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【温厚で人懐っこい】ホーランドロップイヤーの飼い方|色や大きさ

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【温厚で人懐っこい】ホーランドロップイヤーの飼い方|色や大きさ

可愛い垂れ耳のうさぎが飼いたいけど一人暮らし・賃貸マンションなので小さい子が良い、人懐っこくて沢山コミュニケーションが取れるペットを探しているという人におすすめなのがホーランドロップイヤー

丸い顔にロップの特徴である垂れ耳、ロップの中でも最小と非常に可愛らしい見た目をしています。基本的には人懐っこく温厚な性格をしており、初心者にも飼いやすいのが特徴。

色の種類も豊富で自分の好みに合った子を探すのも楽しいホーランドロップイヤーがどれくらいの大きさになり、どう飼育すれば良いのかをまとめました。

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ホーランドロップイヤーとは?

ホーランド・ロップはアナウサギ(学名:Oryctolagus cuniculus)から派生した飼いうさぎの一種で、英語でも同じ発音、スペルはHolland Lopと書きます。原産国はオランダで、オランダの意味であるホーランドと、垂れ耳を意味するロップが名前の由来。

飼いうさぎとして一番人気のネザーランドドワーフと、大型で垂れた耳が特徴のフレンチロップを交配して出来た歴史を持ちドワーフロップと呼ばれることも稀にあります。

ホーランドロップイヤーの特徴

幼い顔が特徴であるドワーフの遺伝子と、丸顔で鼻が低いロップの遺伝子がある上手く混ざり、横顔ですら丸く、美形・美人とは言えませんが、非常に愛くるしく可愛い姿が特徴。

ロップの特徴である垂れた耳が可愛さを更に引き立て天使のようですが、実はロップの中で耳の長さが短い方。身体のサイズもロップの中では最小であることが、かわいい垂れ耳を一人暮らしでも飼いたいという層に人気の理由です。

ネザーランドドワーフとは違い、基本的に温厚で人懐っこい性格のため、物音も静かでコミュニケーションを沢山とりたい人にあっていることも拍車をかけているかもしれません。

体長と体重はどれくらい大きさまで成長するか

ホーランドロップイヤーはロップの中で最も小さいということもあり、大人の体長は30センチから35センチ程度と小型、体重は1.3kgから2kg程度と大きさに対してはデブ気味の種になります。

他のうさぎ同様大体6〜8ヶ月ぐらいで大人になるため、販売が開始され始める2ヶ月の子供は600グラム前後で両手に乗る大きさから一気に大きくなります。

ちなみに2ヶ月未満の子はデリケートで体調も崩しやすいため、生後1ヶ月のベビーは200グラム程度で可愛いですが、赤ちゃんなので販売されていません。ブリーダーさんや繁殖した飼い主さんの赤ちゃん動画で我慢しましょう。

年齢に対する体重の推移

自分の子がしっかり成長しているか、逆に太ってないか気にされる方が多いので、成長記録をつけている方々のブログから一例を載せると、3か月で900g前後、4ヶ月で1200g前後ぐらい、5ヶ月で1500g前後、6ヶ月で1800g前後が平均体重かと思います。

ロップの適正体重は1.8kgと言われているので、上記の通り成長して入れば理想体重のように見えますが、どれくらいの大きさになるかはでかい子や小さい子と個体によってそれぞれです。

骨格の大きい子だと標準体重でも骨が浮き出て見えることもありますし、サイズが小さめなのに適正体重に足りないからとエサを与えすぎると太ることになります。あくまで理想の体重でモデル・グラビア体型のようなものだと思って気にしすぎないように。

必要な飼育スペースとケージサイズ

ホーランドロップイヤーのサイズを考えると縦60㎝×横45㎝×高さ50㎝よりは大きいケージが適当だと言えます。

温厚な性格で活発に動き回るタイプではないですが、頑丈で筋肉質な体型のためジャンプする際の後ろ足で地面を蹴る力は中々のものがあります。ジャンプ力を考慮し、ケージ内のレイアウトはなるべく床に邪魔なものが無いようにしましょう。

太りやすい種なので、運動不足解消のためにロフトがあっても良いですが、あまり使わない子や、高齢になると登れなくなるため必須ではありません。

外飼いや小屋、放し飼いの方が良いのではないかと考える人もいますが、猫やカラスなどに襲われたり、衛生的に管理するため、安心できる巣としてケージでの飼育を行うようにしましょう。

ケージはうさぎが一番時間を過ごす場所です。選びの基本や注意点、詳細をまとめたうさぎのケージの選び方も読んでいただければと思います。

どんな色や種類がいるの?

ホーランドロップイヤーのカラーバリエーションは非常に豊富で、公式に認められている色だけでも30種類以上はあります。

うさぎに人気の色である茶色や黒色の他に、人気色であるブロックンオレンジという白柄の毛にオレンジがポイントで入っている色や、目の色が違う種など多種多様。

大きく分けると8タイプに分かれ、自分のお気に入りの柄の子を探すのも楽しいですよ。

セルフ

全体が同じ色。ブラック、チョコレートなどの色がある

シェイデッド

背中から尻尾までがグラデーションになっているタイプ。

タンパターン

目の周り、耳の内側、胸からお腹にかけてが白でその他に色がある

ブロークン

ホワイトベースにまだら模様

アグーチ

被毛1本1本が3色以上のカラーに分かれているタイプ

ワイドバンド

単色に近いが目の周りや耳の内側、尻尾などが若干薄い色

ポインテッド

顔、耳、四肢、尾など体の末端だけに色がある

ティックド

1本の毛に2色以上の色が付いている

耳が垂れている子であれば身体のサイズを気にしないという人は、他のロップも候補に入ってくるでしょう。

ロップの中でも最も耳が長く大型なイングリッシュロップや、顔の周りが長毛でライオンのたてがみのようになっているライオンロップ、ロップの特徴を色濃く残した雑種で活発的な性格のミニロップ、イングリッシュロップほどではないが耳が長く身体の大きいフレンチロップなどがあるので気になる人は探してみるのも良いかもしれません。

どんな性格なの?

性格としては、性別に限らず基本的に温厚で優しい性格をしており、人懐こく甘えん坊です。

行動はのんびりしていてマイペース。ゴロンと転がって警戒心0で寝る姿や、ティモテという顔やほっぺ、耳などをくしくしと洗っている姿にほのぼのものしてしまいます。

たまに普段はたれている耳が両方半分ぐらい立つプロペラ耳であったり、片耳だけあげる姿は可愛すぎると言っても過言ではありません。

わがまま、気性が荒く気が強い、怒るということも少なく、噛む、マウンティングなどの行為も殆どないためうさぎ初心者の人にもおすすめのうさぎとなっています。

懐くのかどうか

ホーランドロップイヤーは懐きやすい子が多い品種となります。慣れるまでも早く、抱っこが出来るようになるのも早いでしょう。

懐くと身体を擦り寄せて安心した様子でうとうとしだすので見ているうちにこっちも眠くなって一緒に寝てしまったり、歩いているとついてくるので蹴ってしまわないように注意しないといけないほどです。

懐かない子は嫌だ、沢山遊んでコミュニケーションを取れる子を飼いたいという人におすすめです。

トイレ等のしつけは可能か

さすがに犬のように難しい芸を覚えるところまでは出来ませんが、トイレのしつけは可能な知能をもちます。

ホーランドロップイヤーは耳が垂れているせいか、ぽっちゃりした体型のせいか水をよく飲む子が多いので、他のうさぎに比べて匂いが強いなどはありませんが、シーツの取り替えをこまめに行うか、3倍吸収のトイレシートを使うなどがよいでしょう。

他のうさぎもですが、オスの場合はマーキングでおしっこをスプレーしますので、ケージにおしっこガードをつけるとおしっこが飛び散るのを防ぐことができます。

温厚な性格なので騒音の心配も少ない

賃貸マンションなどに住んでいると気になるのが騒音トラブル。うさぎは薄明薄暮性のため、寝静まった夜にガタガタ音を出さないかと心配になってしまいます。

鳴き声についてはどのうさぎの種でも殆ど鳴かず、鳴き声も大きくないため心配ありませんが、ホーランドロップイヤーは温厚な性格のため、活発に動き回るような種では無く、足ダンも少ないです。

床をほりほりしたり、筋肉質でジャンプ力が強いため、後ろ足でものを蹴っ飛ばしたりするとうるさい可能性がありますが、陶器などの音が出やすいものを避けて固定式の用具を使うと良いでしょう。

寿命はどれくらい?

うさぎの平均寿命と同じく5〜10歳程度ですが、ホーランドロップイヤーは比較的長生きする子が多いようで、8歳以上の高齢の子も珍しくないようです。

ただ、うさぎの寿命は飼育環境に大きく影響し、温度や年齢にあったエサの種類や量、衛生的な環境に気を使ってあげてください。

うさぎは体調が悪いことを隠してしまうので、日頃からコミュニケーションを取って少しでもおかしいと思ったら迷わず動物病院に連れて行くのも大切です。

いくらの値段で売られているの?

この記事を読んでいてホーランドロップイヤーが欲しいと思ったあなたは値段や相場が気になりますよね。価格としては20,000〜50,000円で販売されていることが多いですが、ペットショップや店舗によって異なります。

人気の品種のせいか価格が上がってきており、入荷待ちであることも少なくありませんが、長く一緒に暮らす子なので妥協して購入せずに探した方が良いでしょう。

なかなか見つからない場合は里親募集や通販、ホームセンターなども見てみるのも手です。

どうして値段に差があるのか

初期費用が大きく変わってくるので、値段の違いは気になるところ。基本的には他の種同様、年齢と血統書があるかないかになってきます。

血統書なしだと雑種をホーランドロップイヤーと呼んでいる場合もあり、3キロくらいまで成長することもあり、小さい子を飼いたい場合は注意が必要です。

ミニウサギの場合は耳が垂れるだけで5000円近く価格が上がったりしますが、ホーランドロップイヤーであればどの子も垂れているので変わりません。珍しい色だと値段が上がることがあるようです。

純潔か混血か見分ける方法

ホーランドロップイヤーの特徴である、丸顔、垂れ耳、丸々とした身体を目印にすると良いですが、ロップとの雑種でも当てはまってしまいます。

立ち耳で耳が垂れない、ネザーのように耳が短い、馬面で顔が長い、激安など明らかに違う場合は見分けがつきますが、分かりにくいのが実際のところです。

親切なお店でロップとの雑種だとロップイヤーラビットと記載されていますが、ホーランドロップイヤーの記載のままの場合もあります。

安い場合でもちゃんとした理由があり値下げしていることもあるので、購入する際にどうしてその値段で売られているのか、純血なのかを店員に確認するようにしましょう。

どんな子をどう選べばよいか

選び方としては活動が活発になる夕方頃にお店に行き、どんな性格なのかを確認すると良いです。柄やサイズは写真やぱっと見でわかりますが、性格だけは触れ合ってみないと分かりません。

触らせてくれないまでも、近寄ったり触ろうとした際に、興味を示したり動じなければ比較的人懐っこい、もしくは温厚な性格で飼いやすいことが多いです。

飼育環境や健康状態のチェックも怠らないようにしましょう。ケージは綺麗に掃除されているか、目ヤニが出ていたり歩き方に問題が無いかや、エサをしっかり食べ、糞は乾燥したコロコロしたものになっているかなどが必要になります。

飼育の注意点は?

基本的にはどのうさぎにも共通した飼い方が多いですが、体温調整の役割である耳が垂れていること、ぽっちゃり気味の体型であることから若干他のうさぎと違うところ、気をつけることができます。

品種にとらわれず、その子自身をしっかりと見てあげてその子にあった飼い方をしてあげるようにしましょう。

エサは何?適切な量は?

他のうさぎの餌と同じく牧草とペレットメインで構いません。野生のうさぎは薄明薄暮性で明け方と夕方に活発に動いてご飯を探すため、餌の時間もそれに合わせて朝と夕方(もしくは夜)に与えると良いでしょう。

餌代が変わるほどではありませんが、ホーランドロップイヤーは他のうさぎに比べると食欲が旺盛なため、欲しがるからと与えすぎると太ってダイエットが必要になってしまいます。

ペレットの量は年齢と体重に合わせた適正量に保ち、牧草を常に食べられるように少し多めに入れて補うようにする良いでしょう。

基本的な餌の与え方は他のうさぎと変わりませんので、詳細は【年齢別】うさぎのエサやり方法と適切な量を見ていただければと思います。

水はどう与えれば良い?

1日に与える水の量は体重100gに対して5〜10mlのため、大人のホーランドロップイヤーだと90〜180mlが適正な量になります。

餌を与えるタイミングで水も交換してあげましょう。水道水を給水ボトルいっぱいに入れ、交換時に適正量飲んでいるか確認すれば大丈夫です。

ホーランドロップイヤーは他のうさぎに比べ沢山水を飲む傾向があるように思います。最低でも1日一回、出来れば2回水を交換するようにして切らすことのないようにしましょう。

水の与え方についても基本的な方法は他のうさぎと変わらないため、詳細はボトルと皿どっちがよい?】うさぎに与える水の量と飲ませ方をご覧になっていただけると幸いです。

適切な温度や湿度は?

他のうさぎ同様16〜26℃位の室温が適温となり、寒さに強いので冬は割と平気ですが、夏の暑さに弱い傾向があります。

ホーランドロップイヤーはうさぎの中でも温度調整の役割がある耳が垂れているため、体温調整は苦手は方で、気温の変化に敏感、急激な温度変化があると体調を崩しやすく、エアコンを付けっ放しなど極力一定の温度に保てるようにしましょう。

湿度は40〜60%が適正になりますので、梅雨の時期や雨の日などはエアコンのドライ運転や除湿機で調節してあげると良いです。

適切な温度に関しても基本的なことはうさぎ全般で一緒なので、詳細はうさぎ飼育の適正温度|夏冬対策は大丈夫?をご覧ください。

ブラッシングの頻度は?

ホーランドロップイヤーは短毛種ですが、アンダーコートの密度が高いロールバックと呼ばれる毛質をもちます。

アンダーコート用のスリッカーブラシとガードヘアー用のラバーブラシ、2種類のブラシを使うと良いでしょう。アンダーコートの密度が高いため換毛期など細かい抜け毛が多いのはデメリットですが、こまめにブラッシングしてあげれば問題ありません。

換毛期である3~5月と9~10月の年に2回は毎日、それ以外の時期も週に2〜3回程度はブラッシングした方がよいです。

ブラッシングと聞くと大変そうですが、お風呂で行えば毛も舞い散らず、5分程度の簡単な作業で、逆にやりすぎると必要な毛を脱毛して皮膚病のリスクが高まるので注意しましょう。

耳が垂れているホーランドロップイヤーの場合、ブラッシングではやりづらい耳の毛や耳の下、首の周りをグルーミングスプレーを使ってマッサージするように優しくハンドグルーミングしてあげるのが良いです。

どのうさぎにも共通するブラッシングのやり方は【嫌がるお腹はやらない?】うさぎのブラッシング方法を参考にすると良いです。

避妊、去勢はした方が良い?

他のうさぎ同様、メスの場合は繁殖を行わない予定であれば避妊手術をした方が良いでしょう。出産を行ったことのないメスは高齢になると高確率で子宮ガンになってしまいます。

オスの去勢に関しては行った方が良いのか行わない方が良いのか意見が分かれるところです。

スプレーやマウンティング、生殖器の病気のリスクは減りますが、手術には体力を使うため、メスほど生殖器の病気のリスクが高くないオスは無理に行わなくても良いという意見もあります。

手術を行うとすると6ヶ月〜1歳の間に行うことになりますので、この時期に動物病院の先生に相談して決めると良いでしょう。

多頭飼いは可能?

ホーランドロップイヤーは温厚な性格のため、他のうさぎの品種に比べると多頭飼いに適している品種と言えるでしょう。2匹目も飼いたいという人はホーランドロップイヤーを飼うのが良いかもしれません。

注意点として、うさぎは縄張り意識が強いのでオス同士だと上手くいかない可能性があることと、オスとメスだと発情してしまい、メスが巣作りのために毛を抜き出してしまいます。初めての人はメス同士がよいでしょう。

犬や猫と一緒に飼うことはおすすめしません。自然界では捕食者と被捕食者の関係のため、いるだけでストレスになります。

小さい頃から一緒に飼って入ればストレスはないかもしれませんが、犬猫側が発情期やちょっと怒って叩く、噛むだけでも致命傷になりかねません。

気をつけた方が良い病気は?

ホーランドロップイヤーは耳が垂れているため、床と擦れてホコリなどがついたり、耳の中の湿度が上がり不衛生になりやすく中耳炎という病気に気をつける必要があります。

うさぎ自身ティモテと呼ばれる行動で耳をくしくしと可愛く掃除していますが、耳を触ること自体は嫌がらないので定期的に持ち上げてチェックしてあげるようにしましょう。

耳の外側にフケがついている場合には、ガーゼなどの柔らかく衛生的な布で優しく拭いてあげてください。うさぎの耳には細かい血管が沢山あり、非常に敏感な箇所なため注意が必要です。

耳の中はさらに敏感なため、汚れが溜まっていたり、膿がある、耳を痒そうにしているという場合、動物病院に連れて行き中耳炎になっていないかのチェックと一緒に耳掃除してもらうようにしましょう。

他のうさぎ同様、毛球症にも気をつける必要があります。毛を飲み込んで腸に溜まることで腸の状態が悪くなっていく病気で、発症率も致死率も高い病気です。

普段からブラッシングをこまめに行って発生率を抑えるとともに、下痢や便が出ない、少ないなどの症状が見られる場合にはすぐに動物病院に連れていくと良いでしょう。

その他のうさぎが注意する必要がある病気は、うさぎがなりやすい病気のサインを見逃すな|13の症状と対処法をご確認ください。

散歩、うさんぽは必要?

基本的にケージから出してあげて部屋の中を動き回らせてあげる部屋んぽで問題ありません。

うさんぽしてみたいなという場合は猫やカラスが少ない、もしくは見晴らしが良く飼い主が注意を払いやすいひらけた場所でリードをつけて散歩するのが良いでしょう。

その場合はキャリーバックに牧草を入れて給水ボトルを設置し、おやつと一緒にお出かけするようにすると良いです。