ドッグフードのカロリー計算ツールを作ったよ
他サイトのものは条件選択がややこいからの
愛犬が太り気味、痩せ気味という人はドッグフードのカロリーが気になるのでは。
しかし、実際にどれくらいのカロリーを与えれば良いのか分かりにくいのが実際の所。
そこで、犬の状態を選択すれば適正なカロリーを計算してくれるツールを作りました。
また、手動でカロリー計算する方法もまとめたので愛犬の健康管理に活用ください。
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カロリー自動計算ツールを使う
- 質問1犬の体重とフードのカロリーは?
-
㎏
kcal / 100g
- 次の質問へ進む
- 質問1生後何ヶ月か選択
- 老犬の場合もひとまず生後12ヶ月以上を選択いただければと思います
- 生後4ヶ月未満
- 生後4〜9ヶ月
- 生後10〜12ヶ月
- 生後12ヶ月以上
- 質問2愛犬との関わり方を選択
- 労働犬とは、猟犬、盲導犬、介助犬などです
- 労働犬
- 飼い犬
- 質問3労働の強度を選択
- 飼い犬より少し動く程度なら軽度、外に出る機会が多ければ中度、走ったり力を入れる機会が多ければ重労働
- 重労働
- 適度な運動
- 軽い運動
- 質問3愛犬は老犬(7歳以上)ですか
- 7歳の場合も7歳以上を選択してください
- 7歳未満
- 7歳以上
- 質問4去勢や避妊の有無を選択
- オスであれば去勢済みかどうか、メスであれば避妊済みかどうかです
- 去勢・避妊なし
- 去勢・避妊済み
- 質問5妊娠・授乳中かどうか選択
- オスの場合は妊娠なしの選択肢を選んでください
- 授乳中
- 妊娠7週以降
- 妊娠5〜6週
- 妊娠4週以下
- 妊娠なし
- 質問4(最後の質問)愛犬が肥満かどうかを選択
- どれか迷う場合は記事内のボディコンディションスコアの欄で確認できます
- 減量が必要
- 肥満気味
- 適正体重
- 質問5(最後の質問)愛犬が肥満かどうかを選択
- どれか迷う場合は記事内のボディコンディションスコアの欄で確認できます
- 減量が必要
- 肥満気味
- 適正体重
- 質問6(最後の質問)愛犬が肥満かどうかを選択
- どれか迷う場合は記事内のボディコンディションスコアの欄で確認できます
- 減量が必要
- 肥満気味
- 適正体重
- カロリー計算結果愛犬が1日に必要なカロリー
-
1日に必要なカロリー:約 227.2 kcal
1日に必要なドッグフード:約 76 g
- やりなおす
- ※体重やカロリーの入力は全角数字・半角数字どちらでも可
- ※カロリー部分にはMEを入力するとより正確に計算可能(MEとは)
複数選択できない理由は本記事後半の手動のカロリー計算に記載の通りですが、本サイトのカロリー計算では複数選択しても正しい数字が出るよう工夫しました。
ボディーコンディションスコア
ドッグフードの適量を計算する上で、愛犬が肥満かどうかの判断は重要です。
愛犬が肥満か痩せすぎかの判断はボディーコンディションスコアを活用しましょう。
1.痩せすぎ | 2.痩せ気味 | 3.適正 | 4.太り気味 | 5.肥満 |
---|---|---|---|---|
皮下脂肪がなく、肋骨が浮き出ている ウエストがはっきりしていて腹部から太ももにかけてのヒダが深い |
肋骨が簡単に触れられる 皮下脂肪がわずかで腹部から太ももにかけてのひだがある |
腹部から太ももにかけてのヒダが分かる 肋骨の後ろのウエストが分かる |
腹部から太ももにかけてのヒダが分かりにくい ウエストはあるがはっきりしない |
肋骨が厚い脂肪におおわれている ウエストが分からない・かろうじて分かる |
※スマホでは横にスクロール可能
適正体重の場合、上から見るとウエストに砂時計のようなくびれがあります。
また、横から見ると尾に向かって右上がり、肋骨を触ると骨に触れることもできます。
見た目では見えない皮下脂肪を感じることもできるでしょう。
見ただけではわからないところもあるので、実際に触って確かめることが大切です。
あくまで目安の数値である
カロリー計算通りに与えてもダメなのね
その日によって運動量や体調は違うからの
ご飯の量を調整する、普段の基準を知っておく上で、カロリー計算は非常に便利です。
しかし、必要なカロリーはその日の運動量や、愛犬の状態、犬種によっても異なります。
大切なのは犬の状態をこまめに観察し、その時々に合わせてご飯の量を調整すること。
必要なカロリー量を完璧に出すことは難しいので、日頃から犬の様子に気を配りましょう。
ただし、だいたいどれくらいを与えれば良いのか、どう調整すべきかの基準にはなります。
ドッグフードのカロリーを知る
愛犬に必要なカロリーの計算ができたら、実際のドッグフード選びにも役立てましょう。
カロリー表記の見方や、平均的なドッグフードのカロリーを知ると、選びやすくなります。
愛犬にあったドッグフード選びが出来れば、健康の管理もしやすくなるでしょう。
ドッグフードのカロリーはどれくらい?
ドッグフードってカロリーが高いのね
それだけで栄養を補う必要があるからの
平均的なドッグフードのカロリーは100gあたり、おおよそ300〜400Kcal程度。
一般的なドッグフードが350Kcal前後、ダイエット用のドッグフードが300Kcal前後です。
gに対してのカロリーは非常に高く、人間で考えるとおやつと同程度のカロリー。
飼い犬はドッグフードが主食になるため、gあたりのカロリーが高くなっています。
つまり、大体これくらいかなで与えていると、カロリーに大きな差が生まれるのです。
ドッグフードに記載があるMEとは?
MEは実際に吸収できるエネルギーね
カロリー計算はMEでするのじゃ
ドッグフードのカロリーを確認する際に、MEと言う数値が書かれている場合があります。
これは、メタボライザブル・エナジーの略で、100gあたりの代謝可能エネルギーです。
体は食事に含まれる全てのエネルギーを利用できるわけではなく、一部は排泄されます。
そのため、実際にはどの程度吸収されるのか、MEが消化吸収率の目安になるのです。
MEはどう活用するの?
ドッグフード選びにも使えるのね
数値が高ければ良いと言う訳では無いぞ
100gあたりのカロリーが同じでMEの数値が違う場合、MEの高い方が吸収率も高いです。
吸収率が高ければたくさん与える必要がないため、食の細い小型犬などに適します。
また、吸収率が低ければ与える量も増えるので、沢山食べたい子や大型犬に適します。
適量を与えても食べきれない、食べ足りないような場合にはMEを参考にしましょう。
MEの記載が無い場合は?
ペットフードには代謝エネルギー(ME)が表示されていない場合があります。
この場合は、タンパク質、脂肪、炭水化物の含有量でエネルギー換算を計算しましょう。
それぞれの含有量に下記の係数を掛けて全てを足せば総エネルギーを計算可能です。
- タンパク質:×3.5Kcal
- 脂質:×8.5Kcal
- 炭水化物:×3.5Kcal
MEの計算例
粗タンパク質:36.1%→36.1g×3.5Kcal=126.35Kcal
粗脂質:13.2%→13.2g×8.5Kcal=112.2Kcal
炭水化物:43.5%→43.5g×3.5Kcal=152.25Kcal
総エネルギー:126.35Kcal+112.2Kcal+152.25Kcal=390.8Kcal/100g
MEの計算には乾物量を使う
先ほどMEの計算に各エネルギーの含有量を使いましたが、一つ注意点があります。
それは、水分を抜いた含有量=乾物量(DM)を使って計算しないといけない点です。
例えば、ドライとウエットでは、粗脂質が同じ%でも実際の含有量が異なってきます。
乾物量の計算式は下記の通りです。
- 乾物量(DM)の計算式:保証分析値(%)÷(100−水分含有量%)×100
保証分析値に記載されている%は水分も含まれ、ウエットほど水分の%は高くなります。
その為、相対的に他の栄養%は低くなり、一見ウェットの方が低カロリーに見えるでしょう。
しかし、栄養濃度が低いだけで、実際に含まれる含有量(乾物量)は変わらない場合も。
ウエットは低カロリーだと勘違いし、与えすぎるということが無いようにしましょう。
乾物量(DM)の計算例
保証分析値で粗タンパク質が36.1%、水分含有量が10%の場合
36.1%÷90%×100=40.1%
そのため、先ほどのME計算は36.1gでは無く、40.1gで計算した方が正しいです。
ウエットは低カロリー?
水分含有量が先ほどより多い20%、粗タンパク質が先ほどより少ない33%の場合
33%÷80%×100=41.2%
先ほどより成分分析値の%は低いのに、乾物量は今回の方が多くなっています。
ドッグフードを選ぶ際にMEが記載されていない場合、乾物量を計算するようにしましょう。
手動のカロリー計算を知る
ページ上部に自動でカロリーを計算してくれるツールを設置しています。
しかし、計算方法を知り、応用できるようになりたいという人もいるでしょう。
自分で電卓を使って計算することもできるので、実際の計算式もまとめました。
体重ごとの適正カロリー
まず最初に、愛犬の体重に対して必要なカロリーを計算します。
計算の仕方としては2通りありますが、より正確に計算したい場合は❷を使いましょう。
❶の方が簡単な計算式ですが、多少正確な数字からずれてしまいます。
- 体重に基づく計算方法
30×体重㎏+70 - 体表面積に基づく計算方法
70×(体重㎏の0.75乗)
いまいち計算式を見ても分からないという場合は、下記の通り電卓で打てば大丈夫です。
体重を3回掛けた後(10㎏なら1000)、√(ルート)を2回押し、最後に70を掛ける。
ちなみにこの数値は安静時に必要なエネルギー量で、RERと言います。
RERの計算例
体重が5㎏の場合
5×5×5=125に√(ルート)を2回押すと約3.34。70を最後に掛けて234。
1日に必要なエネルギー(RER)は234キロカロリーと分かる。
条件を追加してより細かく計算
先ほど計算したRERは適温環境で摂食、排泄、睡眠だけを行なっている場合です。
しかし、犬によって環境や活動量は違い、RERでは対応できません。
そのため、RERに「状況に合わせた数字(係数)」を掛けて、より詳細な数字を出します。
この詳細な数字をDERと呼び、DERが1日に実際に必要なエネルギー量です。
RERからDERを算出するための係数は下記の通りですが、少しややこしい問題が。
犬の状況 | 係数 |
---|---|
成長期 | |
生後4ヶ月未満 | 3 |
生後4〜9ヶ月 | 2.5 |
生後10〜12ヶ月 | 2 |
7歳以上 | 1.4 |
去勢・避妊の有無 | |
去勢・避妊なし | 1.8 |
去勢・避妊済み | 1.6 |
肥満の有無 | |
減量が必要 | 1 |
肥満傾向 | 1.4 |
妊娠・授乳の有無 | |
妊娠1〜4週間 | 2 |
妊娠5〜6週間 | 2.5 |
妊娠7〜8週間 | 3 |
授乳中 | 4 |
労働犬かどうか | |
軽い労働 | 2 |
適度な労働 | 3 |
重労働 | 4 |
これの何がややこしいのかと言うと、掛ける係数は一つであると言う点です。
では、複数の条件に当てはまる場合、どうすれば良いのでしょう。
例えば、減量が必要な去勢済みの犬は減量の係数1?去勢済みの係数1.6?
この場合、減量が必要な場合1なのに1.6摂ると減量にならないので1が優先です。
たださらに当てはまる条件が増えるとわからなくなるのでチャートを作りました。
たくさん食べる必要があるなら多い方、量を抑えるべきなら少ない方を優先しています。
DERの計算例
体重5㎏で生後12ヶ月以上7歳未満、去勢済み、適正体重の飼い犬の場合
DERを計算する上での係数は1.6なので、RER234Kcalに1.6を掛けて374Kcal
1日に必要なカロリーは374Kcalと分かる。
1日に必要なドッグフード
現在のドッグフードのカロリー(ME)が300Kcal/100gなら
DER374÷フードのカロリー300×100=125gを1日に与えると良い。
まとめ
ボディコンディションスコアを活用して、愛犬の体重が適正かどうか確認しましょう。
犬にとっては肥満も痩せすぎもよくないため、適正なカロリーを取る必要があります。
カロリー表記やMEを確認して、愛犬にあったドッグフード選びをしましょう。
また、犬の1日に必要なエネルギーは体重に決まった数字を掛けることで求められます。
安静時に必要なエネルギーがRER、実際に必要なエネルギーがDERです。
DERに合うようにドッグフードの量を変え、カロリーを調整しましょう。