どれを選べば良いの?与える量は?
年齢ごとのおすすめ、適量をまとめたぞ
うさぎのペレットはどれにすれば良いの?適量は?食べない場合どうすればいい?
色々なサイトにおすすめのペレットが書かれていますが、どんな風に選んでいますか?
うさぎにあったペレットを適切な量で与えられれば、うさぎは元気に育ち長生きしてくれます。
この記事では、年齢ごとのおすすめ、適量や与え方、食べない時の対処をまとめました。
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ペレットの種類や選び方
まずはペレットごとの違いを理解し、その子にあったペレットを絞り込みましょう。
原材料や成分の違いを理解し、年齢にあったものを選んでいく必要があります。
また、ペレットを選ぶ際のチェックポイントもまとめました。
年齢にあった原材料を選ぶ
原材料なんて覚えられないよ
代表的な2つの牧草の違いが分かれば良い
うさぎ用ペレットの主な原料は牧草で、代表的なものはチモシーヘイとアルファルファヘイの2つ。
この2つの牧草の違いを理解すれば、うさぎの年齢にあったペレットを選べます。
チモシーヘイ(イネ科の多年草)
チモシーはタンパク質が少なく、カロリー消費の多い成長期(だいたい1歳位まで)のうさぎには適しません。
その代わり繊維質が多く、お腹の調子に気を使う成長期以降のうさぎに合っています。
カルシウム分も少ないため尿路結石にも配慮できます。
アルファルファヘイ(マメ科の多年草)
アルファルファは低繊維で、タンパク質やカルシウムの含有量が高い牧草です。
うさぎの食いつきが良く、カロリーや栄養価も高いため成長期のうさぎにおすすめです。
ただし、肥満や尿路結石を防ぐためにも、成長期以降はチモシーメインのペレットに切り替えていくことをお勧めします。
成分表から良いものを見分ける
全部の数字を見てたら頭が痛い
せめて3つだけでも気をつけるのじゃ
ペレットの主な成分は、たんぱく質とカルシウム、粗繊維の3つです。
成分は多ければ多いほど良い、少なければ少ないほど良いというものではありません。
どんな成分があるのか把握し、店頭や動物病院で相談しながら決めると良いでしょう。
タンパク質
カロリー消費が多く、体を作っていくためにたくさんのタンパク質が必要な仔うさぎであれば、16〜18%ほど。
成長期が終わった大人うさぎは12〜16%ほど。
シニアのうさぎの場合は、体の状態や運動量、食欲などによって調整します。
カルシウム
0.6%前後のものを選ぶと良いでしょう。
身体を大きくしていく必要がある仔うさぎは、数値の高いもの。
結石の注意が必要な大人のうさぎやシニアうさぎには、数値が低めのものを選ぶと良いでしょう。
粗繊維
18〜20%前後のものが良く、大人のうさぎには重要な成分です。
おなかの中で毛を絡めて排出するために必要な成分で、腸内の環境を健康に保つ働きをします。
歯の弱い仔うさぎは、数値が高いと食べづらいかもしれません。
MEMOペレットには、形を固めるためのデンプンが含まれています。このデンプンに含まれるグルテンには粘り気があり、死亡率の高いうっ滞(腸の詰まり)のリスクを高めます。
グルテンを0にするのは難しいですが、グルテンフリーを選ぶのも一つの手です。
チェックポイント
ペレットの種類だけでなく、賞味期限や保存状態にも注意しましょう。
金額だけを見てペレットを選ぶのは要注意です。
- 原材料や成分、賞味期限が記載されている
- 賞味期限が迫っていない
- 直射日光に当たってない
- ジメジメした場所に置かれてない
年齢別のおすすめペレット
では実際に、おすすめのペレットを紹介したいと思います。
年齢や状態によっておすすめのペレットは変わってくるため、年齢ごとにまとめています。
また、うさぎの消化器への負担を和らげるグルテンフリーのペレットもピックアップしました。
成長期のペレット(2ヶ月〜7、8ヶ月ほど)
成長期は、体を大きくしていくためにたくさんの栄養を必要とします。
高タンパク、高カルシウムのアルファルファが主原料のものを選ぶと良いでしょう。
栄養価の高い餌をあげたい
アルファルファが主原料で、高タンパク、高カルシウムの食いつきが良いペレットです。
粒が小さく、口の小さい仔うさぎが食べやすいのも嬉しいところ。
全年齢用となっていますが、非常に栄養価が高いので、大人にあげる際は肥満にならないよう量の調整が必要です。
栄養がたくさん必要な仔うさぎ、あまりペレットを食べない子にお勧めです。
人気シリーズの仔うさぎ用
アルファルファ主原料の栄養価の高いペレットで、腸内の健康のために乳酸菌も含まれています。
そのほか、ビタミンやミネラルもしっかり含まれており、バランスのとれたペレット。
ラビットプレミアムほどではありませんが、小粒で仔うさぎでも食べやすくなっています。
袋の中でさらに小分けされているので、日が経ったペレットを食べない子にも安心です。
大人のペレット(7、8ヶ月〜5歳)
一番活発で元気な時期ですが、この時期の生活習慣がシニア期の健康につながります。
少しずつ高繊維で、低タンパク、低カルシウムのチモシーに切り替えていきましょう。
食いつきの良いペレットが良い
日本配合飼料が臨床獣医師と共同開発した、アルファルファが主原料のペレットです。
アルファルファなのに低タンパク、低カルシウムなので安心してあげられます。
天然のはちみつも配合されているので、非常に食いつきが良いのも特徴。
ペレット嫌いで、なかなかペレットを食べてくれない場合にもおすすめです。
人気シリーズの大人用
先ほども紹介した人気シリーズ、バニーセレクションの大人用ペレットです。
チモシーが主原料なので幅広い年齢に使え、一番人気のペレットと言っても良いでしょう。
余分なものが使われておらず、品質の高い牧草を使っているので、安くはありません。
しかし、動物病院やペットショップでも使用される、おすすめのペレットです。
シニアのペレット(5歳以降)
人間でいうと50歳以上で、尿路結石やうっ滞など、様々な病気に注意が必要です。
目に見えてわかる老化と目には見えない部分の老化がありますが、その子その子で進み方は異なるので、体調をしっかり見ながら適切なペレットを選んであげましょう。
数少ないシニア用ペレット
人気のバニーセレクションから、シニア用のペレットです。
チモシーを使っているので低タンパク、低カルシウム、高繊維なのはもちろん。
癌に効果的と言われている、アガリクス・ブラゼイ・ムリル(姫松茸)が入っています。
シリーズものなので、なるべくメーカーを変えたくない人は切り替えもスムーズです。
更に高齢の7歳以上には
シニア用のペレットは少ないので、またバニーセレクションです。
先ほどのシニア用は5歳以上が対象ですが、スーパーシニアは7歳以上が対象。
コエンザイムQ10、グルコサミン、コラーゲンが配合されています。
加齢とともに減少していく成分をサプリメントなしで補えます。
長毛種や消化管うっ滞の対策に
うさぎの体調不良の中でも頻度の高い消化管うっ滞には注意したいものです。
特に換毛期で抜け毛が多い時期や長毛の品種は、毛を多く飲み込みやすいため、腸の状態を良くして排出しないといけません。
小麦粉に含まれるグルテンは、飲み込んだ毛をくっつけて毛玉の核となります。
消化管うっ滞のリスクをなるべく抑えたいのであれば、グルテンフリーのものを選ぶと良いでしょう。
他に、バニーセレクションの「プロシリーズ」も、高いですがグルテンフリーです。
ペレットの適量・与え方を知る
ペレットはうさぎの活動時間である、朝と夕方の決まった時間に与えます。
帰りが遅くなる場合は夜でも構いませんが、牧草は多めに補充しておくと良いでしょう。
ペレットの袋に記載されている量は、あくまでも目安です。
記載の通りに与えて、痩せたり太ったりしないか、毛艶や便の状態はどうかなどチェックしていきましょう。
大まかなイメージを掴む
ペレットばかり食べると肥満になるの?
あくまで牧草がメインじゃ。
うさぎのごはんは、あくまで牧草がメインです。
イメージでいうと、うさぎの体の体積分の牧草に対して、頭の表面積分のペレットぐらい。
年齢や健康状態によっても変わってきますが、これくらいの割合で良いと思ってください。
野菜も与える時は、同じ量の牧草に、頭の体積分の野菜、耳の表面積分のペレットです。
年齢や体重から計算
毎回、正確に計らないといけないの?
各節目の年齢でどれくらいか掴めば大丈夫じゃ
ペレットを与える量は、うさぎの年齢によっても大きく変わってきます。
うさぎの年齢にあった量を与えるようにしましょう。
成長期前半(離乳後〜3、4ヶ月ごろまで)
成長期の為、ペレットのパッケージに記載されている量を基準に、食べる様子を見ながら加減します。
与えてすぐに食べきってしまうようであれば、多めに与えます。補充の時間までに食べきれるような量が理想的です。
あまり噛む力も強くないので、食べにくそうにしている場合は、ペレットを小さく砕いてあげると食べやすくなるでしょう。
成長期後半(3、4ヶ月〜1歳ごろまで)
ペレットの量を体重の3~5%程度に抑えると、肥満を防ぐことが出来ます。
この時期に少しずつ、アルファルファからチモシーへ切り替えていくと良いでしょう。食事内容も牧草メインに移行していきます。
ネザーなどの小型種は成長が早いため、少し早めに切り替える必要も出てきます。
動物病院やペットショップに相談しながら、切り替え時期を決めましょう。
大人のうさぎ(1歳〜5歳)
ペレットの量を、体重の1.5~3%程度に抑えていくと良いでしょう。基本的には牧草メインの食事です。
やせ気味、適正体重のうさぎであれば、アルファルファ主原料のペレットでも問題はありません。
うさぎの状態に合わせて、切り替えていくようにしましょう。
シニアのうさぎ(5歳〜)
ペレットの量は、体重や活動量などで加減します。
また、シニア用ペレットへの切り替えはうさぎの状態に合わせて決めます。その歳になったからといって、必ずシニア用に切り替えなければいけないわけではありません。
食欲や運動量が落ちている場合は、シニア用に切り替えたり、おやつとしてアルファルファを与える場合もあります。
食いつきの良いペレットほど切り替えには苦労しますが、少しずつ気長にやりましょう。
体格をみて調整する
体重から量を出せばもう安心?
一つ重大な欠点がある
体重での量計算は、適正体重の時に計算しないと意味がありません。
痩せている子ほど少なく、肥満の子ほど多く計算されてしまう欠点があるからです。
うさぎの背中を触り、骨を少し感じるようであれば適正体重です。
肉で分からなければ肥満、ゴツゴツしていると痩せすぎなので気をつけましょう。
分かりにくい場合は、健康診断に丁度いい6ヶ月ごろ、動物病院へ行くのが無難です。
食べない等のよくある疑問を解決
ペレットを上手く切り替えられず、うさぎがペレットを食べてくれない時もあります。
ペレットの切り替え方、食べない場合の対処、劣化を防ぐ保存方法をまとめました。
スムーズに切り替え、年齢にあったペレットを与えるためにも知っておくと便利です。
切り替え方法は?
切り替えのポイントは?
1週間に4分の1ずつ切り替えて行くことじゃ
うさぎのごはんを急に変えてしまうと、腸内細菌のバランスを崩してお腹を壊すことも。
うさぎは食べるものに対して保守的な子も多く、いきなり変えると食べてくれないこともあるので、時間をかけて少しずつ変えましょう。
1週間ごとに4分の1ずつ、新しいペレットに切り替えて行くのが一般的です。
例)1週目は4分の1が新しいペレット、2週目は半々、3週目で前のペレットが4分の1に。
食べない場合は?
ペレットのせいなのかなぁ
保存方法や病気の可能性もあるぞ
うさぎがごはんを食べない場合は、まずペレットの状態を確認しましょう。
固すぎる、開けて日が経っている、粒が大きいなどがよくある理由です。
ペレットに問題がなければ、好物の果物や野菜、おやつを少量混ぜて与えてみます。
それでも食べない場合は病気の可能性もあるので、動物病院でみてもらいましょう。
保存容器や保存方法は?
密封できれば良いんだね?
直射日光が当たらない乾いた所におくのじゃ
ペレットが劣化すると、食いつきや栄養の状態が悪くなります。
基本的にペレットは、1ヶ月程度で使い切れる量を購入しましょう。
ペレットの袋がチャック付きでなければ、密封できる容器に移し替えます。
直射日光の当たらず、ジメジメしていない場所に保管しましょう。
まとめ
牧草では足りない栄養を補完するペレットは、うさぎの成長のためにも重要です。
仔うさぎは栄養価の高いアルファルファ主原料のペレットを。
3、4ヶ月から1歳は体重の3~5%程度で、牧草メインの食事に切り替えていきましょう。
1歳以上は1.5~3%程度、5歳以上はうさぎの状態によって量や種類を決めていきます。
健康状態が悪い場合やペレットを食べない場合は、動物病院にも相談しましょう。