うさぎが噛むのは本能だよ
意思表示の場合はしつけが可能じゃ
可愛かったうさぎが飼い主を噛むようになった、部屋のものやケージを噛む。
これらは、うさぎの思春期に見られる行動で、知らないとイライラしますよね。
しかし、なぜ噛むのか理由が分かれば、対策やしつけによって改善することが出来ます。
この記事では、うさぎが噛む対象ごとの理由と対策、しつけについてまとめました。
スポンサーリンク
何故うさぎは噛むの
うさぎは普段、繊維質の多い植物を食べているため、歯が削れていってしまいます。
そのため、歯が無くならないよう伸び続けますが、長い場合は噛んで調整が必要です。
歯が伸びすぎないよう、硬いものがあれば噛む、と本能に刷り込まれているのです。
意思表示でもある
うさぎが噛むもう一つの理由が、意思表示のためです。
うさぎが噛む時の主な理由は下記の5つ。
- 身を守ろうとして
- 縄張りを守ろうとして
- 不満や敵意
- 順位づけのため
- 興味本位や注意を引くため
人間度言う所のジェスチャーにあたり、思わず手が出たりするのと一緒。
うさぎの場合は思わず口が出たり、不満を一生懸命に伝えようとしているのです。
うさぎの噛む力
本気を出せば肉を切れるよ
そこまでの敵意は身を守る時ぐらいじゃがの
うさぎの噛む力は非常に強く、オス同士で喧嘩したときには血を見ることもあります。
人間も本気で噛まれると血が出ますが、そこまで怒るのは相当嫌な時。
普段は甘噛み程度のことが多く、軽い不満や、興味本位、注意を引くためと言えます。
ただし、甘噛みでも許していると調子に乗ってくるので、しつけは必要です。
噛む理由を見分ける
では、どうやってうさぎが噛んできた理由を見分ければ良いのでしょうか。
理由を知りたいとき重要なのは、噛んでいる対象や強さ、前後のお互いの行動です。
うさぎをよく観察し、理由が分かれば、どういった対応をすれば良いのか見えてきます。
ケージやサークルを噛む
外に出して欲しいのよ
縄張り意識が出てきた証拠じゃ
うさぎが金網や柵を噛んだり、噛んでケージを持ち上げる音は非常にうるさいですよね。
夜中にガタガタうるさくて悩んでいるという飼い主さんは結構多いものです。
実はこの行動、縄張り意識の強くなる思春期に、外に出して欲しいという不満の表れ。
ケージの外に出す機会が少ないか、出す時間が長いことで縄張りを勘違いしています。
飼い主や洋服を噛む
飼い主や洋服を噛む場合には、前後のうさぎと飼い主さんの行動がポイントになります。
主な前後の行動と意思表示の関係は下記の通りです。
- 抱っこ中→抱っこが嫌だ
- 掃除中→縄張りを守りたい
- 撫でているとき→順位づけ
- 甘噛み→興味を引きたい
服を噛む場合は強さを間違えたりするので、表情にも注目するとより分かり易いでしょう。
目を見開いて姿勢が引き気味なら不満、目がキラキラしていれば遊んで欲しいときです。
ものをガジガジ噛む
歯が伸びすぎないよう仕方ないの
噛めないとストレスが溜まるからの
ケージの外に出している時に色々なものを噛むのは、本能のため防ぐことができません。
コードやクッション、カーテンから観葉植物まで、色々なものを噛みます。
多くの場合が興味本位で、歯を削りやすそうか、害は無いかなどを確かめているのです。
気に入ればガジガジ噛んでストレス発散や、歯を削るのに使い出します。
噛んでひっくり返す
噛んでものをひっくり返す場合には、不満を伝えたりや興味を引きたい証拠。
餌入れをひっくり返すのは代表的な不満の表れで、様々な理由が考えられます。
その時の状況から、何か足りていないことはないか考えて見ましょう。
- 餌を上げ忘れている→餌が欲しい
- ケージ内が汚い→掃除して欲しい
- 暴れる行動も一緒→外に出たい
- ひっくり返すのに夢中→遊びたい
理由ごとの対策
では、それぞれの理由に対して、どのように対応していけば良いのでしょう。
理由によって対処法は違い、叱ることもあれば無視したほうが良いこともあります。
うさぎが話すことは出来ないので、理由に予測を立て、一つ一つ試していきましょう。
ものをガジガジ噛む
噛んで欲しくないものは片付けることね
噛んで良いおもちゃを与えるのも手じゃ
これは本能なので、防ぐことは出来ません。興味を引きたい場合も反応すると逆効果。
叱っても理解できませんし、無理に怒ると飼い主さんに怯えて攻撃的になることも。
ケージから出すときは噛んで欲しく無いものは片付け、近寄れないようにしましょう。
どうしても動かせないものがある場合、サークル内で遊ばせるのが基本です。
かじり木などのおもちゃ
壊せるおもちゃも良いよね
ストレス発散に効果的じゃ
噛むという行為はストレスの発散になるので、噛む用のおもちゃを与えるのも手です。
ケージの中にかじり木を置いてあげることで、他のものを噛むことが減る場合もあります。
かじり木や牧草できたおもちゃを、ケージに設置したり、サークルで与えてみましょう。
ケージやサークルを噛む
暴れているときは無視ね
決まった時間にだけ出すのじゃ
毎日うさぎをケージから出していない場合、少しでも良いので出すようにしましょう。
毎日出しているのに暴れる場合、外に出している時間が長いか、時間が不定期かです。
30分〜1時間程度、決まった時間にケージから出してあげれば、少しずつ改善されます。
一番やってはいけないのが、暴れている時に出してあげること。
暴れれば出してもらえると学習し、繰り返し暴れるようになってしまいます。
飼い主や洋服
叱るときは短く大きな声で
声色を統一するのが大切じゃ
飼い主や洋服を噛む場合には、噛んではいけないと躾けることが大切です。
うさぎに噛まれたら、短く大きな声で、コラ!と怒るようにしましょう。
名前を呼んで怒ってはいけません。名前が怒られる時の言葉だと勘違いしてしまいます。
また、体罰もうさぎは理解できないので、関係性を悪化するだけ。絶対にダメです。
声色を統一するのがコツですが、難しい場合は床を叩いて足ダンを真似しても良いです。
叱っても続ける場合
ケージに戻して欲しくない
上限関係を分からせるのじゃ
叱っても噛もうとしてくる場合は、強制的にケージに戻しましょう。
上下関係を分からせ、悪いことをすると良くないことが起きると覚えさせます。
ケージの掃除中に噛まれる場合は、キャリーバッグに入れます。
噛むのを理由に止めると、余計わがままになるので、飼い主さんの意見を通しましょう。
抱っこの時に噛まれる
暴れても逃さないのが大切
ただし、早めに降ろすのじゃ
抱っこの最中に噛まれる場合は、飼い主さんのペースでなるべく早めにおろします。
暴れたら逃げれたと思われないよう、完全に降ろしきるまでコントロールしましょう。
ただし、抱っこが嫌なものだと思われると、余計抱っこしづらくなります。
無理をせず早めに降ろし、出来たところまでを褒めて、後日再チャレンジです。
そもそも関係性は出来ているか
嫌いな人のことは聞かないよ
甘やかされてわがままな場合もあるのう
うさぎを叱っても効果がない場合は、関係性ができていない可能性もあります。
上下関係を間違って認識していたり、まだ飼い主さんに心を開いていない状態です。
撫でたり抱っこは出来ますか。都合よく甘えるわがままさんになってないですか。
抱っこや懐くまでのしつけ、思春期の対処について見つめ直しましょう。
偽妊娠中のメスはそっとしておく
偽妊娠中はソッとしておいて欲しいの
しつけは不可能な本能じゃからのう
叱っても効果がないタイミングに、メスの偽妊娠中があります。
妊娠していないのに、毛をむしったり、牧草を集めて巣作りする行動です。
20日前後続きますが、この間は巣を守る意識が強く、神経質で攻撃的になります。
最低限の世話と巣の片付けだけ行い、収まるまでなるべくそっとしておきましょう。
アゴ乗せという必殺技
アゴ乗せは屈辱的
どうしてもの時の最終手段じゃ
上下関係を間違えている場合に、アゴ乗せという方法で、優位を示す方法もあります。
野生のうさぎが順位づけの際に、アゴの下の臭腺を擦り付ける習性を利用したものです。
手のひらで軽く頭を包み込むように押すか、捉えてアゴを乗せて擦り付けます。
わがままな子にぴったりですが、やりすぎるとストレスになるので、最終手段です。
噛んでひっくり返す
餌が気に入らないとか
わがままの場合は無視じゃ
餌入れなどを噛んでひっくり返す場合は、何がうさぎの不満なのか観察しましょう。
餌の上げ忘れや掃除のし忘れであれば、急いで対応してあげましょう。
ただのわがままの場合は、反応すると癖になるので、無視をしてください。
また、餌入れは陶器か固定式を使い、餌がこぼれないようにしましょう。
思春期のしつけ
噛むなどの問題行動は、特に自己主張の激しくなる思春期に多い問題行動です。
思春期は生後6ヶ月ごろから始まり、少しずつ落ち着きながら2歳まで続きます。
個体によって大変さや期間は変わってきますが、対応の仕方は知っておきましょう。
思春期の問題行動
見放さないで欲しいな
この時期の対応が関係性を決めるのじゃ
代表的なものとしては、スプレーやマウンティング、偽妊娠などがあります。
また、自分の意見を通そうとして、わがままをしたりや攻撃的になることも。
それぞれ対応方法が違ってきますので、内容や対策方法を把握しておきましょう。
思春期の世話は大変ですが、愛情を持って接することで、関係性が深まります。
思春期のしつけ方
怒られて分からないこともあるし
上手にかわすのも大切じゃ
思春期のしつけで大切なことは、わがままを通さず、必要なことは行うことです。
無理にぶつかる必要はなく、別の方法があれば上手くかわしながら世話します。
発散できる方法を見つけ、飼い主さん以外に興味を移すように誘導しましょう。
例えば、掃除は外に出している時間に行い、かじり木を与えるなどです。
まとめ
うさぎが噛む理由は、伸び続ける歯を削るための本能です。
しかし、自分の不満や敵意を伝えるためのジェスチャーとして、使われることもあります。
うさぎの表情や噛んでいる対象、前後のお互いの行動を観察して見分けましょう。
短く大きな声で怒るのが基本ですが、ケージで暴れる際など反応しない方が良いことも。
噛む理由を予測しながら一つ一つ対策を試し、その子に合ったものを見つけましょう。