うさぎがマウンティングする意味は？やめさせる方法

 

 

うさぎがマウンティングを始めると、どんな意味があるのかと気になりますよね。

思春期になると見られる行動ですが、放っておくとわがままになる場合も。

逆に、思春期のしつけがしっかりできれば、より一層懐いてくれます。

この記事では、マウンティングの意味や、やめさせる方法についてまとめました。

マウンティングとは

 

うさぎが乗りかかるような姿勢で、腰をカクカクさせることをマウンティングと言います。

マウンティングには様々な意味があるのですが、最も多いのは順位づけのためです。

自分の方が立場が上なのだと誇示するために、マウンティングを行なっているのです。

様々なマウンティング

 

ぶぅぶぅ鳴きながらする場合もあれば、最後にキーッと鳴いて転がる場合もあります。

転がる場合は、倒れるようにひっくり返るので、びっくりするかもしれません。

ひどく臭う、ゼリーのような液体を出す場合もあるでしょう。

ただ、どれも体の不調ではないので安心してください。

いつからするの？

 

 

生後6ヶ月ごろから、うさぎは思春期に入り、自己主張が激しくなります。

この時期から順位づけに関心を示し、頻繁にマウンティングする場合もあるでしょう。

程度には差があり、オスの方が比較的多いのですが、ほとんどしないという子もいます。

マウンティングしないからといって、異常な訳ではないので安心してください。

マウンティングの対象は？

 

 

マウンティングは本来、他のうさぎにするものですが、飼いうさぎの場合は少し違います。

多頭飼いを行なっていなくても、飼い主さんの足や腕、手などに行うことがあるからです。

対象は人間だけとは限らず、ケージやクッションにする場合も。

マウンティング行動の裏には、問題が隠れている場合もあるので注意が必要です。

マウンティングの意味

マウンティング行動は、自分の方が優位だと思っているからこそ行います。

そのため、自由にさせてしまうと、どんどん勘違いしてわがままになってしまうでしょう。

見ていて可愛い、面白いという人がいますが、自由にさせないよう注意が必要です。

攻撃的になったり、抱っこさせてくれなくなると、世話が大変になります。

特定の人にだけ行う場合

 

 

マウンティングを特定の人にだけ行う場合には、その人より上だと思っています。

なかなか帰ってこないお父さんは、下に見られて触らせてもらえない場合も多いようです。

休日はお父さんが率先して、世話や餌やりをするなどで改善すると良いでしょう。

普段の世話をしていてマウンティングされる場合は、甘やかしすぎの可能性があります。

メスが行う場合も

 

 

マウンティングの動きから、オスだけがすると思われがちですが、メスも行います。

メスが行う場合も意味は同じで、自分の方が優位だという主張です。

ただし、メスはオスほど順位に敏感ではないので、オスに比べると少ないでしょう。

メスがオスにする場合もあるので、ビックリするかもしれませんが、病気ではありません。

ストレス発散の場合も

うさぎがマウンティングを行なっていても、順位づけではない理由の場合があります。

ストレス発散や暇つぶしは癖になっていることが多いのですが、放置してはいけません。

暇つぶしでも、飼い主さんに行なっているうちに、順位を勘違いすることがあります。

ちなみに、うさぎの発情は異性に誘発されるので、1匹飼いの時はあまり関係ありません。

やめさせる方法や対処法

うさぎ同士でマウンティングしあっている分には、問題ありません。

しかし、飼い主さんにマウンティングするようでは、上下関係を勘違いしてしまいます。

今後も仲良く一緒に暮らすためには、きちんとした対処を知り、しつけを行いましょう。

基本的な対処

 

 

マウンティングに対する正しい対処は、無視をして、そっと足や手を退けることです。

しつこい場合はその場を立ち去り、うさぎがこない場所へ移動しましょう。

それでもやめない場合は、強制的にケージに戻して、上下関係を分からせます。

変に怒ったり反応すると、面白がって繰り返すこともあるので、そっと行いましょう。

ぬいぐるみで発散

 

 

ストレス発散や暇つぶしで行うのが癖になっている場合、おもちゃを使う方法もあります。

マウンティングが始まったら、ぬいぐるみやボール、クッションを与えましょう。

おもちゃにマウンティングするようであれば、しばらくして落ち着きます。

反応しないようであれば、やはりケージに戻して、落ち着くまで待つしかありません。

アゴ乗せ

 

 

飼い主さんのことを下に見ているようなら、飼い主さんがアゴ乗せするのも有効です。

相手の頭の上にアゴを乗せる行為も、マウンティングと同じ順位づけの行動。

この習性を利用し、うさぎの頭を手のひらで軽く下に押して、数秒キープします。

難しい場合は手で体を抑えて、本当にアゴを乗せてもいいですが、やりすぎは禁物。

うさぎにとって屈辱的な行為なので、やりすぎるとストレスになります。

去勢・避妊手術

 

 

マウンティングなどの問題行動は、去勢・避妊手術で改善されることがあります。

どれも生殖を有利に進めるために、備わってきた行動なので、元から断つイメージです。

ただし、必ず改善されるというものではなく、うさぎによって変化には違いがあります。

すでにマウンティングが癖になっている子は、改善されないことが多いようです。

思春期の問題行動

前まではあんなに人懐っこかったのに、急に性格が攻撃的になってしまった…

うさぎの思春期を初めて経験する人は、性格が変わってしまったと驚くかもしれません。

安心してください。もともと人懐っこかった子であれば、戻ることが多いです。

思春期に諦めず丁寧に接することが大事なので、そういうものだと心の準備をしましょう。

どんな問題行動があるのか

 

 

思春期にどんな問題行動があるのかを把握しておけば、我慢もしやすいはずです。

後ろ足を床に打ち付けて不満を伝える足ダン。尿を飛ばして縄張りを主張するスプレー。

抱っこを嫌がったり、噛む、ケージから出すよう暴れるなどの自己主張も激しくなります。

メスの場合は、胸の毛を抜いて巣作りを始める、偽妊娠といった行動も見られます。

正しい対処が大切

 

 

思春期の問題行動は、ただ我慢しているだけでも、わがままになる可能性があります。

逆に、正しく対応して上下関係を分からせれば、飼い主を尊敬して甘えてくれるでしょう。

噛んだりわがままをしている時には、低く短い声で叱ります。名前は呼ばないように。

足ダンやケージから出せと暴れる場合、抱っこを降ろせと言われても無視です。

まとめ

うさぎが馬乗りになって腰をカクカクさせることをマウンティングと呼びます。

マウンティングには順位づけ、ストレス発散、暇つぶしや興奮の意味があります。

自由にさせると上下関係を間違えるので、飼い主さんがされた場合は正しい対処を。

手や足をそっと退けて、しつこいようならその場を立ち去ります。

あまりにも酷いようであれば、ぬいぐるみなどを与えてストレスを発散させましょう。