中々飼い主さんと仲良くなれない
うさぎの性格ごとに接し方も違うのじゃ
うさぎを飼う前、初めてうさぎを飼う場合、うさぎは懐くのかどうか心配になりますよね。
もふもふ癒され生活を夢見て今からうさぎを飼おうと思っている人は、性別や種類による性格や懐きやすさを知っておいたほうが良いでしょう。
また、すでに飼っていて中々心を許してもらえない人は、うさぎがどんなことを嫌がり、どうすれば懐いてくれるのか、性格ごとの違いも把握しておく必要があります。
この記事ではうさぎは懐くとどう甘えてくるのか、うさぎの種別や性別による違い、性格診断とそれぞれの性格に合った懐かれる方法についてまとめました。
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うさぎは懐くのか
うさぎは警戒心が強いため、最初はなかなか自分の気持ちを素直に示してくれないこともあります。
しかし、そこであきらめず時間をかけて信頼関係を築けば、飼い主さんに懐き、いろいろな方法で語りかけてくれるようになるでしょう。
うちの子が何を考えているかを想像しながら観察をすると、うさぎとの生活がより楽しくなりますよ。
コミュニケーションは取れるのか
結構話せるタイプよ
元々群れで生活しておるからのう
何を考えているのかわからない、小さくて意思の疎通なんてできないはずだと誤解されてしまうこともあるうさぎですが、実は感情表現が豊かな動物です。
例えばうさぎの瞳を観察してみてください。目の輝きがその時々で変わるのがわかるはずです。うさぎの瞳も口ほどにものを言うのです。
うさぎは瞳だけでなく、耳や尻尾、行動やしぐさなど様々な方法で気持ちを伝えてくれるので、飼い主さん自身がうさ語を理解できるようになることも大切です。
懐いた時の行動は?
では実際にうさぎが懐くとどのように甘えてきてくれるのでしょう。うさぎが飼い主さんに構って欲しい時は主に下記の5つのようなしぐさを見せます。
- 手や足を鼻でツンツンしてくる
- 手の下に頭を潜り込ませてくる
- 手や足をなめてくる
- 後ろをついてくる
- 足の周りをぐるぐる回る
鼻でツンツンしてくると袖を掴まれた男子高校生の気分を味わえますし、頭を潜りこまされると撫でないわけには行きません。
後ろを付いてきたり、足の周りを楽しそうにグルグル回っている姿を見ているとこちらも癒されますし、うさぎのファンになること間違い無いでしょう。
懐きやすい種類や性別
今からうさぎを飼おうと思っている方は、自分の求めている生活にあったうさぎを選ぶことが大切です。
また、すでにうさぎを飼っている人もそのうさぎの傾向を知ることで適切な対応ができるようになります。
個体差がある為あくまで傾向になりますし、それぞれ一長一短あるのでどんな性格だから良い悪いというものでも無く、その子自身を知ろうとすることが懐かれる第一歩です。
なつきやすい性別
オスは甘えん坊だけど問題行動も
メスは大人しいけど攻撃的になる時期も
個体にもよりますが、オスメスでも性格にある程度の違いがあります。
うさぎに甘えられたいという人は甘えん坊のオスの方が向いていますが、問題行動などでイライラしたくないという人には暴れん坊でもあるオスは向きません。
一方でメスはオスほど問題行動が目立たず初心者にオススメされることが多いですが、偽妊娠中などは気性が荒くなり中々触らせてもらえないこともあるでしょう。
なつきやすい種類
ネザーは人懐っこいけど臆病
ロップは甘えん坊でレッキスは賢いぞ
うさぎは種類によっても性格が変わってきますので、飼い主さんがうさぎに何を求めるかでもオススメの品種は変わってくるでしょう。
例えば一番人気のネザーランドドワーフは基本的に人懐っこい性格ですが、臆病なところもあるので、沢山なでなでしたい人には向かない子もいます。
沢山なでなでしたいとという人には我慢強く甘えん坊のロップイヤーや、賢く手触りがベルベットのような毛を持つミニレッキスなどが向いているかもしれません。
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うさぎが懐かない原因
うさぎに懐いて欲しい一心でうさぎに行なっていることが、逆にうさぎとの距離を遠ざけてしまっていることがあります。
会話のできる人間同士ですらそんなに簡単に信頼関係は築けませんし、自分の身長の何倍もある人間を信頼するとなるとやはり時間がかかります。
何回かおやつをあげた程度では懐きませんので、うさぎに嫌われるようなことを避けながら日々のお世話とコミュニケーションで少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
うさぎを怖がらせている
いきなり覗き込まれるとびっくりする
慣れるまでは巣箱を用意するのも手じゃ
自然界で命を狙われる立場のうさぎは、突然の大きい音や何かが動くことを嫌います。
テレビなど近くに大きな音が出るものがないか、うさぎが家に馴れていないうちから何度も覗き込んでいないかなどを気をつけましょう。臆病な子には巣箱をセットするの手です。
また、うさぎにとって追いかけ回すという行為は最も恐怖心を煽る行為です。ケージから出した時などに捕まえようとして追いかける人がいますが餌で釣るようにしましょう。
うさぎが嫌がることをする
飼い主さんに捕まった
甘えてくるまで待ちの一手じゃ
うさぎにとって動きを制限されることは、捕食者に捕まった状態と同じです。
うさぎが慣れていないうちから無理やり捕まえて撫でたり、抱っこをしようとしていないでしょうか。撫でたり抱っこしたりは段階を追って慣れさせてからにしましょう。
また、うさぎはタバコやお酒の匂いが苦手です。心当たりがあるなら、それらの匂いをなくしてからうさぎに接しましょう。
コミュニケーション不足
世話してくれるだけの人に興味は無い
声と匂いで飼い主を覚えるからのう
うさぎの世話をする際に無言でお世話をしていないでしょうか。うさぎと仲良くなる上でコミュニケーションは欠かせません。
うさぎは声で飼い主を覚えるので外に出してあげる時だけで無く、餌をあげる際や掃除をするとき、飼い主さんだけが外出する際にも名前を呼んだり声をかけるようにしましょう。
また、うさぎは群れを作りその中で順位をつけて生活する動物です。普段接点がない人は自分より下になり、無理に触ったり抱っこしようとするのはストレスなのでやめましょう。
思春期
私の思い通りにいかないのは嫌!
思春期のしつけと世話は大切じゃ
うさぎにも人間と同じように思春期があり、生後6ヶ月以降には自分の意見を無理に通そうとしたり、力を誇示しようとマウンティングやスプレーなどの問題行動を起こします。
大体1歳から長いと2歳くらいまで続くこともあり、この間は気分で動いたりもするので飼い主さんの思い通りに行かないことも多いでしょう。
この時期に甘やかしたり、世話やコミュニケーションが疎かになってしまうと上下関係を勘違いして懐きにくくなるので、上手にいなして丁寧にせっし続けることが大切です。
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うさぎが懐く方法
うさぎに懐いてもらうには時間がかかりますが、基本を押さえていればその時間を短縮することができます。
そのうさぎごとに合った方法でアプローチが必要になりますが、ほとんどの場合はうさぎと仲良くなることを急ぎすぎていることが原因です。
中々懐いてくれない子も、うさぎが嫌がることをせず、同じように一つ一つ段階を追ってアプローチしなしていけば少しずつ心を開いてくれるでしょう。
まずは家に馴れてもらう
ここはどこか不安
1週間はそっとしておくのじゃ
家に来て1週間は家に馴れてもらうためにあまり積極的にスキンシップを取らないようにしましょう。早くコミュニケーションを取りたいかもしれませんが焦りは禁物です。
急な音や動きはうさぎを驚かせてしまうので極力おこなわないようにし、何度も覗き込むのもやめましょう。飼い主さんを怖い存在だと思ってしまいます。
1週間たっても飼い主さんや新しい環境にビクついているようであれば、引き続き積極的に干渉はせず、ひたすらリラックスできるようになるまで待ちます。
飼い主さんを覚えてもらう
飼い主さんの匂いは安心する
声も安心してもらうポイントじゃ
1週間たち、うさぎが物音や動きに過敏に反応しなくなって来たら飼い主さんを覚えてもらう必要があります。
うさぎは飼い主さんのことを見た目よりも声で認識しています。出かける時や帰宅した時、ご飯をあげるときなどに一声かける習慣をつけましょう。
また、うさぎは臭いでも飼い主さんを認識しています。普段からケージ越しに飼い主さんの手の匂いを嗅がせてあげることで安心し、飼い主さんのことを怖がらなくなります。
うさぎに好きになってもらう
おやつ大好き
甘えたりリラックスしたら触るのじゃ
飼い主さんの匂いや声を覚えてきて、外に出すと飼い主さんに興味を示すようであれば名前を呼びながら手渡しでおやつをあげ、近づいてくるようであれば撫でてあげましょう。
ここが難しいところで、無理に撫でようとすると怖い思いをして振り出しに戻ることもあります。撫でられるのを嫌がるようであれば無理せず翌日再チャレンジしてみましょう。
毎日繰り返していると少しずつ馴れて来てくれるので、馴れて来たらおやつで膝の上に乗るよう誘導してからおやつをあげてみましょう。膝の上=嬉しいところになるはずです。
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懐かれるポイント
焦らずゆっくり接して欲しいな
日々の積み重ねが大切じゃ
懐かれるポイント焦らず、日々丁寧に接し続けることです。うさぎが飼い主になれるのには1〜2ヶ月程度かかるものですし、生後6ヶ月以降の思春期には自我も強くなります。
そのため、性格も落ち着いてくる2歳くらいまではうさぎの気分に左右されるところも多々あり、完璧にベタ慣れするのはそれ以降くらいに思っておくと良いでしょう。
そもそも違う生き物である以上、人間だろうとペットだろうと自分の思い通りにばかり動いてくれることは無く、だからこそ思わぬ可愛さをもたらしてくれるのです。
性格診断とそれぞれの対処法
焦らず日々丁寧に接し続けることが懐かれるポイントとは言っても、一緒に過ごしているとイライラしてしまうこともあるでしょう。
うさぎの性格を知っていれば落ち着いてうさぎに接することができ、長期的に良い関係が築けます。
中々懐いてくれないという飼い主さんは特にうさぎの性格を理解してそれぞれにあった対応を行うようにしましょう。
女王さまタイプ
- 好き嫌いが多い
- 足ダンが多い
- マウンティングが多い
自由奔放で、自分が一番偉いと思っているタイプです。元気なのは良いことですが、思い通りにいかないと足ダンなどをするわがままな面がたまにキズ。
勝手にさせすぎると自分がこの家のリーダーと勘違いして懐いてくれなくなるので、甘やかすのもほどほどにしましょう。
注意すべきは思春期の問題行動やわがままをしている時の対応です。抱っこで暴れても飼い主さんのペースで降ろすなど、主従関係を勘違いさせないことで懐いてくれるでしょう。
甘えん坊タイプ
- 撫でられるが好き
- トイレ以外でおしっこをする
- 飼い主がいないとソワソワする
飼い主さんのことが大好きでペットの素質があるうさぎですが、構ってあげないと途端に拗ねてしまいます。留守番が苦手な子によくいるタイプです。
懐くことに関してはほとんど苦労しないと思いますが、構ってあげないとストレスをためるので毎日遊んであげるようにしましょう。
ただし構いすぎも禁物です。構ってもらうのが当たり前になってエスカレートするので、飼い主さんのペースで切り上げるようにしましょう。
臆病者タイプ
- 物音が苦手
- いつもと違うことが苦手
- 初めての人が苦手
警戒心が強く中々心を開かないため懐いてもらうには一番時間がかかりますが、信頼してもらえると独り占めできます。内弁慶な子が多いのでお出かけは無理強いしないで下さい。
コミュニケーションの時間を多く取り、信頼できる人だと覚えてもらうことが大切です。飼い主から動くのでは無く、おやつや声かけで辛抱強く近寄って来てくれるのを待ちます。
近づいて来てくれても最初はそっとしておき、名前を呼んだりおやつをあげて、甘えたりリラックスしてくれるようになったら少しずつ撫でてあげるようにしましょう。
急にうさぎとの関係が悪化した
うさぎとの関係が急に悪化した場合は生活環境にどんな変化があったかを考えましょう。関係が壊れるきっかけは、環境の変化と怖い経験がほとんどです。
環境の変化が原因なら、時間が解決してくれるはずですが、飼い主さんが何気なくしてしまったことが、うさぎに恐怖心を抱かせてしまった場合もあります。
うさぎとの愛情バランスが崩れたと感じたら、うさぎの視点になって自分の行動振り返ってみましょう。うさぎの気持ちを読み取り、恐怖心をあおらないことが大切です。
同居うさぎが増えた
同居うさぎと性格が合わなかったり、飼い主さんからの愛情に偏りがあるのかもしれません。
うさぎを新たに加えると、ついそちらにばかり目が行きがちですが、それでは先住うさぎはやきもちを焼きます。
新入りうさぎを迎えたら、ご飯をあげる時も遊ぶ時も、掃除をする時も、先住うさぎを優先して可愛がるのが鉄則です。
飼い主さんの長期不在
うさぎと特に仲良かった飼い主さんが独立して家を出たり、旅行や入院で長期間不在にしたりすると、すねてしまうことがあります。
戻ってきたら、変に機嫌を取ろうとせず、なるべく普段通りに接してあげましょう。また仲良くなる過程を楽しむ位の気持ちでいると良いでしょう。
怖い体験をした
大きな音や知らない音を聞いた、知らない人の前に無理矢理出された、うさぎにとって怖い体験が、飼い主さんを嫌うきっかけになることがあります。
臆病な性格の子は特に、うさぎが怖い思いをしないよう気を配りましょう。
引っ越しした
引っ越しや部屋の模様替えなどで、慣れていた環境がガラッと変わってしまうと、不安になってしまううさぎも多いものです。
新しい環境に少しでも早く慣れることができるよう、うさぎの匂いがするものなどを置いてあげると良いでしょう。
うさぎの感情表現
うさぎに懐いてもらう上でうさぎの気持ちを理解して喜んでもらうことは非常に大切です。
うさぎが喜ぶことを良いタイミングで行い、怒っているときにはそっとしておく、わがままをしているときには飼い主さんの意見を通すようにすれば信頼関係も築きやすいでしょう。
無表情に見えるうさぎですが、よく見ると表情にも違いがあり、様々なしぐさや鳴き声で飼い主さんに訴えかけています。
まとめ
うさぎは自然界で命を狙われる立場なので懐くまでに時間がかかりますが、群れで生活しているのでコミュニケーションも取れ、少しずつ心を開いてくれます。
大事なことは無理に仲良くなろうと焦らず、毎日声をかけながら、おやつなどを使って少しずつ距離を詰めていくことです。
性格ごとに気をつけるべき点も変わってきますので、それぞれの普段の行動や表情をよく観察してうさぎが何を考えているのか常に考えましょう。