私は健康だから大丈夫
病院に慣れるために行くべきじゃ
犬猫の健康診断や予防接種はよく聞きますが、うさぎには必要なのでしょうか。
うさぎに長生きしてもらうためにも、定期的な健康診断には重要な意味があります。
なぜ必要なのか、いつからどれくらいの頻度で必要なのか知っておくと安全です。
この記事では、健康診断と予防接種の必要性と注意点についてまとめました。
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うさぎに健康診断は必要か
うさぎは非常に用心深い動物なため、外出には大きなストレスがかかります。
高齢になると病院に通うことも増えますが、慣れていないと、よけい体調を崩す原因に。
若いうちから、健康診断で病院に慣れておくことで、寿命を伸ばすことに繋がります。
うさぎの健康診断には、健康状態のチェックするため以外にも重要な意味があるのです。
健康診断の内容
病院によって内容には差がありますが、基本的には下記のような内容でしょう。
- 健康状態のチェック:体重や体温など
- 病気の有無を確認:歯、目、耳、足、お腹など
- 爪切り:伸びすぎている場合
- 飼育に関する相談:健康状態からアドバイスなど
歯の不正咬合などのように、成長すると治療が困難で、通院費がかさむ病気もあります。
改善が可能な若い時期に発見できるよう健康診断を受け、治療を受けると良いでしょう。
また、ペットショップの時点では、うさぎの性別がはっきりしないことも多いです。
動物病院で聞き、避妊・去勢手術の相談をするのも良いでしょう。
費用はどれくらい?
普通の健康診断であれば1,500〜3,000円程度です。
初診料なども含めていますので、実際にはもう少し安い場合があります。
手術が必要な段階まで発見が遅れると、10,000〜100,000円の費用がかかることも。
早期発見につながり、爪切りやアドバイスも貰えると考えると、お得と言えるでしょう。
MEMOうさぎドックと呼ばれる、もう少し詳しい健康診断を受けることも出来ます。5,000〜20,000円程度で、血液やレントゲン、糞・尿などの検査が可能。
感染症のキャリアなど、見た目では分からない病気の発見にも繋がります。一年に一度はうさぎドックを受けるようにすると、より早期発見に繋がるでしょう。
いつから?どの程度の頻度で?
健康診断は、うさぎが新しいお家に慣れてきた時期に行くのが良いでしょう。
ケージから自分で外に出る、撫でられても逃げない場合は、慣れてきたと言えます。
ただし、外出も練習が必要です。段階をおって、少しずつ慣らしていきましょう。
多頭飼いの場合は感染症の可能性もあるので、帰る前に連れて行くのも手です。
少なくとも1年に1回、爪切りついでという人は2ヶ月に1回程度は行くと良いでしょう。
健康診断のメリット
- 病気の早期発見に繋がる
- 高齢期の病院ストレス軽減
- 長期的にみて安いことも
- 適切な飼育のアドバイスが貰える
高齢期の治療費が払えないということにならないためにも、普段は節約したいもの。
確かに2ヶ月に1回の費用はかかってしまいますが、治療となると更に費用がかかります。
大掛かりな治療とならないためにも、健康で長生きしてもらうためにも必要と言えます。
うさぎには予防接種がない?
うさぎには、犬のように義務付けられているワクチンがありません。
というより、うさぎ用の予防接種自体が日本にないとも言えます。
ノミ・ダニ予防や感染予防の必要がある場合、犬用の予防接種を受けましょう。
ただし、体の小さいうさぎは痛みに弱く、量を調整するのも難しいです。
動物病院の先生によく相談して、受けるのかどうかを決めるのが良いでしょう。
うさんぽをする場合
うさんぽの場合、ノミ・ダニ予防のため、犬用ワクチンの接種が必要な場合も。
この場合、レボリューションと呼ばれるワクチンを、うさぎ用に調整して使います。
うさんぽ会に参加する際に必要と言われたら、動物病院に相談しましょう。
個人で行う場合も、うさぎの安全のために、健康診断と共に相談した方が無難です。
ただでさえ危険のあるうさんぽを楽しむためにも、万全の用意をしましょう。
お出かけの交通手段
うさぎを病院に連れて行く、お出かけをするという場合、自動車が1番良いでしょう。
うさぎは慣れない環境にいるとストレスがかかりますし、温度の変化にも敏感です。
事前に最短ルートを調べ、エアコンで温度の調整もしやすいのは自動車でしょう。
自動車がない場合、レンタカーやタクシーという手もあります。
徒歩は距離にもよりますが、自転車や電車、バスは危険なので避けましょう。
自動車・タクシー
車が1番快適すき!
温度管理と事前のルート確認が大切じゃ
キャリーケースが動かないよう、しっかり固定しましょう。
自動車の場合、事前に最短ルートを調べ、車内の温度をエアコンで調整します。
冷房をつけていても、直射日光が当たるとキャリーケース内の温度が上昇して危険です。
直射日光が当たらない位置に固定するようにしましょう。
また、冷・暖房にかかわらず、エアコンの送風は直接当てないでください。
徒歩・自転車
ガタガタ揺れて嫌い
5分以上かかるなら無しじゃな
うさぎは少しの時間でも温度が急激に変化すると、体調を崩すことがあります。
できるだけ、温度管理のしやすい自動車やタクシーを使うようにしましょう。
また、徒歩や自転車だと固定が難しく、激しく揺れるとうさぎも怖がります。
5分以上かかるなら徒歩や自転車は避け、5分以内でも自動車やタクシーを使いましょう。
電車・バス
揺れるしうるさいし大っ嫌い
車だと遠すぎる場合のみじゃな
ラッシュの時間帯はキャリーケースを安定させるのが難しく、安全性にかけます。
声がうるさかったり、蹴られてうさぎが怯える可能性もあるので避けましょう。
温度の調整も自由が効かず、駅やバス停までの移動も合わせて疲弊します。
専門の病院など、自動車より1時間以上の時間を短縮できるという場合に使いましょう。
MEMO電車やバスを利用する場合、手荷物として別運賃がかかる場合もあるので、駅員さんに相談しましょう。
人が多い時間を避け、動物が嫌いな人もいるので、キャリーから出さないようにします。
飛行機
気圧も変わるし怖すぎる
基本的には無いじゃろう
機内での持ち込みは禁止されてるので、必要な手続きをしてカウンターに預けます。
搭乗前にカウンターで手続きをし、温度管理した貨物室に手荷物として預ける流れです。
食事の世話はしてもらえないので、牧草とペレットをケージにセットしておきます。
料金等については、事前に航空会社へ確認をしておきましょう。
MEMO沖縄や海外に引っ越す、もしくは戻ってくる時以外に使うことはないでしょう。
うさぎは変化に弱いので、一緒に旅行などはもってのほかです。この場合、知人に家に通ってもらうか、ペットホテルやペットシッターを利用します。
病院やおでかけの注意点
自分の縄張りだと思っているケージから出され、外出することはストレスが溜まります。
いきなり出かけるのではなく、まずはキャリーケースとハーネスを室内で練習しましょう。
それぞれ室内では問題なくつけれるようになれば、次はキャリーケースで外へ。
移動にも慣れてきたら、今度はハーネスやリードをつけて地面におろします。
動き回るようになったら、うさんぽや動物病院に連れて行っても問題ありません。
それぞれの工程を何回も繰り返し、徐々にならしていってあげましょう。
外出に慣らす手順
1.キャリーケースに慣れる
うさぎと外出する時は、キャリーケースに入れて連れ出すようにしましょう。
仔こうさぎの時から慣らすため、ケージの掃除中などはキャリーケースに。
キャリーケースも自分の縄張りだとわかるようになると、落ち着いて外出できるでしょう。
2.ハーネスを室内で練習
ハーネスを嫌がるウサギは多いので、暴れる時は無理につけないこと。
ご褒美をあげながら何度も練習を重ねましょう。
3.移動の練習
キャリーケースからは出さず、お出かけの雰囲気だけ感じてもらいます。
初めての外出は10分位から始めて、少しずつ移動する時間を長くしていきましょう。
4.外でも動けるように
ハーネスやリードをつけて、キャリーの扉を開けてあげましょう。
最初は緊張して動かないかもしれませんが、そっと見守ってください。
無理をせず何回も外出して、自分から出て動き回るまで、少しずつ慣れてもらいます。
水分不足に気をつける
外は湿度が高くて
こまめな水分補給が必要じゃ
移動中はキャリーケースの中の温度や、うさぎの様子をこまめに確認。
直射日光やエアコンの風から守るため、キャリーにはタオルを被せてガードします。
水分不足にならないよう、携帯型給水器や、キャベツなどの葉野菜を入れておきましょう。
長時間移動するときは、餌や水分を取るための休憩を適宜取ります。
水を取りたがらないこともあるので、短時間で着けるよう、事前に計画を立てましょう。
気温の変化に気をつける
快適な家に戻りたいわ
エアコンでうまく調整じゃ
うさぎは気温の変化にとても敏感なため、移動中の温度管理は必須です。
特に夏は、湿度も温度も高くなるため、熱中症の危険も。
夏のお出かけは、なるべく涼しい午前中や夕方をえらび、エアコンを使いましょう。
どうしても日中出かけるときは、凍らせたペットボトルや保冷剤も用意。
タオルにくるみ、直接うさぎの体に触れない場所にセットします。
MEMO冬場は湯たんぽや使い捨てのカイロを用意し、同様にセッティング。
夏・冬ともに、車の室内温度は急激に変化するので、うさぎを乗せたまま車から離れないこと。
病院は予約してから行く
待ち時間が多くて疲れたわ
ネット予約が早くて便利じゃ
どんなに慣れていても、外出は少しでも短い時間に抑えたいものです。
とはいえ、動物病院が混んでいると、待ち時間だけでも結構な時間になってしまいます。
動物病院に行く場合は、ネット上から予約して受診するとスムーズでしょう。
EPARKペットライフというサイトは、病院の掲載数が多く、無料でネット予約ができます。
掲載数が少ない地域もありますが、キャンペーンがありお得な場合も。
まとめ
うさぎの健康診断は、病気の早期発見だけでなく、高齢期に向けた準備として必要です。
新しいおうちにも慣れてきたら、キャリーバックやハーネスにも慣れさせましょう。
なるべく自動車で移動するように、少しずつ移動時間を伸ばしていきます。
自分からキャリーの外に出るようになれば、動物病院などに連れて行っても良いでしょう。
うさんぽをしたい場合には、レボリューションという犬用の予防接種も検討します。