ペット大学|犬猫うさぎの飼い方や病気

うさぎのダイエットは危険?肥満の基準と太った場合の対処法

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うさぎのダイエットは危険?肥満の基準と太った場合の対処法

 

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最近太った気がするから痩せないと

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ダイエットより健康が大切じゃ

 

うさぎが太った気がする、病院で太り過ぎと言われた、という場合心配になりますよね。

しかし、太った=ダイエットが必要とは限らず、無理なダイエットは危険も伴います。

大事なことはうさぎが健康に過ごすことであり、体重を落とすのではありません。

この記事では肥満の基準と危険性、太った場合の安全な対処法についてまとめました。

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ダイエットの危険性

たったこれだけ?

飼いうさぎはどうしても運動不足や、ペレット・おやつの取りすぎによって太りやすくなります。また、肥満になると免疫力の低下や病気につながるため注意が必要です。

しかし、一度太ってしまうとダイエットはなかなか難しいため、無理に体重を落とそうと餌の量を減らしたりすることで、余計免疫力が落ちて病気になりやすくなります。

人間と同じように、無理なダイエットは身体に負荷がかかり、すぐにリバウンドを起こす、何故か体重が落ちないということにも繋がりかねません。

肥満の場合は?

では、うさぎが肥満になってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

うさぎが肥満になってしまった場合、結局ダイエットではあるのですが、下記のような方法で身体に負担をかけずに適正体重に近づけていきます。

  1. こまめな体重測定でそのうさぎの適正体重を把握
  2. 餌の種類や運動量を調整しながら適正量を見つけ出す
  3. ゆっくりと少しずつ適正体重に近づけていく

今回、この方法の注意点や方法を詳しく記載していますが、ダイエットというより適正体重に身体を馴染ませていく感覚に近いところがあります。

ダイエットを小難しく言っただけのようにも思えますが、詳しく見ていくことでうさぎに負担をかけていないか、間違った方法をとってないか確認してみてください。

そもそも肥満の基準とは

体重計

まずは、うさぎが肥満なのかどうかを正しく認識する必要があります。

うさぎの品種や年齢によっては、体毛が伸びて太って見えている場合や、気にしなくても良い場合があるからです。

品種や年齢ごとの適正な体重を知り、不必要なダイエットを避けましょう。

年齢別の適正体重

 

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ダイエットしようかしら

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君にはまだ早い

 

年齢によって体重というのはどんどん変わってきます。特にまだ骨格ができていない2〜6ヶ月程度の仔うさぎはぐんぐん体重が増えていきますが、気にする必要はありません。

適正体重が気になるかもしれませんが、骨格ができないことにはその体重が適正なのかどうかもわかりませんので、牧草を食べ放題の状態で十分に与えてあげましょう。
※ただし、ペレットや野菜、おやつの量によっては肥満になります。

うさぎは大体6〜8ヶ月ほどで大人の骨格が出来上がるため、この時期に品種ごとの適正体重と「その子の骨格」から太りすぎないよう注意していくという流れになります。

品種による適正体重

では、うさぎの品種によって適正体重はどう変わるのでしょうか。

飼いうさぎとして人気の高い品種の適正体重をまとめました。

品種名 ネザーランドドワーフ ホーランドロップイヤー ミニレッキス アメリカンファジーロップ ジャージーウーリー ドワーフホト ライオンヘッド イングリッシュアンゴラ イングリッシュロップ フレンチロップ フレミッシュジャイアント ミニウサギ
平均体重 0.8〜1.3kg 1.3〜1.8kg 1.4〜1.9kg 1.3〜1.8kg 1.3〜1.6kg 1.0〜1.3kg 1.7kg 2.9kg 4.0〜4.5kg 4.5kg 5.9〜6.3kg 1.5〜3.0
適正体重 0.9kg 1.35kg 1.8kg 1.6kg 1.35kg 1.1kg 1.6kg 2.7kg 4.3kg 4.8kg 5.9kg

※表を横にスクロールできます

ただし日本の場合、ドワーフホトとイングリッシュアンゴラが品種改良によって一回り小さくなる場合もあります。

また、うさぎの個体差もあるため、必ずしもこの体重の中にいるから適正、外れているから肥満、痩せすぎというわけでもありません。

人間でも、身長150㎝の人と160㎝の人では適正体重が変わってきますよね。

肥満かどうかの判断方法

 

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肥満かどうかの判断方法は?

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背中をさすってみるのじゃ

 

では肥満なのかどうかを判断するにはどうすれば良いのでしょうか。残念ながらうさぎには人間のようなBMIがありません(正確には難しい)。

一番わかりやすいのは背中を撫でてあげた時に、背骨を感じられるかどうかです。背骨を感じられれば適正体重、肉でわからないようであれば肥満の可能性ありです。

あまり自信がない場合にはうさぎに詳しい動物病院で見てもらうと良いでしょう。

ただし、うさぎをちゃんと見れる動物病院は少なく、うさぎに触らず、理由を聞いても骨格に関係なく体重だけで判断しているようであれば注意が必要です。

太りすぎの危険性

では、太ってしまった場合にどのような問題があるのでしょうか。

肥満により起こる主な問題は下記の5つです。

  • 動きが鈍り怪我をしやすい
  • 肉垂が邪魔で餌が食べにくい
  • 身体を曲げられず毛づくろいができない
  • 食糞ができず、十分な栄養が取れない
  • 病気になりやすくなる

一つ一つは小さなことかもしれませんが、これらの行動が取れないことで、栄養が偏って免疫力が落ちたり、不衛生で皮膚病になりやすくなったりと良いことがありません。

特に病気については危険性が高いため詳しく見ていきましょう。

肥満による病気

 

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肥満が原因の病気ってあるの?

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肥満は万病の元じゃ

 

うさぎは肥満になると免疫力が下がり、心臓や関節に負担が増え、病気を起こしやすくなります。

心臓病や糖尿病、腎臓病のリスクも一気に上昇し、足に体重がかかり負担が増えるため、足裏の皮膚病(左フック)にもなりやすくなるでしょう。

また、メスのうさぎで出産を考えている場合には、不妊、難産にもなりやすくなるので注意が必要です。

太った場合の対処法

ダイエットフード

大体の適正体重がわかったら、実際の詳しい対処方法について詳しく見ていきましょう。

ポイントは餌の量を減らすのではなく、正しい食生活と栄養価の見直し、適切な運動によって自然に体重が適正に近づいていくことです。

この方法では、毎日体重を測定して、その子自身の適正体重と餌の量を見つけ出すことが重要になります。

基本的で知っているところも多いかもしれませんが、一つ一つ見直していくことで肥満の原因を取り除いていきましょう。

牧草の選び方

 

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牧草にもいろいろな種類があるの?

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主成分と刈り取った時期で分かれるのじゃ

 

成長期が過ぎたら牧草やペレットの種類も見直しをしましょう。

意外と多いのがペレット中心だと思っていたり、健康のためにと野菜や果物を中心に与えている場合です。栄養過多で太ってしまうので常に牧草中心の食事にしましょう。

牧草の種類についても注意が必要です。マメ科のアルファルファではなく、牧草はカロリーの低いチモシーなどのイネ科のものを中心にしましょう。

チモシーは一般的に一番刈りを与えることが多いですが、肥満の場合はその年2番目に駆られた二番刈りと呼ばれるカロリーの低いチモシーに切り替えることで調整できます。

ペレットの与え方

 

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このペレット美味しい!

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成分が美味しさ重視になってないかな

 

ペレットも低タンパク質、低脂肪のものを与えるようにしましょう。

タンパク質が13〜15%程度、もしくはダイエット中であればもう少し低いものでも良いでしょう。ダイエット用のペレットを使うという手もあります。

また、与え方にも注意が必要です。年齢にもよりますが、ペレットの1日の分量は体重の1.5から3%目安に、朝晩の2回に分け、朝少なめ夜多めで与えるようにしましょう。

野菜やおやつの与え方

 

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野菜は健康に良いのでは?

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人間用の野菜はケーキみたいなものじゃ

 

健康のためにと、逆に高カロリーな餌の与えすぎている場合もあります。

野菜は指向性と栄養価が高く、うさぎが喜んで食べる食材ですが、自然界のうさぎが日常的に食べているものではありません。

特に肥満の場合には野菜や果物、炭水化物の多いパンや穀物を控えましょう。

ご褒美や、老化や病気などが原因で食欲が落ちているときに変化を取り戻すきっかけとして与えるようにし、あくまで牧草中心の食事が大切です。

適切な運動量

 

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正しい食事をすれば痩せる?

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肥満の一番の原因は運動不足じゃ

 

飼いうさぎが太る原因の中で1番多いのが運動不足によるものです。

うさぎはできれば毎日ケージの外に出してあげて、30分〜1時間程度の運動をさせてあげるようにしましょう。

特に肥満のうさぎはケージから出して運動させる時間増やしてあげることが大切ですが、縄張りを勘違いさせないためにも1時間以上は控えた方が良いかもしれません。

ケージの外に出してもおとなしい子は、ボールやハードルなどのおもちゃを使うという手もあります。

定期的な体重測定

 

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だいぶ痩せてきたよ

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痩せすぎにも注意じゃ

 

その子の適正な体重を把握するためにも、こまめな体重測定が重要です。適切な食事に変更し、運動をしっかり行っていれば、1ヶ月後ぐらいから体重が落ち始めます。

背骨を使った肥満チェックと一緒に体重を測定し、どれくらいの体重の時にどれくらいの肥満度になるのかを確認することでその子自身の適正体重を明確にしていきます。

餌の与え方を変更したり運動をさせても1ヶ月後に体重が全く変化しないようであれば、少しだけペレットの量を減らします。減り過ぎるようであれば増やすことも必要でしょう。

その子にあったペレットの量が見つかれば、適正体重まで落としやすくなっていきます。

動物病院で相談する

 

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全く体重が変わらないよ

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病気の可能性も無くはないぞ

 

実は肥満が何らかの病気によって起こる場合もあります。

餌をバランスよく与え、運動も適度にさせているのに、異常に太って見える場合には病気が原因の場合もあるでしょう。一度獣医師に相談してみることをおすすめします。

また、本記事に記載したゆっくりとした減量ではなく、本格的なダイエットが必要な場合は危険を伴いますので獣医師に相談を行いましょう。

動物病院での健康診断は肥満の予防・改善だけでなく、すべての病気の早期発見につながります。

まとめ

うさぎが太ったからといって安易にダイエットを行うものではありません。

重要なことは健康的に生活させてあげることであり、減量自体が目的にならないようにしましょう。

まずはその子にとっての適正体重を見つけてあげ、適正な餌の量、運動量を見つけ、少しずつゆっくりとその体重に近づけていくことです。

あまりにも太りすぎている、どうしても痩せないという場合には、病気の可能性はないか、どのようにダイエットすれば良いのか動物病院で相談を行いましょう。

また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。

うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。

高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。

実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。

気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。