掃除がめんどくさい
慣れれば10分もかからんぞ
うさぎが長生きできるようストレスの無い清潔な環境を整えたい。でも毎日の掃除に時間をかけるのは大変ですよね。
正しい掃除の仕方や、それぞれの工程の意味を理解すれば考えずに掃除をできるようになります。
また、手間のかかる工程は皆が同じように不便を感じているので、裏技や便利な商品を活用して時短してうさぎと触れ合える時間を長くしましょう。
この記事ではうさぎ用品の掃除の仕方と、時短の裏技についてまとめました。
スポンサーリンク
うさぎの掃除の必要性
うさぎのケージは餌の食べ残しや排泄物、抜け毛などで汚れてしまいますが、不衛生な環境は皮膚病や毛球症など様々な病気になってしまいます
1日1回、餌をを交換するときにケージ内の汚れ具合を点検し、簡単に掃除する習慣をつけましょう。
また、掃除の際に食事量や排泄物などを確認することで、うさぎの健康状態も把握でき、病気の早期発見に役立ちます。
掃除のしすぎも良くない
とはいっても、うさぎはとてもデリケートな動物です。
衛生面を重視するあまり、毎日ケージ内をひっくり返したり、臭いが全くしない環境にしてしまってはうさぎが落ち着かなくなります。
掃除は毎日すべきことと定期的にすれば良い事に分けて把握し、効率的に行いましょう。
毎日行うこと
- 餌入れや給水ボトルの洗浄
- トイレ砂やトイレシーツの交換
- すのこや遊具の汚れチェック
週一回行うこと
- 餌入れや給水ボトルの除菌
- トイレ容器やすのこの丸洗い
月一回行うこと
- ケージを分解して大掃除
時期によっても変わってくる
最近ジメジメして気持ち悪いわ
細菌にとっては嬉しい時期じゃ
うさぎの掃除が必要な頻度は時期やうさぎの状態によっても変わってきます。
換毛期は抜け毛が増えてケージ内の汚れが目立ちますし、真夏や梅雨時期に汚れをそのままにしておくとすぐに細菌が繁殖して嫌なにおいが発生してしまいます。
季節やうさぎの状態によって飼い主さん自身が掃除の回数を見直すようにしましょう。
うさぎの掃除の基本
じゃあ早速うさぎの周りを掃除しよう!と思う前に、しっかりとやり方を学びましょう。
良かれと思ってやったことが、うさぎにとっては危ない方法や機嫌を損ねてしまうことに繋がりかねません。
うさぎの周りを掃除する上で、手順を知る前に知っておきたい基本や、注意しておきたい点をまとめました。
掃除用具を使い分けて衛生的に
洗いにくいったらありゃしない
形にあった掃除用具を使うとよいぞ
しっかり洗浄するには、各用品ごとに掃除用具を使い分ける必要があります。
トイレと食器類に同じスポンジを使うと衛生的では無いのは分かるかと思いますが、給水ボトルと餌入れなどでも変えた方が良いでしょう。
面倒臭いかもしれませんが、それぞれの用品にあった形状のスポンジやブラシを使うことで短い時間でより綺麗に掃除することができるようになります。
すすぎは丁寧に
なんだか洗剤臭い…
ちゃんとすすいで無いからじゃ
汚れが残らないよう、すすぎは念入りに行いましょう。
特に金属製、陶器製のものに洗剤を使った場合、よくすすいだ後に熱湯消毒をするとより安全です。
ただし、木製用品に洗剤を使ってしまうと、いくらすすいでも洗浄成分を完全に落とすことができません。木製のものには洗剤を使わないように注意してください。
熱湯消毒は素材に合わせて
ああ!変形してしまった
プラスチックに熱湯は厳禁じゃ
安全に消毒するには熱湯消毒が欠かせませんが、プラスチック用品を熱湯消毒してしまうと変形したり、成分が溶けて危険です。
給水ボトルやすのこ(床材)など、プラスチックのものを使っていることが多いと思いますので、その場合は熱湯消毒を避けるようにしましょう。
より完璧に消毒するための手順ですので、無理に行う必要はありません。どうしても気になる場合は素材を変えたり、定期的に買い換えると良いでしょう。
掃除は短時間で
掃除が長くてイライラする
短い時間で掃除して欲しいのう
うさぎにとって自分の縄張りを長時間奪われる、占拠されることはストレスになります。
毎日の掃除はうさぎにストレスを与えないよう、うさぎが活動する夕方を選び、10分ほどで済ませるようにしましょう。
あまり神経質になりすぎると飼い主さんにとっても負担になり、お互いよくありません。
用品ごとの掃除の仕方
では具体的にうさぎの用品ごとの詳しい掃除の仕方を見ていきましょう。
あくまで目安であり、飼い主さんの生活リズムによっては多少前後しても問題ありませんし、ここまで丁寧にやらなくて良い場合もあります。
慣れてしまえば歯磨きのように自然に行えますので、まずはそれぞれの掃除のペースを掴み、最低限の範囲を無理せず自分のペースで行いましょう。
餌入れ
1日2回の餌交換のタイミングでペレットや野菜類の食べ残しを捨て、きれいに水洗いしてから新しいものを入れるようにしましょう。
容器が濡れたままだと餌が腐敗する恐れがあるので、必ずキッチンペーパーなどでよく拭いてから入れる必要があります。
週に一回程度は細かい部分まで丁寧に洗い、漂白剤につけて除菌します。陶器の食器は熱湯消毒を行うと効果的でしょう。
必要なもの
- 水道水
- スポンジ
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
- 漂白剤
- お湯(熱湯消毒する場合)
- キッチンペーパー
給水ボトル
給水ボトルも毎日の水交換の際に綺麗に洗ってから新しい水を入れるようにしましょう。
ボトルの中に水垢や苔がつかないよう肢の長いブラシなどでしっかり洗い、掃除後にはちゃんと水が出てくるかよくチェックしてから設置しましょう。
吸い口やキャップ部分などはゴミや餌が詰まりやすいので、週一回は細かい部分までしっかり洗い、漂白剤で除菌しましょう。
必要なもの
- 水道水
- 肢の長いスポンジ
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
- 漂白剤
牧草入れ
毎日の牧草補助の際に、汚れが付いてないかを必ずチェックします。
汚れが付いていたら布などで拭き取るようにし、汚れがひどい場合など週一回は丸洗いしてしっかり乾燥させます。
木製の場合は汚れた時に備えて予備も用意しておき、洗剤を使わず水洗いしたら天日干しにすると良いでしょう。
必要なもの
- 水道水
- スポンジか金属用のブラシ
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
トイレ
汚れたトイレ砂やペットシーツは毎日取り替えます。トイレ容器が汚れていたらさっと布で拭き取りましょう。尿の量や、糞の大きさや量に変化が無いかチェックも必要です。
トイレ容器は週2回程度、スポンジやブラシを使って水洗いをし天日干しでしっかり乾燥させますが、完璧な消臭はせず、尿のついたトイレシートやトイレ砂の一部を入れ直します。
うさぎは臭いでトイレの場所覚えてるので、臭いが完全になくなるとトイレを完璧には覚えていないうさぎはトイレの認識ができなくなることもあるからです。
MEMOトイレなどに白い汚れがこびりつくことがあります。これは尿石と呼ばれおしっこに含まれるカルシウムが結晶化したものです。
うさぎのおしっこにはカルシウムが多く含まれていて尿石ができやすいのです。
尿石は細菌繁殖やニオイの元となるので、きれいに取り除きましょう。簡単な取り除き方は裏技に記載しています。
必要なもの
- 水道水
- スポンジと金属用のブラシ
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
- 尿がついたトイレシートやトイレ砂の一部
- ペット用消臭スプレー(臭いが気になる場合)
すのこ(床材)
汚れが付いてないか毎日チェックし、排泄物の汚れはすぐにブラシやペット用のヘラで取り除きます。
うんちのこびりつきなど汚れがひどい場合や週に1回は、ペット用のヘラなどを使い汚れを取り除いてから、たわしやスポンジなどで水洗いをします。
洗剤を使う場合はよくすすぎ、汚れが取れてから熱湯消毒をし、天日干しでよく乾かします。
木のすのこを使っている場合、汚れた場合にすぐ取り替えられるよう、予備を用意しておくと良いでしょう。
必要なもの
- 水道水
- 排泄物を落とすブラシやペット用ヘラ
- スポンジや金属用のたわし
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
- ペット用消臭スプレー(臭いが気になる場合)
- お湯(熱湯消毒する場合)
- 天日干しのスペース
おもちゃ・ハウス
汚れが付いてないか毎日確認し、簡単な汚れは布やブラシで取り除きましょう。
糞やおしっこで汚れてしまった場合は、ケージから取り出して水洗いします。
基本的にはあまり汚れないので、水洗いは月一回の大掃除の時に行えば問題ありません。水洗いをした後は天日干しをして、完全に乾かしましょう。
必要なもの
- 水道水
- 布やブラシ
- スポンジや金属用のたわし
- 天日干しのスペース
ケージ
すのこなどの床材の間から糞や牧草が落ちているかと思いますので、小さなホウキとちりとりで集めて捨てましょう。
トイレをしっかりと覚えていなかったり、スプレー行為で尿が飛び散っている場合には、よく水拭きしてペット用の消臭スプレーで臭いを取り除きます。
月に一回はケージを分解して隅々まで掃除した方が良いのですが、大掛かりになるので次の項目で詳しくまとめました。
必要なもの
- 小さなホウキとちりとり
- 水拭き用の布
- ペット用消臭スプレー
月に一度はケージの大掃除を
ケージの中に入ってるものを全て出し、ケージも分解してパーツごとにしっかり洗います。
掃除の間はうさぎを移動させないといけませんし、掃除自体も場所をとるのでお風呂場でやるなどの工夫が必要です。
掃除の仕方を5工程に分けて詳しくまとめました。
必要なもの
- キャリーバックやサークル
- ペット用のヘラやブラシ
- たわしやスポンジ
- 洗剤(丁寧に洗う場合に好みで)
- お湯(熱湯消毒する場合)
- 清潔なタオル
- 天日干しのスペース
うさぎをサークルやキャリーに移動
早速掃除をはじめるよ!
まずはキャリーバックに移動じゃ
掃除中はうさぎをトイレシーツを引いたキャリーバックかサークルに移動させましょう。
段ボール等はうさぎがかじって脱走する可能性もあるのでNGです。
よく慣れているから放していても大丈夫などと思ってると思わぬ事故を招くことがあります。
ケージを分解する
分解とか面倒くさそう
意外と簡単に出来るようになっておる
ケージ内の用品を外に出したらケージを分解し外せるパーツは全て外しましょう。
この時、こびりついている汚れをペット用のヘラなどで落としておくと水洗いが楽になります。
大手のうさぎ用ケージであれば結構簡単に分解できるようになっているので、ホームページなどで手順を確認しても良いでしょう。
ブラシやスポンジで水洗いをする
しっかり水洗いしましょう
すすぎが一番大切じゃ
分解したパーツをブラシやスポンジを使い、パーツごとにしっかり水洗いをします。角や隙間などの細かいところは小さいブラシがあると便利です。
洗剤や消臭剤を使いすぎるとうさぎの匂いを消してしまうため、うさぎが落ち着かなくなってしまうこともありますので基本的には水洗いがオススメです。
しつこい汚れには台所用の中性洗剤や赤ちゃんの哺乳瓶洗浄に使う安全な消毒剤などを使うと良いですが、洗い終わったら汚れが残らないようしっかりお湯か水で洗い流しましょう。
水気を拭き取り天日干しにする
水洗い完了!
しっかり乾かす必要があるぞい
湿ったままにするとカビや細菌が繁殖して病気の元になるのでしっかり乾燥させます。
清潔なタオルで水気を拭き取ったら、日光に当てて乾かしましょう。
プラスチック製品などの熱湯消毒できないものは、特にしっかりと日光で消毒をする必要があります。
乾いたらうさぎをケージに戻す
組み立て方が分からなくなっちゃった
商品サイトを確認じゃ
ケージや用品が乾いたら、大掃除前と同様にセッティングを行います。組み立て方がわからなくなった時には商品サイトで確認ができます。
うさぎは湿気に弱いので、組み立てる前に乾いているのかをしっかり確認しましょう。
うさぎが落ち着けるようレイアウトは変えず、トイレ砂やトイレシーツには臭いがついたものを少し混ぜておきましょう。
楽々時短な裏技5選
ここまで丁寧な掃除の方法を記載してきましたが、正直ここまで丁寧に掃除を行うのは大変です。
一人暮らしなどで毎日忙しい人にとっては難しい場合もありますが、うさぎに長生きしてもらうためにも清潔な環境づくりは大切です。
時間のかかる作業を短縮するためのアイテムや方法をまとめました。
掃除の手間を減らす設置
やっぱり掃除は面倒くさい
トイレシーツをうまく活用じゃ
そもそも掃除の手間を省くために、普段から行っておくと良い方法がいくつかあります。
例えば、床材の下にトイレシーツを引いておくと万が一おしっこをトイレ以外で行っても掃除する手間が減り、トイレシーツを回収するだけで殆どの牧草や糞を回収できます。
また、トイレに使うトイレシーツやトイレ砂はケチらずに吸収力の高いものを使うことで、トイレに着くおしっこの量を減らすことができるので便利です。
熱湯消毒や天日干しを時短
熱湯消毒なんて本当に必要?
安全に除菌が出来ればなんでも良い
うさぎの掃除の中で一番時間がかかり、手間なのが熱湯消毒や乾かすための天日干しでしょう。賃貸アパートなどでは掃除スペースも少なくストレスがたまります。
かといってこの工程を省いてしまうと衛生的に良く無いので、ペット用の除菌スプレーをふりかけ、キッチンペーパーでふき取るようにすると一気に楽になります。
様々なペット用除菌スプレーがありますが、うさぎに直接かけたり、うさぎが舐めても問題なく、消臭効果やウイルス除去の効果もあるものがおすすめです。
うさぎ店長は、値段がお手頃でキッコーマンなどの大手食品会社も使っているカンファペットというペット用除菌スプレーを使っています。
簡単に汚れを落とす掃除用具
いろいろ揃えるのは面倒くさい
100均で一気に揃えられるぞい
掃除を簡単に行う上で、うさぎ用品の形状にあった掃除用具を使うのはとても重要です。
100均で構いませんので、給水ボトルに使える肢の長いブラシや手軽に使える小さなホウキとちりとりなど、一通り揃えておくと便利でしょう。
スポンジや拭きとる用のタオル、キッチンペーパーや水拭き用の霧吹きなど、なんでも100均で揃えることができます。
簡単に尿石を落とす方法
トイレのカリカリが取れない!
専用のスプレーがあるぞい
うさぎのトイレやすのこについた尿石は硬くて中々取ることができませんが、細菌の温床にもなるのでこまめに取り除く必要があります。
真面目にカリカリやっていると気が遠くなりますが、お酢やクエン酸で溶かすと簡単に取り除くことができるでしょう。
ただ、確かに安いのですが分量を考えて準備するのも面倒ですし、作りすぎても保存が効かずに邪魔になるので、専用のスプレーを使ってしまうのが良いでしょう。
不動の人気を誇るうさピカシリーズを使えば簡単ですし、頑固な汚れ用とコーティングもできる毎日の掃除用のスプレーに分かれていて、手軽なシートタイプもあるので便利です。
良いケージは掃除も楽
ケージが小さくて掃除しにくいわ
いっそケージごと変えてしまうか
安いケージを最初に買っている場合には掃除が大変という場合もあります。
床材の下がトレイとして引き出せるようになっているものは掃除も楽ですし、キャスターが付いていれば簡単にケージ周りも掃除できます。
スプレー行為に悩まされている場合にはおしっこガードの付いているものを買うか、別売りで設置できるものを買うと便利でしょう。
まとめ
うさぎの周りの掃除は、うさぎにストレスなく長生きしてもらう上で重要な世話ですが、かなり面倒でもあります。
考えずにできるようになれば毎日の掃除は10分程度で終わる作業ですので、まずはやり方を覚えましょう。
ただし、真面目にやりすぎて消耗するとよく無いので、除菌や大掃除は便利な製品を使って楽に掃除するのも一つの手です。