ミニウサギは大人になってもミニ?
そうとは限らんぞ
一人暮らしでも飼える小さなうさぎを探している人は、ミニウサギが気になるはず。
しかし、ミニウサギはうさぎの雑種の総称で、正式な品種ではありません。
ミニウサギについて知れば、実際に飼えそうか、別の品種が良いか検討できます。
この記事では、ミニウサギの大きさや懐くのか、飼い方についてまとめました。
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ミニウサギの大きさ
では、早速ミニウサギがどれくらいのサイズまで成長するのか見ていきましょう。
実際のサイズだけでなく、飼育する際に必要なスペースや特徴もまとめました。
最後まで面倒を見きれるかどうか、慎重に検討しましょう。
ミニウサギの特徴
ミニウサギの特徴は安さね
ミックスじゃから多種多様じゃ
ミニウサギはジャパニーズホワイト種やダッチ種などの血を引くミックスの総称です。
そのため、大人になっても小さい子もいれば大きくなる子もいて、成長が楽しみな種。
個体によって性格やカラーも様々で、飼いながら接し方を見極める必要があります。
そのバリエーションの豊かさと、価格が圧倒的に安い点から人気な品種のひとつです。
平均的な体長や体重
猫より少し小さいくらいね
ミックスじゃから幅があるのう
実際のサイズとしては、体長30〜40㎝、体重1.5〜3kgとかなりの幅があります。
イメージとしては、猫や超小型犬種よりも一回り小さいくらいの感覚でいれば大丈夫。
どうしても小さい子が良いという場合は、ネザーやホトなどのドワーフ種がおすすめ。
体長25〜35㎝、体重0.8〜1.3kgとさらにもう一回り小さくなります。
ケージサイズや一人暮らしで飼えるか
ケージは3分の1畳程度ね
遊ばせる広さも合わせると1畳程度じゃ
ケージサイズとしては、縦60㎝×横45㎝×高さ50㎝程度のものが必要になります。
イメージとしては、畳の3分の1畳程度の大きさ。
ケージから出して部屋を散歩させる時のスペースも考えると、1畳程度が必要でしょう。
一人暮らしの部屋でも十分に確保できる大きさですが、十分に検討しましょう。
大きくならない子の見極め方
安いミニウサギしか飼えないの
耳の小さい子は大きくなりにくいぞ
少しでも小さい子がいうという場合には、耳の小さな子を選びましょう。
耳の小さな子はドワーフ種の血を引いてている可能性が高く、大きくなりにくいです。
ただし、成長とともにもう片方の親の形質が出てくる場合もあり、確定はできません。
大人になって色が変わったり、耳が垂れてきたりは、ミニウサギの醍醐味でもあります。
販売価格や月々の費用
ミニウサギを検討している人の理由の一つに、価格が安いこともあるでしょう。
小さいドワーフ種にするか、どうせなら他の品種にしようか迷っている人も多いはず。
実際の販売価格や最初に必要な費用、月々の費用について、他の品種と比べました。
値段はダントツで安い
安いってどれくらい?
他の品種の4分の1程度じゃ
ミニウサギの販売価格は、大体5,000〜10,000円の間くらい。
他の品種は20,000〜50,000円くらいであることを考えると4分の1くらいで買えます。
カラーや垂れ耳かどうかなどによる違いがあることは殆どありません。
値段の違いは販売店の意向や、年齢によって生まれてくる程度です。
購入はペットショップ?
ペットショップ購入が一般的ね
里親やブリーダーという手もあるぞ
ミニウサギはどこで買えば良いのでしょうか。
代表的な場所は、ペットショップや専門店、ホームセンターやブリーダーでしょう。
里子に出されていることが他の品種に比べると多いので、そこで里親になるのも手です。
どこで買っても殆ど違いはありませんが、安い分、管理が雑なお店もあるので注意。
ブリーダーからなら親を見て買えるので、大人のサイズやカラーを予測しやすくなります。
最初に買うべきものと価格
ミニウサギを飼う上で最初に必要になるものは、他のうさぎと変わりありません。
基本的に必要なものと、その大体の値段は下記の通りです。
- ケージ:15,000円
- 給水器:1,000円
- 餌入れ:1,000円
- 牧草入れ:1,000円
- トイレ:2,000円
買うものによって値段は前後しますが、大体2万円程度の費用がかかってくるイメージ。
どれも長く使うものなので、専用の良いものを買ったほうが良いでしょう。
月々の飼育費用は?
ミニウサギを飼う上で月々必要になる費用も、他のうさぎと変わりありません。
基本的に必要になるものと、かかってくる費用は下記の通りです。
- ペレット:1,000円
- 牧草:2,000円
- トイレシート:600円
- おやつ:400円
トイレシート以外にトイレ砂という選択肢もありますが、費用に違いは殆どありません。
ペレットはものによってかなり費用に差が出てきますが、平均的なものを記載しました。
実際には病院代や保険代、おもちゃ代などもかかりますが、5,000円程度のイメージです。
ミニウサギは懐くか
サイズや費用面も問題ないとなると、気になってくるのは性格やしつけについて。
ミニウサギの性格や懐いた時の行動、トイレなどのしつけについてまとめました。
飼った後のあとの生活をイメージして、飼いきれるかどうかを検討しましょう。
ミニウサギの性格
性格も多種多様ね
大人になるまでは分からんもんじゃ
ミニウサギの性格は個体によって差があり、人懐っこい子もいれば臆病な子もいます。
傾向としては、ペットうさぎとしての歴が長いので、飼いやすい子が多いでしょう。
うさぎは生後6ヶ月からの思春期で性格が変わるので、ショップでも見分けにくいです。
人懐っこい子が良い場合は、親の性格を聞いたり、手を近づけた時の反応を見ましょう。
手を近づけた時に寄ってきてくれる子は人懐っこい可能性が高いです。
懐いた時の行動
懐くのには時間がかかるわ
うさぎ全般に言えることじゃがの
ミニウサギが懐くと、飼い主の後をついてきたり、周りを走り回ったりします。
座っていると撫でろと近づいてきて頭を手のひらの下に入れてきたりする子も。
ただし、うさぎは最初臆病なので、人になれるまで犬より時間がかかります。
飼い始めて1ヶ月はそっとしておき、近づいてくれるまで待つ必要があるでしょう。
トイレなどのしつけ
名前やトイレは覚えるわ
本能による行動は予防が大切じゃ
うさぎは決まったところでトイレをする習性があるので、トイレのしつけは楽なほうです。
おしっこなどを拭き取ったシートや糞をトイレに入れておけば、そこでしてくれます。
また、ダメなことや名前も覚えてくれるので、読んだら寄ってきてくれることも可能です。
ただし、ものを噛んだり穴掘りは本能なので、しつけても無駄な部分。
ケージの外に出すときはものをどけたり、ガードするなどの対策が必要になります。
ミニウサギの寿命
ミニウサギを飼う上で他に気になるのは、長く一緒にいれるかではないでしょうか。
また、長く一緒にいるために飼い主さんがするべきことも把握しておくべきです。
ミニウサギの平均寿命と長生きしてもらうためにするべきことをまとめました。
平均寿命とギネス記録
5〜6年が平均みたいね
8歳は超えたい所じゃがの
ミニウサギの平均寿命は5〜6年と言われています。
ただ、最近は平均寿命も上がってきており、10歳を超える子も少なくありません。
正しい知識を身につけ、健康に気をつけていれば8歳を超える子も多いでしょう。
ちなみに、ギネスに記録されている長寿うさぎは18歳まで生きたというから驚きです。
暑さ・寒さ対策が大事
8歳を超える秘訣は?
正しい飼育知識と温度管理じゃ
うさぎに健康に過ごしてもらう上で重要になってくるのが温度管理です。
適正温度は16〜26度と言われ、気温の変化に弱いのでエアコンが欠かせません。
日本の気候だと、夏にエアコンを付けっ放しにし、冬はヒーターなどで対策必須です。
最近のエアコンは性能が上がってきていますが、電気代は通常よりもあがります。
気をつけるべき病気
うさぎの病気は気づきにくいみたいね
病気の知識は揃えておくべきじゃ
うさぎで特に注意したいのが、うっ滞と呼ばれる胃腸の詰まりです。
口にした毛を体調不良などが原因でうまく消化できないと、食欲不振になります。
ただの食欲不振と侮ることなかれ。非常に死亡率が高く、なりやすい病気の一つです。
他にも、気をつけるべき病気がありますが、ストレスに弱いことを把握しておきましょう。
うさぎは体調不良を隠す習性があるので、病気について勉強しておく必要があります。
うさぎがなりやすい病気のサインを見逃すな|13の症状と対処法
ミニウサギの飼い方
では、実際にミニウサギの飼い方を詳しく見ていきましょう。
基本的に他のうさぎと飼い方は一緒ですが、ミニウサギは個体差の大きいうさぎです。
基本を抑えた上で、その子に合った方法を見つけ出すことが重要になります。
ミニウサギの餌は?
ミニウサギの主食は牧草よ
ペットショップで簡単に手に入るぞ
ミニウサギの主食は牧草、栄養を補うためにペレットという構成になっています。
うさぎ用のペレットを主食にしてしまいがちですが、様々な病気に繋がる原因です。
適正はミニウサギの体と同サイズ程度の牧草に対し、耳の大きさ程度のペレットの比率。
とはいえ、牧草もペットショップで簡単に手に入るため、心配はいりません。
餌を与える頻度は?
朝晩の2回ペレットの補充ね
牧草は食べ放題にしておくのじゃ
ミニウサギを飼う上で絶対に知っておかないといけないことは、餌の交換サイクルです。
うさぎは24時間の絶食に耐えられないため、必ず朝晩(夜)2回の餌の補充が必要。
牧草は常に食べ放題の状態にしておき、朝晩にペレットを与えるようにしましょう。
忙しい人は犬猫の自動給餌器を簡単に改造して与える方法もあります。
飲み水は常に新鮮に
うさぎは体温調節が苦手なの
水は常に切らさないようにの
うさぎは体温調整が苦手なので、飲み水の確保は重要になってきます。
とくに夏の暑い時期は水切れに注意し、朝晩2回の交換を忘れないようにしましょう。
ペレットを補充するタイミングで入れ替えるようにすれば、腐ることもありません。
水自体は水道水が一番良いため、カルキ抜きやミネラルウォーターは必要なし。
掃除の頻度や臭いについて
掃除は毎日必要よね
5〜10分程度で終わるがの
ミニウサギ自体に臭いは無く、糞もコロコロ乾燥したものなので手で触れるレベル。
ただし、おしっこは放置すると臭い、病気の原因になるので、毎日の掃除が必要です。
といってもトイレシートを交換し、トレイに落ちた糞や牧草を入れ替えるだけ。
月に一回程度はケージの大掃除が必要ですが、普段は5〜10フン程度の作業です。
散歩は必要?
散歩は部屋の中で充分よ
1日30分から1時間部屋に離すだけじゃ
散歩というと犬のように外を散歩するイメージですが、ミニウサギは部屋んぽで十分。
1日30分〜1時間程度ケージから出して、部屋に離してあげて入れば大丈夫です。
ただし、ものをかじったり引っ掻いたりするので、予防するかサークルを買いましょう。
定期的に出してあげないと、ケージで暴れたり、運動不足で肥満の原因になります。
ブラッシングや爪切りも
毎日ブラッシングすると喜ぶわ
5〜10分程度で終わらせるのが大事じゃ
ミニウサギは一年に4回の換毛期があり、体の毛が一気に生え変わります。
この時期は部屋に毛が舞うことになるため、こまめなブラッシングが欠かせません。
換毛期以外も1日5〜10分程度のブラッシングを欠かさず行うようにしましょう。
飼いうさぎは自分で爪を削れない環境なので、2ヶ月に1回程度の爪切りも必要です。
まとめ
ミニウサギはミックスなので、体のサイズやカラー、性格が個体によって大きく違います。
ミニと名前についていますが、3kg以上大きくなることもあるので注意しましょう。
大人になっても小さいうさぎを探している場合は、ドワーフ種も視野に入れるべきです。
価格は他の品種と比べて4分の1程度なので、手が届きやすいのも特徴の一つ。
大きいといっても猫より小さいので、一人暮らしの方でも1畳用意できれば飼えます。
温度管理に気をつけ、病気について知れば、寿命が8年を超えるのも難しくありません。
トイレや名前を覚え、時間をかければ懐いてくれるので、コミュニケーションも取れます。
懐いてくれれば、後ろをついてきたり、甘えてくれるので、是非うさぎに癒されましょう。
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