません。
小型犬や中型犬であれば4ヶ月頃、大型犬や超大型犬では5ヶ月頃の時期になります。
成犬時体重の50%程度になってから、徐々に水の量を減らしていくと丁度良いでしょう。
糞の状態を確認しながら進め、実際に完了するのは6〜8ヶ月頃になることが多いです。
時期については拘らない
成犬や老犬にも与えるもんね
消化能力が低い時におすすめじゃ
犬によって成長スピードは異なり、生後6〜8ヶ月になってもふやかす必要がある場合も。
しかし、ふやかすことによる犬側のデメリットはほとんどないので、心配いりません。
実際、成犬や老犬でも、消化能力が落ちている場合にはふやかした方が良いほどです。
作ったらすぐに食べさせられ、歯磨き等も出来るのであれば問題はありません。
まとめ
犬のご飯をふやかすことで、消化しやすく、食べやすいため、食いつきが良くなります。
離乳期から成犬時体重の50%まではご飯をふやかして与え、消化をサポートしましょう。
デメリットは歯周病のリスクが上がることですが、歯磨きで防ぐことが出来ます。
そのため、成犬や老犬でも消化能力が落ちているタイミングではご飯をふやかします。
ふやかす水の温度は40度前後、量はフードが被さるくらいで、食べる直前に作りましょう。